家と子供と、今日のおじさん(仮)

2017年築の家で、妻+子供3人と過ごす記録です。ほのかに工学テイスト。


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【今日の夕食】
 今日は、妻と娘(1歳8ヶ月)は、ベビースイミングの日でした。以前は怖がるだけの娘ですが、今日はプールの浅いところを歩いたり、だいぶ水に慣れてきたそうです。妻も娘も疲れたのでしょう、グウグウ寝ています。
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★米飯

★みそ汁

★冬瓜と鶏肉の煮物
 実家でもらった冬瓜(とうがん)が大量にあります。しばらく、冬瓜が続くそうです。

★4点盛りプレート「娘は枝豆も好物です。」
・トマト
・さつまいも
・枝豆
・青菜おかか

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【今日のおじさん】 磁石がくっつくMagnix絵本の秘密
 最近の娘(1歳8ヶ月)は、アンパンマンに夢中です。写真は、妻の兄方から頂いた、アンパンマンの絵本です。
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★磁石がつく「マグネットえほん」
 この絵本は、「マグネットえほん」というものです。磁石のコマ(ステッカー)を貼ったり外したりして遊ぶことができます。娘は、このコマをバラバラに散らかすのが好きです。
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 マグネットは、絵本の横に取り付けられたケースに収容されています。片付けに便利です。このマグネットは、いわゆる「ラバーマグネット(ゴム磁石)」[1]だと思います。
[1]ネオマグ(NeoMag);ラバーマグネットの特徴
https://www.neomag.jp/products_navi/rubber/rubber_introduction.php
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 この絵本では、ほぼ全面にマグネットを貼り付けられます。中に、鉄板でも入っているのでしょうか。
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 よく見ると、ページの縁の部分に比べて、中央の部分が厚くなっているようです。縁の薄い部分には、マグネットは付きません。やはり、薄い鉄板が入っているのかしら。ただ、その割には軽い気がします。
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★磁石がつく秘密は
 試しにページを中央から剥がしてみると、黒い物体が入っています。鉄粉のようなものでしょうか。ページの中央が厚くなっていたのは、この物体のためです。これが、マグネットがくっつく秘密に、違いありません。
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 絵本の裏表紙を見ると、興味深い記述がありました。
「SANDVIK INNOVATIONS,L.L.C. Magnix(R) is a registered trademark of SANDVIK INNOVATIONS,L.L.C. Wayne,PA 19087 USA. Patent No. 6217405;6547626. Other Patents Pending.」
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 どうも、「Sandvik Innovations(サンドビック イノベーションズ)」という会社の「Magnix(マグニックス、登録商標)」という特許商品が、絡んでいるようです。早速、調べてみました。

 まず、会社情報。サイト[2]に、製品パンフレットが見つかりました(ホームページは見つかりません)。機械屋の私の場合、「Sandvik」と聞くと、工具メーカーのSANDVIKを想起してしまいますが、それとは関係ないようです。
[2]Docstoc;Sandvik Innovations
https://www.docstoc.com/docs/32752311/Sandvik-Innovations
 上のパンフレット(最終ページ)によると、Magnixは、磁性のあるインクを使った技術のようです。通常の印刷工程で、「Magnixインク」を使うと、磁石の付く本が作れるようです。

 次に、特許を確認してみました。絵本にあるのは、US6217405とUS6547626。いずれも、米国特許の登録番号です。特許検索サイト[3]で検索しました。
[3]Espacenet;
https://www.epo.org/
 2つの特許は、ほぼ同じ内容のようです。「Also published as」として、相互の特許が参照できます。同一出願の分割のようなものなのかもしれません。(米国特許の仕組みは、あまりよく知りません。)
 クレーム(請求項)のうち、今回の絵本に一番近いものは、次のもののようです。US6547626のクレーム3:
 ・紙面の一部に磁性体の粒子を混ぜたインクを、通常の印刷工程で印刷する。
 ・磁性体の着磁部分に対応して、紙面には図形が記されている。
 ・磁石のコマを持つ。
 ・コマを決まった向きにだけに、紙面に磁力で固定できる。
 ※拙い英語力のため、間違っているかもしれません。
 その他のクレームは、着磁部分が道の形に印刷されている、コマに磁石の回転部があり図形に沿って回転する、などのようです。かなり、限定された特許範囲に感じました。


★「マグネットえほん」はユニークか
 さて、今回のアンパンマンの絵本では、紙面のほぼ全面に、磁石が貼り付きます。ページの裏面ほぼ全体に、磁性のあるインク(黒い物体)が塗ってあるためだと思われます。
 この絵本では、コマは、自由な向きで固定できます。「コマを決まった向きにだけに、紙面に磁力で固定できる。」という上の特許要件は、満たしていません。つまり、この絵本の構成は、上の特許では守られていないようです。当初はもっと広い範囲で特許をとるつもりだったのが、審査の際に狭められて(似た公知の事例があって)、上のようなクレームになってしまったのかもしれません。
 ネットで調べてみると、磁石のコマを使うタイプの絵本は、いろいろと出回っています。下は、裏表紙に「Magnix」の表示が確認できない絵本の例。

 詳しく調べたわけではありませんが、Sandvik Innovation社の独断場、とはいかないようです。ただ、特許では守られていなくても、「磁性体の粒子を混ぜたインクを作る技術」や「磁性体の粒子を混ぜたインクを塗布する技術」を持っていれば、同社の優位性はあると思います。


 …などということをクヨクヨと考えずに、無心に遊ぶ娘です。
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