家と子供と、今日のおじさん(仮)

2017年築の家で、妻+子供3人と過ごす記録です。ほのかに工学テイスト。


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 先日、自動車で出かけたときに、「遊動円木(ゆうどうえんぼく)」を見つけました。この設備は、公園などに設置された、子供のための遊具です。
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★「遊動円木」の構造
 私は、遊動円木を見るのは、初めてです。遊動円木,箱型ブランコ,回旋塔は,遊具の「絶滅3種」と呼ばれているそうです[1].これらの遊具は、重大事故を起こしやすいとされるためか、撤去されたり、モニュメント化される例が多いようです.(箱型ブランコの剥製は、こちら。
[1]畑村;実際の設計 第7巻 成功の視点,日刊工業新聞社,(2010)
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 こちらの遊動円木は、カラフルに塗り分けされており、きちんと手入れされているように見えます。これを逃したら、もう2度と見る機会はないかもしれません。誰もいないのをいいことに、動かしてみたり、乗ってみたり、楽しく遊びました。(妻と娘は、同行しませんでした。)

 この遊具の構造は、「ベビーラック」(下の写真)の構造と同じようです。すなわち、2本の棒でベッド(可動部)を吊り下げて、振り子運動を可能としています。ベビーラックの構造について、詳しくは、こちらの記事。
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★遊動円木の振動数
 ベビーラックの運動の周波数f[Hz](振動数)は、次式で表せます。
  f=(1/2π)√(g/L)
  ここで、g:重力の加速度=9.8[m/s^2]
      L:振り子の長さ[m]
 ベビーラックでは、L=0.16[m]でした。周波数f=1.2[Hz]です。これは、毎分約70回の振動です。

 遊動円木の振動数も、同じ式で計算できます。ただ、今回はメジャーがないため、振り子の長さが未知です。そこで、上の動画から振動数を測定して、振り子の長さを逆に求めてみます。動画から、12秒間に、約4.5回の振動をしています。つまり、振動数f=4.5[回]/12[s]=0.375[Hz]です。上の式を使って、Lを逆算すると、L=1.8[m]となりました。私の身長と比較して、まずまず妥当な値と言えそうです。
 上の式で分かるとおり、遊動円木の振動数は、ベッド(可動部)の重さに依存しません。すなわち、乗っている人数に関わらず、振動数は同じです。また、強くこいでも、振幅が変わるだけで、1秒あたりの振動回数は変わらないと考えられます。
 実際に(一人で)乗ってみると、シーソーとブランコを組み合わせたような、不思議な感覚でした。振動数としては、ブランコとそれほど変わらないはずなのに、ゆっくりとした動きに感じます。シーソーに比べて、吊具の剛性が高いようなので、ぐらつきがなく、スムーズな動きになっているためかもしれません。


★回転部分の構造は
 回転部分の構造のチェックです。
 まず、吊具の上部分。水平の棒に直接取り付けている部分は、固定(回転しない)のようです。その下のピンの部分で、回転しているようです。さらに下の鎖状のリンクの部分も回転は可能のようです。しかし、主な回転部分は、ピンの部分になっていると思われます。
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 吊具の下部分です。こちらは、ピロータイプの軸受ユニットが使われているようです。転がり軸受か、滑り軸受かは、よく分かりませんでした。
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 初めて見て乗った遊動円木ですが、期待通りの楽しい遊具でした。「魔女狩り」ならぬ「遊具狩り」に会わないよう、設置場所はヒミツにしておきます。


遊動円木で楽しく遊ぶおじさんを、応援して下さい。

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