【今日の料理】 2011/1/27 夕食
今日は,久しぶりに会社に行きました.再来週から,復職するので,手続きと顔見せのためです.育児休業で,1年間のブランクがありましたが,会社の雰囲気は,あまり変わっておらず,安心しました.
育児休業中は,時間的にも,精神的にも,ゆとりのある生活でした.会社に戻れば,こうはいかないと思います.気持ちの切り替えがしっかりできるように,努力したいと思います.

★米飯
★みそ汁,もずく・豆腐
よせばいいのに,みそ汁にもずく(酢漬け)を入れてしまいました.作る前は,妻は反対していたのですが,案外おいしい,と言ってくれました.私も食べましたが,もずくの酸味がしっかり利いており,おいしいとは思いませんでした.私のヘンテコ料理を食べ続けて,妻は,味覚を破壊されてしまったのかもしれません.ああ,かわいそうに.
★豚肉味噌漬け
「サイボクハム」の,豚もも肉の味噌漬けです.3枚セットの,最後の1枚です.軟らかく,美味です.
残った味噌は,再利用できるそうなので,また豚肉を漬けようと思います.
★ゆで&蒸し野菜,豆苗・人参・まいたけ
軽く茹でた人参・まいたけと,豆苗を,ごく少量の水で蒸し煮にしました.近頃,青菜が高騰しているので,緑黄色野菜をとりいれにくく,困っています.豆苗も,緑黄色野菜の一種のようで,比較的安価(1束=98円)だったので,使ってみました.
「今日の料理」へのコメント,お待ちしております.
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【今日の料理工学】 台所は楽しい実験室~今日の料理工学・総集編1
このブログは,当初は,育児休業中の私の,毎日の料理の記録として,始めました.しかし,毎日の生活リズムが安定してくると,時間的な余裕ができて,趣味的な内容も,載せてみたくなりました.それが,「今日の料理工学」です.
私の育児休業も,来週いっぱいで終わりです.そうなると,このブログも続けられそうにありません.このため,当ブログは,1月いっぱいで,終了する予定でいます.
「今日の料理工学」では,これまで,料理の周辺の話題を,おもに工学的な見地から,考察してきました.今回と次回は,これまでの内容を振り返る,「総集編」としたいと思います.
今日は,これまで行った「実験」を紹介しつつ,「今日の料理工学」を振り返ります.
★調理方法を比較する実験
振り返ってみると,広く浅く,ずいぶんと雑多な話題をとりあげました.そんな料理工学の原点となっているのが,「圧力鍋」の話題です.圧力鍋は,短時間で調理ができて,とても便利です.しかし,なぜ早いのか,とか,味が染みにくく感じるのはなぜか,とか,よく分からないことがありました.こうした疑問に,工学的なアプローチで,どうにか答えられないか,と考えたのです.
図1は,軟らかくゆでた大根を,しょうゆ液に漬けて,室温放置・普通鍋調理・圧力鍋調理したときの,色の染み具合を比較した結果です(詳しくは,こちら).普通鍋と圧力鍋では,味の染みに大差がないことが分かりました.つまり,圧力鍋では,材料を軟らかくする時間は短縮できますが,味を染みこませる時間は短縮できない,と言えます.こうしたことは,実験してみないと,なかなか明らかになりません.
<図1>左から,室温放置・普通鍋調理・圧力鍋調理



★食材の比較実験
料理をしていると,見た目は似た食材でも,用途が違う,というものがあります.これらの違いを,比較する実験も,いくつか行いました.
下図2は,小麦粉の「強力粉」と「薄力粉」の比較実験です(詳しくは,こちら).両者を水でこねた後,でんぷん分を水で洗い流して,残ったものを調べます.この残ったガムのようなものは,たんぱく質(グルテン)が主成分だそうです.強力粉では,たんぱく質の量が多いので,もっちりとした食感の必要な,パンなどに向きます.
<図2>


昆布とワカメでダシをとる実験もしました(下図3,詳しくは,こちら).ダシといえば昆布ですが,なぜワカメでとらないのか.実験してみると,ワカメのダシは,昆布より薄いことが確認できました.市販の多くのワカメは,「湯通しワカメ」です.一度ゆでてしまっているがために,「ダシがら」になってしまっているのかもしれません.生から乾燥したワカメを使えば,ダシが出るのかもしれません.
<図3>


★調理器具を使った実験
料理には,調理器具が欠かせません.これらに関する実験も,いくつかあります.
図4は,包丁の断面形状を調べる測定です(詳しくは,こちら).100円ショップの包丁と,手元にあった2000円の包丁で,比較しました.その結果,2000円包丁のほうが,刀身の角度が小さいことがわかりました.刀身の角度が小さいと,食材にスムーズに食い込むことができるので,食材を軽く切ることができると考えられます.
<図4>


包丁では,初期の切れ味だけでなく,切れ味の持続性も重要です.そこで,新品の包丁を6ヶ月間使って,研ぎ直しがどの程度必要だったかを,調べました(図5,詳しくは,こちら).新しく買った,硬度の高い高級ステンレス鋼の包丁(15000円)は,それまでの普通の包丁(2000円)に比べて,研ぐインターバルを2~3倍に伸ばせるようです.
<図5>


ふっ素樹脂フライパンは,とても魅力的な調理器具です.このフライパンを使うと,食材を焦げ付かずに調理できるので,卵焼きなどが,実に上手に焼けます.図6は,ふっ素樹脂フライパンと,ふっそ樹脂のないフライパンに,しょうゆをたらしたときの様子です(詳しくは,こちら).ふっ素樹脂のフライパンは,付着性が低いので,しょうゆが広がらずに留まります.
<図6>左:ふっ素樹脂あり,右:ふっ素樹脂なし


★娘の協力による実験
娘に協力をあおいだ実験も,ありました.哺乳ビンの吸い口の違いによる,飲むスピードの違いを調べる実験です(図7,詳しくは,こちら).哺乳ビンの吸い口は,月齢に合わせて何種類も用意されています(穴の大きさや形状が異なる).しかし,飲むスピードは,赤ちゃんによって大きく異なるようです.私の娘の場合は,飲むスピードがとても早いようで,「新生児用」のタイプ1種類だけで済みました.
このほか,哺乳ビンのミルクが適温になる時間を調べたりもしました(詳しくは,こちら).
<図7>


【今回の結論】
「今日の料理工学」では,いろいろな実験をしてきました.実験をすることで,新しい発見が,あったり・なかったりします.
手間はかかりましたが,楽しかったです.
娘の昼寝の隙に,大根を煮たり,湯の温度を測ったのは,懐かしい思い出です.
応援よろしくお願いします.
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育児休業中は,時間的にも,精神的にも,ゆとりのある生活でした.会社に戻れば,こうはいかないと思います.気持ちの切り替えがしっかりできるように,努力したいと思います.

★米飯
★みそ汁,もずく・豆腐
よせばいいのに,みそ汁にもずく(酢漬け)を入れてしまいました.作る前は,妻は反対していたのですが,案外おいしい,と言ってくれました.私も食べましたが,もずくの酸味がしっかり利いており,おいしいとは思いませんでした.私のヘンテコ料理を食べ続けて,妻は,味覚を破壊されてしまったのかもしれません.ああ,かわいそうに.
★豚肉味噌漬け
「サイボクハム」の,豚もも肉の味噌漬けです.3枚セットの,最後の1枚です.軟らかく,美味です.
残った味噌は,再利用できるそうなので,また豚肉を漬けようと思います.
★ゆで&蒸し野菜,豆苗・人参・まいたけ
軽く茹でた人参・まいたけと,豆苗を,ごく少量の水で蒸し煮にしました.近頃,青菜が高騰しているので,緑黄色野菜をとりいれにくく,困っています.豆苗も,緑黄色野菜の一種のようで,比較的安価(1束=98円)だったので,使ってみました.
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【今日の料理工学】 台所は楽しい実験室~今日の料理工学・総集編1
このブログは,当初は,育児休業中の私の,毎日の料理の記録として,始めました.しかし,毎日の生活リズムが安定してくると,時間的な余裕ができて,趣味的な内容も,載せてみたくなりました.それが,「今日の料理工学」です.
私の育児休業も,来週いっぱいで終わりです.そうなると,このブログも続けられそうにありません.このため,当ブログは,1月いっぱいで,終了する予定でいます.
「今日の料理工学」では,これまで,料理の周辺の話題を,おもに工学的な見地から,考察してきました.今回と次回は,これまでの内容を振り返る,「総集編」としたいと思います.
今日は,これまで行った「実験」を紹介しつつ,「今日の料理工学」を振り返ります.
★調理方法を比較する実験
振り返ってみると,広く浅く,ずいぶんと雑多な話題をとりあげました.そんな料理工学の原点となっているのが,「圧力鍋」の話題です.圧力鍋は,短時間で調理ができて,とても便利です.しかし,なぜ早いのか,とか,味が染みにくく感じるのはなぜか,とか,よく分からないことがありました.こうした疑問に,工学的なアプローチで,どうにか答えられないか,と考えたのです.
図1は,軟らかくゆでた大根を,しょうゆ液に漬けて,室温放置・普通鍋調理・圧力鍋調理したときの,色の染み具合を比較した結果です(詳しくは,こちら).普通鍋と圧力鍋では,味の染みに大差がないことが分かりました.つまり,圧力鍋では,材料を軟らかくする時間は短縮できますが,味を染みこませる時間は短縮できない,と言えます.こうしたことは,実験してみないと,なかなか明らかになりません.
<図1>左から,室温放置・普通鍋調理・圧力鍋調理



★食材の比較実験
料理をしていると,見た目は似た食材でも,用途が違う,というものがあります.これらの違いを,比較する実験も,いくつか行いました.
下図2は,小麦粉の「強力粉」と「薄力粉」の比較実験です(詳しくは,こちら).両者を水でこねた後,でんぷん分を水で洗い流して,残ったものを調べます.この残ったガムのようなものは,たんぱく質(グルテン)が主成分だそうです.強力粉では,たんぱく質の量が多いので,もっちりとした食感の必要な,パンなどに向きます.
<図2>


昆布とワカメでダシをとる実験もしました(下図3,詳しくは,こちら).ダシといえば昆布ですが,なぜワカメでとらないのか.実験してみると,ワカメのダシは,昆布より薄いことが確認できました.市販の多くのワカメは,「湯通しワカメ」です.一度ゆでてしまっているがために,「ダシがら」になってしまっているのかもしれません.生から乾燥したワカメを使えば,ダシが出るのかもしれません.
<図3>


★調理器具を使った実験
料理には,調理器具が欠かせません.これらに関する実験も,いくつかあります.
図4は,包丁の断面形状を調べる測定です(詳しくは,こちら).100円ショップの包丁と,手元にあった2000円の包丁で,比較しました.その結果,2000円包丁のほうが,刀身の角度が小さいことがわかりました.刀身の角度が小さいと,食材にスムーズに食い込むことができるので,食材を軽く切ることができると考えられます.
<図4>


包丁では,初期の切れ味だけでなく,切れ味の持続性も重要です.そこで,新品の包丁を6ヶ月間使って,研ぎ直しがどの程度必要だったかを,調べました(図5,詳しくは,こちら).新しく買った,硬度の高い高級ステンレス鋼の包丁(15000円)は,それまでの普通の包丁(2000円)に比べて,研ぐインターバルを2~3倍に伸ばせるようです.
<図5>


ふっ素樹脂フライパンは,とても魅力的な調理器具です.このフライパンを使うと,食材を焦げ付かずに調理できるので,卵焼きなどが,実に上手に焼けます.図6は,ふっ素樹脂フライパンと,ふっそ樹脂のないフライパンに,しょうゆをたらしたときの様子です(詳しくは,こちら).ふっ素樹脂のフライパンは,付着性が低いので,しょうゆが広がらずに留まります.
<図6>左:ふっ素樹脂あり,右:ふっ素樹脂なし


★娘の協力による実験
娘に協力をあおいだ実験も,ありました.哺乳ビンの吸い口の違いによる,飲むスピードの違いを調べる実験です(図7,詳しくは,こちら).哺乳ビンの吸い口は,月齢に合わせて何種類も用意されています(穴の大きさや形状が異なる).しかし,飲むスピードは,赤ちゃんによって大きく異なるようです.私の娘の場合は,飲むスピードがとても早いようで,「新生児用」のタイプ1種類だけで済みました.
このほか,哺乳ビンのミルクが適温になる時間を調べたりもしました(詳しくは,こちら).
<図7>


【今回の結論】
「今日の料理工学」では,いろいろな実験をしてきました.実験をすることで,新しい発見が,あったり・なかったりします.
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![]() もうカウントダウンですね
育児休暇を通して、お仕事とは違う能力発揮で 奥様も喜んでくれたことでしょうね 勿論、娘さんも密着子育ては良いことだったと思います これからどんどん育休の制度が、男性の間でも広まれば 女性の社会進出が加速できると思われます 一年間でお出かけした場所は、同じ県内ですので なじみのあるところが多くてと楽しかったですよ 西の魔女ちゃん | URL | 2012/01/28/Sat 20:11 [編集]
![]() > 西の魔女ちゃん さん
こんばんは. 当ブログを,楽しんでくださったならば,私もとても嬉しいです.ありがとうございます. 育児休暇では,仕事とはまったく違う経験ができて,とてもよかったと思っています.妻も,たいへん良かったと言ってくれています.この経験がどう活かされるかは,まだ分かりませんが,数年先になれば,きっと分かると思います. 女性の社会進出と同様に,男性の「家庭進出」も,たいへん意義のあることではないか,と思っています. マツジョン | URL | 2012/01/28/Sat 23:21 [編集]
![]() Googleリーダーに登録していつも楽しく拝見していました。
ブログ終了予定とのこと、残念です。 唯一無二の育児ブログ、育休中だけで終えるのはもったいないと思います。折角ですから気が向いたときに更新してはいかがでしょう? 私も月1回書けばいいや、くらいのスタンスで書いてます。 もっとも、パパサークルのブログを週2~3で書いているので個人ブログまで手が回らないという別事情もありますが… ![]() > ブルース さん
ごひいきにしてくださり,ありがとうございます. ブログを書く楽しさが分かってきたところなので,終わらせてしまうのは,私もとても残念です.でも,もともと育休中の期間限定のつもりだったので,一旦,終了させようと思っています. 復職後,落ち着いたら,新たな形で,またブログを書くかもしれません.ただ,育休も終わり,料理や料理工学もほとんどしなくなるでしょうから,「育休おじさんの今日の料理工学」とは名乗れません.そうすると,新タイトルは「おじさんの今日」かなあ?…おもしろそうですか? なお,ブログを見るほうは,やめませんので,今後ともよろしくお願いします. マツジョン | URL | 2012/01/29/Sun 22:59 [編集]
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