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 巨大な円形ボードで、4つのパズルが同時進行するぞ。自分の前にあるエリアにチーズを置き、最高のチーズ職人を目指すのだ。


 子供たちと遊ぶのを前提に、新発売・未発売のボードゲームの購入を検討する記事です。今回は2024年発売予定「フロマージュ/Fromage」。

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画像出典:R2i Games; Fromage 英語版ルールブック (2023)


★ゲーム内容の確認


1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など



1)基本情報


・タイトル:フロマージュ/チーズ
・作者:Ben Rosset, Matthew O'Malley
・意匠:Pavel Zhovba
・原題:Fromage
・発売年:2024年(予定)
・出版社(一例): R2i Games [1][2]
・プレイ人数:1~4人
・プレイ時間:40分
・推奨年齢:14歳以上

[1] Kickstarter: Fromage
[2]Board Game Geek: Fromage (2024)


2)テーマ


・年代:20世紀初頭
・場所:フランス
・プレイヤーの立場:チーズ製造業者
・目的:フランスで一番のチーズ業者になること。
・行うこと:
 ・チーズを作り、各地に提供する。
 ・設備を増強し、生産能力を高める。


3)外観


・絵柄:繊細な線に落ち着いた色彩のイラスト
・コンポーネント: ※通常版
 ・ボード:メインボード1式、個人ボード4個
 ・プラ製コマ:約10個
 ・木製コマ:約60個
 ・紙製タイル:約30個
 ・紙製チップ:約110個
 ・カード:約40枚
・箱サイズ:30×30cm(カタンサイズ)
・共通ボード:直径60cm程度(推定)
・個人ボード:25×20cm程度(推定)


4)ルール


 以下、英語語版マニュアル(R2i Games、20230619)を和訳参照した情報。

○基本システム


・共通ボードへの物品配置(勝利点の獲得)
・個人ボードへの物品収集(効果の累積、勝利点の獲得)


○主要物品


・共通エリア:
 ・共通ボード:回転するボード。
  ・提供エリア:各人の職人・チーズコマを置く。
  ・調達エリア:職人コマを置き、物品を取得する。

・個人エリア:
 ・個人ボード:
  ・建物:永続効果を与える。
  ・動物:トラック進行でボーナス。
  ・果物:チーズコマの配置コストに使う。
 ・自色職人コマ:共通ボードへのコマ配置に使う。
 ・自色チーズコマ:共通ボードに置く。
 ・注文カード:達成で得点。

・資源:なし


○大まかな手順


  1. ラウンド制。終了条件を満たすまで続ける。
  2. 全員同時に手番をとる。
  3. 手番では、以下をそれぞれ1回まで行える。
    イ)チーズと職人を共通ボードの提供エリアに置く。
    ロ)職人を共通ボードの調達エリアに置き、物品を得る。
  4. 全員が手番を終えたら、ラウンド終了。
    ①共通ボードを1/4回転する。
    ②自分から見て手前向きの職人を回収する。
    ③次ラウンドに進む。2~
  5. 誰かのチーズコマが尽きたラウンドで、ゲーム終了。


○勝敗


・終了後、勝利点を集計し、点数が高い人が勝ち。
・主な得点源:
 ・各エリアのチーズ配置、建物、動物、果物、注文


○提供エリア


 チーズの配置状態により、終了時得点を得る。
a)イベント:自色コマの隣接数で得点
b)チーズ屋:置いた棚数で得点+即時ボーナス
c)飲食店:テーブル完成で得点
d)市販:地域ごとのマジョリティで得点


○特徴的な要素


  • 全員同時に、共通ボードに物品を配置する。
    • 共通ボードは、毎ラウンド1/4ずつ回転する。
    • 毎ラウンド、自分の前にあるエリアだけが使える。


  • ボードには、提供エリアと調達エリアがある。
    • 提供エリアには、チーズを置いてから職人コマを乗せる。
    • 提供エリアのマスごとに、チーズ種類(3種)が指定される。
    • チーズ種類に対応する職人コマだけを使える。
    • チーズは、ゲーム終了時の配置状態で得点になる。
    • 調達エリアには、職人コマだけを置き、対応物品を得る。
    • 調達エリアは、どの職人コマでも使える。

  • 職人コマには向きがある。
    • 向きは置いたマスで決まる。
    • ボード回転後、自分のほうを向いている職人コマを回収できる。
    • 向きによって、回収まで1~3手番かかる。

  • 以下の要素がある。
    • 果物:特定のチーズマスへの配置コストとして使う。
    • 動物:トラック進行でミルクを得る。
    • ミルク:手番のアクションを1回増やす。使い捨て。
    • 注文:記載種類のチーズを置くと達成。終了時得点。
    • 建物:個人ボードに置く。永続効果を与える。


5)遊びやすさ


・言語依存:
 ・建物など、一部効果に文字による処理説明がある。
 ・各エリア、注文カードの名称は文字表記(フレーバー)。
・プレイ人数依存:
 ・2~4人用:人数に応じて、一部物品の種類・数を調整する。
 ・1人用:無人プレイヤーと得点を競う。
・リプレイ性:
 ・使用物品変化:
  ・提供エリアのマス配置は、インサートで毎回変わる。
  ・各エリアはモジュラー構成で、毎回配置が変わる。
 ・ランダム要素:
  ・注文カードの引きはランダム。
 ・応用ルール:
  ・建物の効果が変更される応用ルールがある。


6)入手性


・キックスターター情報[1]:
 ・プレッジ元  :Road to Infamy
 ・プレッジ期間 :2023/10/10まで
 ・プレッジ金額 :通常版35USドル、限定版49USドル
 ・発送予定時期:2024/8

・一般販売予定[1][2]:
 ・発売予定時期:不明
 ・メーカー価格:通常版50USドル

・日本語版の発売予定:
 ・2023/9/16時点、日本語版の発売予定は確認されない。

[1] Kickstarter: Fromage
[2]Board Game Geek: Fromage (2024)


★考察:「フロマージュ」の魅力と懸念点


 ゲーム内容の確認結果から、魅力と懸念点をまとめます。

◎魅力を感じた点


  • 同時進行パズル。円形ボードは4つに分けられており、自分の前にあるエリアがプレイ対象になる。毎ラウンド、ボードが回転して、隣のエリアが回ってくる。各エリアは、マジョリティや隣接グループなど、それぞれ異なる方法で得点をするパズルになっている。つまり、4種類のパズルを、順繰りに回していくイメージ。まるで将棋と囲碁を同時に「多面打ち」するかのような、独特の経験ができそうだ。どんなプレイ感なのか興味深い。
  • 職人コマ。職人コマを置く場所によって、回収までのラウンド数が決まる。加えて、チーズコマの配置に使う職人コマに数・種類の制約がある。各エリアをどう進めていくかを見据えて、どのエリアに、どの種類の職人を置くか、熟考が必要になる。そして全員同時進行なので、次の人の待ち時間を気にせず、じっくりと考えられそうだ。かなり濃厚なプレイ体験が期待できる。
  • 物品。のどかな村でチーズ作りをして、いろいろな出荷先に提供するという、きわめて平和なテーマ。そのテーマに適合した、明るくて親しみやすい印象のイラストが好印象だ。DX版では動物や建物が木製コマになるが、通常版の紙タイルも味わいがありそう。紹介ビデオにあるように、ぜひ屋外で遊んでみたくなる。


◎懸念点


  • ゲーム内容。4つのミニゲームを同時進行するのは独特だが、個々のパズル内容を見ると目新しさは感じない。何度か遊んでいるうちに飽きてしまわないか、心配だ。
  • 物品。チーズや動物、建物など、こまごまとした物品が多い。プレイ時間40分にしては、セットアップに時間がかかりすぎる懸念がある。準備が面倒だと、あまり遊ばなくなってしまうだろう。



★判定結果:「フロマージュ」は買うべきか?


 以上を踏まえて、「フロマージュ」を買うべきかどうか、判定しました。

 判定結果:うちには必要ない。


※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。

 存在感のある円板ボードと、明るい盤面が魅力的。全員同時進行なので、じっくりとした思考を楽しめそうです。ただ、パズル自体は単純に見え、何度か遊ぶと飽きてしまいそうな懸念があります。残念ながら、見送ります。


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画像出典:R2i Games; Fromage 英語版ルールブック (2023)


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