旅をしよう。カードを使って世界中をめぐり、たくさんのお土産を集めよう。
子供たちと遊ぶのを前提に、新発売・未発売のボードゲームの購入を検討する記事です。今回は2020年発売「トレッキング・ザ・ワールド(Trekking the World)」。

画像出典:Underdog Games; Trekking the World 英語版ルールブック (2020)
★ゲーム内容の確認
1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など
1)基本情報
・タイトル:トレッキング・ザ・ワールド
・作者:Charlie Bink
・美術:CsabaBernath, Marta Danecka, Sebastian Koziner, Aleksey Shirokikh, Alexey Shirokikh
・原題:Trekking the World
・発売年:2020年
・出版社(一例): Underdog Games[1][2]
・プレイ人数:2~5人
・プレイ時間:30~60分
・推奨年齢:10歳以上
[1] Underdog Games: Trekking the World
[2]Board Game Geek: Trekking the World (2020)
2)テーマ
・年代:現代
・場所:世界の各地
・プレイヤーの立場:旅行者
・目的:熟練した旅行者であると証明すること。
・行うこと:
・世界の各地を巡り、土産物を集める。
・世界の名所を訪れて、多様な経験をする。
3)外観
・絵柄:カラフルな世界地図、色彩豊かな名所カード。
・コンポーネント:
・ボード:メインボード1個、個人ボード5個
・カード:約140枚
・木製コマ:約50個
・紙製タイル:約10個
・紙製チップ:約30個
・その他:袋1個
・箱サイズ:30×30cm(カタンサイズ)
・共通ボード:60×40cm程度(推定)
・個人ボード:15×15cm程度(推定)
4)ルール
以下、英語語版マニュアル(Underdog Games、2020年)を和訳参照した情報。
○基本システム
・共通ボード上のコマ移動
・個人エリアへの物品収集(勝利点の獲得)
○主要物品
・共通エリア:
・地図:各人のコマを移動する。
・キューブ:各地の土産を示す。
・探求カード:毎ゲーム変わる特殊アクション。
・目標カード:条件充足で得点。
・カード売場:手札カードの売場。
・個人物品:
・自色コマ:地図上を移動する。
・手札:移動や目標達成に使う。
・資源:なし
○大まかな手順
- 手番制。終了条件を満たすまで続ける。
・開始プレイヤー:いちばん最近、空港に行った人。 - 開始プレイヤーから、時計まわりに手番をとる。
- 手番では、以下を順に行う。
①手札からカード1枚以上を捨てる。
②カードの数字の合計歩数、自色コマを移動する。
③以下いずれか1個を行う。
a)カード2枚を売場から得る。
b)目標カードを達成する。
c)探求カードのアクションを実行する。 - 以下いずれかを満たしたら、現手番でゲーム終了。
イ)6地域中、5地域のキューブが尽きた。
ロ)誰かが目標カード5枚を達成した。
○勝敗
・終了後、勝利点を集計し、点数が高い人が勝ち。
・主な得点源:キューブ、目標カード、地域ボーナス
○特徴的な要素
- 手札を使って、地図上の自色コマを移動する。
- カードは一度に何枚でも出せる。
- カードの数字の合計値が、移動歩数になる。
- 止まったマスにキューブがあれば、取れる。
- 手札を使って、目標カードを達成する。
- 目標カードの場所に自色コマがいることが必要。
- 記載のマークすべてを手札から出せば、目標達成となる。
- 右2枚の目標カードは、加点がある。
- 以下の要素がある。
- 空港:ほかの空港に移動できる。
- 探求カード:指定コストを払って実行できる特別アクション。
- 地域ボーナス:地域の最後のキューブを取ると加点。
- 土産セット:4色のキューブを集めるたびに加点。
- 土産ボーナス:各色キューブ所持数が最多の人は加点。
- 空港:ほかの空港に移動できる。
5)遊びやすさ
・言語依存:
・探求カードの特殊効果は文字による記載。
・目標カードの地名は文字による記載。地図マスとの照合に使用する。
・各地の詳細説明(フレーバー)は、文字による記載。
・プレイ人数依存:
・2~5人用:人数に応じて、一部物品の数・内容を調整する。
・リプレイ性:
・使用物品変化:
・毎回、探求カード2枚をランダムに選ぶ。
・地域ボーナスはランダムに所定数を配置する。
・ランダム要素:
・キューブの初期配置はランダム。
・目標カード・手札カードの出現順はランダム。6)入手性
・一般販売[1][2]:
・発売時期:2020年
・メーカー価格:50USドル
・日本語版の発売予定:
・2023/9/2時点、日本語版の発売予定は確認できない。
[1] Underdog Games: Trekking the World
[2]Board Game Geek: Trekking the World (2020)★考察:「トレッキング・ザワールド」の魅力と懸念点
ゲーム内容の確認結果から、魅力と懸念点をまとめます。◎魅力を感じた点
- テーマと物品。盤面がカラフルで楽しげ。目標カードに記載された名所も、鮮やかな色彩で、1枚1枚を見るのが楽しそうだ。地図上に散らばる土産を集めるのもワクワクする。世界旅行をする気分を満喫できそうだ。
◎懸念点
- 言語依存。目標カードの場所は、文字による照合が必要。アルファベットに慣れていない子供たち(長男9歳、次男7歳)だと、どこが目標の場所なのか分からず、ストレスになるかもしれない。
- 言語依存。目標カードの裏面は、その場所の詳細な説明が書かれている。フレーバーなので、読めなくてもゲーム進行に問題はない。しかし、ゲームの大きな魅力である「世界各地をめぐる」雰囲気が大幅に差し引かれてしまいそうだ。日本語でないと、本来の楽しさを得られないと思う。
★判定結果:「トレッキング・ザワールド」は買うべきか?
以上を踏まえて、「トレッキング・ザワールド」を買うべきかどうか、判定しました。判定結果:うちには必要ない。
※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。世界各地をめぐるという、とても魅力的なテーマ。しかし肝心の各地の説明が、英語で読めないとなると、魅力が大きく損なわれてしまいます。残念ながら、購入は見送りとします。
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- 目標カードの場所に自色コマがいることが必要。
- カードは一度に何枚でも出せる。

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