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 大災害後の世界。時間とともに遠くに進む精霊たちを活用して、絶滅に瀕した生態系を再生させよう!


 子供たちと遊ぶのを前提に、新発売・未発売のボードゲームの購入を検討する記事です。今回は2023年10月発売予定「アルボリア(Arborea)」。

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画像出典:Alley Cat Games; Arborea英語ルールブックdraft版 (2022/12/14 WIP)


★ゲーム内容の確認


1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など



1)基本情報


・タイトル:アルボリア/アルボレア
・作者:Dani Garcia
・原題:Arborea
・発売年:2023年(予定)
・出版社(一例): Alley Cat Games [1]
・プレイ人数:1~5人
・プレイ時間:90~120分
・推奨年齢:14歳以上

※Arboreal=樹木の、がタイトル起源か。

[1] Kickstarter: Arborea
[2]Board Game Geek:Arborea (2023)


2)テーマ


・年代:架空の世界「アルボリア」
・場所:生命が残された各地
・プレイヤーの立場:精霊の村の頭
・目的:豊かな生態系を再生すること。
・行うこと:
 ・生態系の回復のため、世界各地を旅する。
 ・土地に活力を取り戻し、動物が住めるようにする。
 ・環境を整え、動物を住まわせる。


3)外観


・絵柄:ビビッドな色使い、妖怪漫画ふうのキャラクター像
・コンポーネント: ※通常版
 ・ボード:メインボード1個、個人ボード5個
 ・木製コマ:約150個
 ・紙製タイル:約10個
 ・紙製チップ:約50個
 ・カード:約70枚
・箱サイズ:不明
・共通ボード:40×70cm程度(推定)
・個人ボード:20×15cm程度(推定)


4)ルール


 以下、英語語版マニュアル(Alley Cat Games、2022年ドラフト版)を参照した情報。

○基本システム


・ワーカープレイスメント(コマ配置によるアクション実行)
・個人エリアへの物品配置(勝利点の獲得)

○主要物品


  • 共通ボード/共通エリア:
    • アクションエリア:ワーカーでアクションを実行する。
    • 長老トラック:進行ボーナス。
    • 生態系トラック:土地カード完成に使う共用資源。
    • 季節トラック:進行で終了時ボーナス。
    • 進行トラック:ゴールに着くとゲーム終了。
    • 動物売場:登場可能な動物コマを置く。
    • 地形カード売場

  • 個人エリア:
    • 個人ボード:個人用物品の置場。
    • 自色コマ:アクション実行に使う。通常・若者・古参の3種。
    • 贈物キューブ:長老トラックを進める。
    • 裏向き土地カード:記載コストを払うと表にできる。
    • 表向き土地カード:土地マスが見えるように並べる。
    • 動物コマ:土地カードに置く。

  • 資源:なし

○大まかな手順


1)手番制。終了条件を満たすまで繰り返す。

2)開始プレイヤーから、時計まわりに手番をとる。

3)手番では、以下を順に行う。
①以下いずれかを行う。
 a)自色コマ1個を共通ボードのアクションマスに置く。
 b)アクションマスのタイルを1マススライドする。
  全員、タイル上の自色コマを隣接する実行トラックに移動できる。
②実行トラックの自色コマ3個までについて、アクション実行する。
③生態系トラックを消費し、裏向き土地カードを表にできる。
④自色コマのいるアクションマスのタイルを、所定数スライドする。
⑤表向き土地カード/動物コマがあれば、個人エリアに配置する。

4)手番後、進行トラックがゴールに着いたら終了トリガ。
①次の人から手番順に、全員が1手番ずつ行う。
②もう1手番ずつ行ったら、ゲーム終了。

○勝敗


  • 終了後、勝利点を集計し、点数が高い人が勝ち。
  • 主な得点源:
    • ゲーム中:生態系トラックの未使用点、動物コマ補充
    • 終了時:季節トラック、精霊トラック、土地カード上の動物
    • 終了時減点:配置できなかった動物


○アクション(代表)


a)生態系:記載の生態系トラックを進行する。
b)土地:裏向き土地カード1枚を得る。
c)仲間:記載の自色コマを得る。
d)動物:動物売場から、記載の動物1個を得る。
e)誘導:動物売場に、記載の動物を補充する。
f)贈答:長老トラックに贈物を置く/進める。
g)受領:長老トラックのボーナスを得る。

○特徴的な要素


  • アクションマスは、4マスのタイル2個で構成される。
    • タイルをスライドすると、乗っているコマが進む。
    • タイルがスライドするほど、強いアクションになる。
    • タイルが所定数進んだら、前側のタイルを後ろに戻す。

  • 実行トラックに沿って、アクションを実行する。
    • タイルがスライドされたら、自色コマを実行トラックに移動できる。
    • 自分の手番でなくても、実行トラックへの移動ができる。
    • 実行トラックのアクション実行は、手番で行う。
    • トラックに沿って、記載内容を順に実行する。
    • 1手番でワーカー3個まで実行できる。3個目は要コスト。

  • 3種類のワーカー(自色コマ)がある。
    • 通常:繰り返し使える。
    • 黒・白:入手後、1回だけ使える。特殊効果を持つ。

  • 個人エリアに、土地カードと動物を配置する。
    • 土地カードは、マス目1個以上が見えるように配置する。
    • 土地カードは、マス目が見える限り、何枚でも重ねて可。
    • 動物は、土地マス4個の交差点に置く。
    • 動物ごとに得点方法が異なる(所定種類の土地に隣接など)。

  • 共通資源として、生態系トラックがある。
    • 土地の種類に応じた5個のトラックがある。
    • 進行コマは、上半分と下半分が分離可能になっている。
    • 点数獲得時は、上半分だけが先に進む。
    • 手番中、点数を消費して土地カードを表向きにできる。
    • 手番終了したら、下半分を上半分の位置まで動かす。
    • 下半分を動かした歩数に応じ、勝利点を得られる。
    • トラックに残った点数は、別プレイヤーが使える。

  • 進行トラックの進行が、ゲーム終了トリガとなる。
    • 動物を売場に補充するときに、トラックが進行する。

  • 以下の要素がある。
    • 季節トラック:進行により終了時ボーナス。
    • 精霊トラック:動物取得で増加。
    • 長老トラック:進行するほど取得物品が増える。


5)遊びやすさ


・言語依存:使用物品に、言語の記載はない。
・プレイ人数依存:
 ・2~5人用:同じルールで遊ぶ。
・リプレイ性:
 ・使用物品変化:
  ・毎回、同じ物品を使用する。
 ・ランダム要素:
  ・土地カードの出現順はランダム。


6)入手性


・キックスターター情報[1]:
 ・プレッジ元  :Alley Cat Games
 ・プレッジ期間 :~2023/2/10
 ・プレッジ金額 :通常版38UKポンド、DX版46UKポンド
 ・発送予定時期:2023/10

・一般販売予定:
 ・発売予定時期:不明
 ・メーカー価格:不明

・日本語版の発売予定:
 ・2023/1/28時点、情報は見つからない。

[1] Kickstarter: Arborea
[2] Board Game Geek:Arborea (2023)


★考察:「アルボリア」の魅力と懸念点


 妖怪っぽい旅人が各地を回り、失われた生態系を再生していくというストーリー。夢があります。

◎魅力を感じた点


  • テーマ。生態系の再生というのは、夢があって前向きで、子供たち(娘11歳、長男8歳、次男6歳)と遊ぶのにピッタリだ。プレイヤーの操る旅人(精霊?)も、「かわいらしい妖怪」といった外観で、好感が持てる。
  • ルール。生態系トラックが溜まったときには、自分の土地カード完成のために使い切るか、残して勝利点を獲得するか、2種類の選択肢がある。後者の場合、ほかプレイヤーの土地カード完成を助けることになってしまう。他プレイヤーの動向や、終了までの手番数を予想しながら、作戦を練る楽しみがありそうだ。
  • プレイ人数。珍しく、5人まで遊べる。我が家は5人家族なので、全員で遊べると、いっそう楽しみが広がりそうだ。
  • 言語依存フリー。小さい子供(次男6歳)と遊ぶときは、たとえ日本語でも漢字混じりだと読めない。本商品は文字の記載が完全にフリーで、大人も子供も対等に楽しめそうだ。

◎懸念点


  • ルール。ワーカーを乗せたタイルが移動して、待っているほど効果が強くなる。どこで飛び降りるかが大事。ただ、ワーカーを乗せた物品が移動するシステムとしては、「ヒッコリーディッコリー」がある。同ゲームではネズミが時計の中を飛び回るという、明らかに子供たちが好感を持ちそうな内容だ。両者を比べてしまうと、どうしても「ヒッコリー」を推したくなる。
  • 外観。動物コマの中には、背中にキノコの生えたカエル、尻尾が4つに割れた甲虫など、ちょっと見てグロテスクと感じてしまうものがある。かわいらしいといえば、かわいらしいのだが、ちょっと気味が悪くもある。特に子供たちは、こういった「ディティール」部分で冷めてしまうと、一気に遊ぶ気が無くなることがある。不安だ。ドギツイ色使いのボードも、落ち着いて遊ぶことの妨げになってしまいそうな懸念がある。


★判定結果:「アルボリア」は買うべきか?


 以上を踏まえて、「アルボリア」を買うべきかどうか、判定しました。

 判定結果:うちには必要ない。


※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。

土地と動物を集め生態系を再生するというテーマは、前向きで明るく、とても好感が持てます。ただ、ハデすぎる色使いと、気持ち悪いとも見える動物コマが残念。今回は見送りとします。

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画像出典:Alley Cat Games; Arborea英語ルールブックdraft版 (2022/12/14 WIP)


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