買って失敗したッ!!「テラフォーの悲劇を繰り返すな」!!
人気につられて買ったけれど、10回以上遊んだけれど。どうにも「ノットフォーミー」を結論しました。
なぜ我が家に合わなかっただろう? ボードゲーム「テラフォーミング・マーズ」。
<テラフォーミング・マーズ 関連記事>
→「テラフォーミングマーズ」購入レビュー
→テラフォーミングマーズ・改良版プレイヤーボードの自前製作
→テラフォーミングマーズを遊んで:本当におもしろいのか?
→テラフォーミングマーズの物品収納の工夫
★日本語マニュアルを作成しました。BGGに格納★
Terraforming Mars:Japanese rules in hand (「テラフォーミング・マーズ」日本語ルール)
★火星を地球化せよ! SFチックな設定に期待したけど…
「テラフォーミング・マーズ~火星地球化計画~(Terraforming Mars)」(完全日本語版)というボードゲームを買いました。世界的なボードゲームサイト「Board Game Geek(BGG)」で上位を占める、世界的に支持の高いゲームです[1]。
[1]Board Game Geek:Terraforming Mars

その後、10回以上遊んだのですが、うーーん、これは。何度やっても、面白さが分かりませんでした。
最終的に、遊ぶのが時間の浪費と感じるようになって、「このゲームは我が家に合わない。」と結論しました。
こうして、このゲームは、我が家では初の「リサイクルに出したゲーム」となったのです。無念でなりません。
★「テラフォーの悲劇」を繰り返さないために
面白くない・退屈だな、を通り越して、もう遊びたくないと感じてしまうゲーム。どうしてこうなってしまったのだろう。この出来事を、私は「テラフォーの悲劇」と呼ぶことにしました。いったい、何がダメだったのか。これまでの十数回のプレイで、面白かったところ・今ひとつだったところを、書きます。
◎面白かったところ
- 「火星を地球化する」という、SFチックなテーマが、わくわくした(少なくとも、買ったときは)。
- 約200種類の、すべて内容の違うカード。SF的な考察(うんちく)が付与されていて、見ていて楽しい(と、最初は思った)。
- プレイを進めるごとに、自分のボードの周囲にカードが増えていくのが楽しい。(が、面倒くささが増していく。)
- 世界的に人気のゲームなので、「ボードゲームの世界標準」を知ることができる(それは、残念な世界標準だった。)。

↑この外観でワクワクしたら、それは一種病気かもしれない。
◎今ひとつだったところ
- 小さなキューブの扱い(ボード上の位置がずれやすい)に気をとられて、ゲームに集中できない。
- カードの種類が多く、初回プレイではどう進めてよいか分からない(計画の立てようがない)。何度も遊ばないと理解できない、という覚悟が必要(10回以上遊んでも、覚えられなかった)。文字をいちいち読むのも面倒で、気力を消耗する。
- プレイ時間が長い(3~4時間)だけなら許容するとしても、後半ダラけるのが問題。酸素が飽和しても、有利な人はタイルを置き続けて、グローバルパラメータが上がらない…。終了ラウンド制限がないのが問題だ。(我が家は勝敗よりも自己ハイスコアを目指す人ばかりなので、誰も終わらせようとしないのも一因かも。)
- 妻は遊ぶのを拒否。地味で面白くなさそうな見た目とテーマ、チマチマしたキューブの扱い、カード運の要素が高すぎるように見える、など、何がおもしろいのか理解できない様子です。(私も、何がおもしろいのか結局わからずじまい。)

↑むりだよ。もう。このボードで遊ぶのは。
★君は悪くない。我が家に合わなかっただけだ
ボードやコマなどの同梱品は質素で、一見して「ぜひ遊んでみたい」とはなりにくいと思います。多彩なカードによる進行は複雑(文字による細かな指示が多い)で偶然性も高く、「行き当たりばったり感」でいっぱいです。どのカードが強いのか、この先どんなカードがあるのか、初見プレイヤーにはサッパリ分からず、見通しを立てにくいと感じました。また、小さなコマの扱いは注意が必要で、不慣れなプレイヤーには忍耐を要します。
初回プレイは、方向性の分からないまま、漫然と手持ちのカードを消化するゲームになってしまいました。どこが面白いのかまったく分からない、疑問が残る後味でした。初回で説明のやりとりが多く、ゲームの流れが途切れがちだったのも原因かもしれません。プレイする人を選ぶ、かなりハードルの高いゲームではないか、と感じました。
テラフォーミングマーズは、結局10回以上のプレイをしたのですが、最初に感じた印象をぬぐうほどの発見はありませんでした。遊ぶたびに上手になっていく、という実感もありません。カードの種類が多すぎて全体像を把握できないこと、強いカードが分かっていても引けない場合が多いことなどが原因だと思います。結局「場なり」で進み、ああこうなったね、という結果論だけで終わる展開ばかりです。次はこうしよう、という気づきがなく、向上心が刺激されません。こうして、飽きてしまいました。
我が家の場合、「アルマ・マータ」のように、最初にしっかりした計画を立てて、少々の修正を加えながら、明確なゴールを目指していく、というゲームが向いているようです。
BGG上位のゲームであっても、私たちに合うゲームとは限らない、という教訓を得ました。
★まとめ:「場なり」でチマチマしたプレイ感が残念!
以上を踏まえて、「テラフォーミング・マーズ」の「買ってよかった度」を判定しました。
判定結果:失敗した。
※期待以上/期待通り/失敗した、の3段階評価。
方向性の見えないプレイ感、ダラダラ続くタイル並べ、チマチマしたキューブの扱いにくさなど、遊びにくさばかりを感じてしまいました。10回以上遊んで、印象は変わりません。ほんとうに合わない。これが「ノットフォーミー」というヤツなのでしょう。
子供はそれなりに楽しんでいましたが、私はもうコリゴリです。たいへん不本意ながら、「ギブアップ」を宣言します。

↑際限なく増えるカード。もう負けでいいから、早く終わらせて!
拡張「プレリュード」を買うと、よりスピーディな序盤を楽しめるらしいです。むしろ後半のダラダラを、スピーディにしてほしい。
★日本語版ルール(PDF形式・完全版)★
サマリーではない、詳細まで網羅した完全版ルールです。ゲーム中の確認にも便利なように、冗長な記述を省き再整理しました。完全日本語版が入手できなくても、これで大丈夫カモ。(カード効果の説明に、著しい言語依存があります。)
★BGGからダウンロードできます★
Terraforming Mars:Japanese rules in hand (「テラフォーミング・マーズ」日本語ルール)
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