家と子供と、今日のおじさん(仮)

2017年築の家で、妻+子供3人と過ごす記録です。ほのかに工学テイスト。


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 ポルトガルの町・コインブラ。財力と兵力を基盤に仲間たちを集め、影響力を高めよう。サイコロを選んだら、あとはオートマチックで進む、独特なシステムが魅力。


 ボードゲームの購入を検討する記事です。今回は「コインブラ(Coimbra)」。


★検討にあたって
 以下の条件を前提に、ボードゲームを物色しています。候補となった物件について、詳細を検討します。
・遊ぶ相手は、家族(妻、娘10歳、長男7歳、次男5歳)。
・長い期間、繰り返し遊びたい。
・我が家はお金がない。本当に買う必要があるかどうか、厳選したい。

 今回の候補は、「コインブラ(Coimbra)」です。



★ゲーム内容の確認
 以下項目について、確認を行います。
1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など
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1)基本情報
・タイトル:コインブラ
・作者:Flaminia Brasini, Virginio Gigli
・原題:Coimbra
・発売年:2018年
・出版社(一例):Plan B Games [1]
・プレイ人数:2~4人
・プレイ時間:75-120分
・推奨年齢:14歳以上

[1] Plan B Games:Coimbra


2)テーマ
・年代:15~16世紀
・場所:ポルトガルの町・コインブラ
・プレイヤーの立場:有力な一族の長
・目的:富と権力を集めること。
・行うこと:
 ・財力と兵力を集め、有能な市民の信頼を得る。
 ・政治・商業・宗教・学問への影響力を高める。
 ・各地への巡礼や、未知の海の探索に投資する。


3)外観
・絵柄:明るくカラフルなボード。漫画風のイラスト。
・コンポーネント:
 ・ボード:メインボード1個、個人ボード4個
 ・木製コマ:巡礼者、マーカーなど 約120個
 ・カード:市民 約60枚
 ・紙製タイル:修道院・航海など 約50個 
 ・紙製チップ:王冠など 約10個
 ・その他:サイコロ13個、サイコロホルダー12個
・サイズ感:箱32×23cm、ボード:60×40cm程度(推定)


4)ルール
 以下、英語語版マニュアル(Eggertspiele、2018年)を参照した情報。

○基本システム
・共通の場からのサイコロ取得と配置。
・個人エリアへのカード収集(特殊効果の累積)。
・複数トラックの進行(パラメータの強化)。

○大まかな手順
1)ラウンド制。全4ラウンド。
2)プレイ順トラックにしたがい、手番を決める。
3)開始プレイヤーが、すべてのサイコロを振る。
4)プレイ順に手番をとる。手番では、以下を行う。
 i)サイコロ1個を選ぶ。
 ii)サイコロに自色の台座をセットする。
 iii)4エリアから1つ選び、サイコロを置く。
5)全員が3個ずつサイコロを置くまで繰り返す。
6)4エリアを上から順に処理する。
 ・城エリア:出目が低い人から、城タイルを取る。
 ・町エリア:出目が高い人から、人物カードを買う。
 ・入手したタイル・カードの処理を実行する。
7)プレイ順優先権にしたがい、プレイ順を更新する。
8)各自、サイコロの色と同じトラックから、収入を得る。
9)プレイ順に、投資先を選ぶ。
11)ボードをリセットし、次ラウンドに進む。
12)4ラウンドが終わったら、ゲーム終了。

○勝敗
・勝利点が高い人が勝ち。得点源には、以下がある。
 1)ゲーム中の得点:人物カード効果、ラウンド終了時の収入、など。
 2)終了時得点:航海、各トラック順位、人物カード効果、など。

○カード効果
・人物カードを取得すると、以下のボーナスがある。
a)即時効果:財力、兵力、勝利点など
b)永続効果:カード取得コスト削減など
c)収入効果:収入時の追加ボーナスなど
d)終了効果:終了時、条件による加点

○特徴的な要素
・人物カードは、サイコロを配置した場所の横から取得する。
 ・出目の大きい人から優先して選べる。
 ・出目と同じだけ、コストを支払う。
 ・コストは財力か兵力で、カードにより決まる。
 ・カードを得たら、対応するトラック(4色)を進められる。
 ・カードには、即時効果や永続効果もある。
・城タイルも、サイコロを配置した場所の横から取得する。
 ・出目の小さい人から優先して選ぶ。コストはゼロ。
 ・ボーナス点や、プレイ順優先権(王冠)が得られる。
・ラウンド終了時、サイコロの色から収入を得る。
 ・トラックを進むほど、収入が増える。
 ・サイコロの色と同じトラックだけから、収入を得られる。
 ・収入は、トラックにより財力・兵力・旅・勝利点。
 ・旅では、収入点だけ、地図上のコマを進められる。
 ・地図上の各マスでは、ボーナスを得られる。
・ラウンド終了時、航海への投資ができる。
 ・投資タイルの条件により、終了時に勝利点を得る。


5)遊びやすさ
・言語依存:
 ・地名などの固有名詞が、文字で記載。
 ・ごく一部の効果に、文字による説明がある。
・プレイ人数依存:
 ・2~4人用:ダミーサイコロの配置数で調整。
・リプレイ性:
 ・使用物品変化:
  ・巡礼地タイル・航海タイルは、所定数を抜粋使用。
 ・ランダム要素:
  ・初期カードの配布はランダム。
  ・人物カードの登場順はランダム。
  ・サイコロの出目はランダム。
  ・各トラックの重みづけタイルはランダム。


6)入手性
・日本語版:日本語版がホビージャパンより販売[5]。定価7150円。
 ・国内アマゾンで、普通に購入できる。実売約7000円。
・英語版:メーカーサイトの価格は、69.99ドル(送料別)。
 ・海外Amazon.comで普通に販売。約59ドル+送料38ドル。

※2021/11現在の状況。
[5]ホビージャパン:コインブラ




★考察:「コインブラ」の魅力と懸念点
 私の大好きなゲーム「アルマ・マータ(Alma Mater)」と世界観を共有したゲームです。サイコロが主役に見えることから敬遠していたのですが、ようやく詳細に検討しました。

◎魅力を感じた点
・世界観。アルママータと似た、明るくて楽しい雰囲気。アルママータと同じ登場人物もいる。なじみやすく、ゲームの世界に入り込みやすそうだ。
・システム。サイコロを選んで置く。出目の順番にカードを選ぶ。あとはほぼオートマチックに、各トラックを進めたり、収入を得たりする。これまでにない、独特のプレイ感を楽しめそうだ。

◎懸念点
・見通し。サイコロを置くことで、さまざまなことが自動的に決まる。人物カードの購入順(出目)、購入コスト(出目)。人物カードのマークで、進むトラックと歩数が決まる。サイコロの色で、トラックからの収入が決まる。1つのインプットから、複雑にからみあったアウトプットが出てきて、何がどう効いてくるか、見通しをたてにくい。意図しない結果が頻発するのでは。加えて、人物カードの出現順がランダム。作戦を立ててゲームを進めるのが好きな我が家には、向いていないかもしれない。
・人物カード。人物カードの種類が多く、同時に12枚が並ぶ。カードの並び、サイコロの出目と色、支払いコストの過不足も考慮しつつ、選択をしなければならない。全4ラウンド×サイコロ3個で、12手番しかない。1手の重みが大きいため、簡単に決められない。かなりの長考になりそうだ。他プレイヤーの選択も影響するため、さらに考慮時間が増すだろう。他プレイヤーの手番待ちが長くなりすぎて、集中力を保てないのでは。
・個人ボード。リソースである財力・兵力は、コマやチップでなく、ボード上のマーカーを移動して数値を示す方式。この方式は、ふとしたはずみでマーカーがずれる心配がある(テラフォーミングマーズの悲劇)。また、リソースが増えた実感・達成感を得にくい。


★判定結果:「コインブラ」は買うべきか?
 以上を踏まえて、「コインブラ」を買うべきかどうか、判定しました。

 判定結果:うちには必要ない。

※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。

 明るい雰囲気が魅力。サイコロの選択で、あとの行動がほぼオートマチックに決まっていくシステムがユニークです。反面、インプットとアウトプットの相関を読み切るのが困難で、計画に沿って進めるのは難しそうです。プレイ時間も長くなりそう。残念ですが、購入は見送ります。



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