ボードゲームの購入を検討する記事です。今回は「クリーチャー・コンフォート(Creature Comforts)」。
2023/7/6、日本語版が発売予定です。アークライトから、定価6930円。
★検討にあたって
以下の条件を前提に、ボードゲームを物色しています。候補となった物件について、詳細を検討します。
・遊ぶ相手は、家族(妻、娘10歳、長男7歳、次男5歳)。
・長い期間、繰り返し遊びたい。
・我が家はお金がない。本当に買う必要があるかどうか、厳選したい。
今回の候補は、「クリーチャー・コンフォート(Creature Comforts)」です。
★ゲーム内容の確認
以下項目について、確認を行います。
1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など

1)基本情報
・タイトル:クリーチャー・コンフォート/動物たちの冬支度
・作者:Roberta Taylor
・原題:Creature Comforts
・発売年:2021年
・出版社(一例):KTBG [1]
・プレイ人数:1~5人
・プレイ時間:40分
・推奨年齢:8歳以上
[1]Kids Table Board Gaming: Creature Comforts
2)テーマ
・年代:不明
・場所:動物たちの村
・プレイヤーの立場:動物
・目的:冬に備えて準備をすること。
・行うこと:
・冬支度のレシピを入手する。
・材料を集め、冬支度の品々を作る。
・能力増強のための設備を入手する。
3)外観
・絵柄:暖かみのある物品イラスト。コミカルな動物。
・コンポーネント:
・ボード: ゲームボード1個、個人ボード5個
・カード: 訪問者、冬支度など 約140枚
・木製コマ: 動物、家など 40個
・紙製チップ: 収穫物など 約200個
・その他:サイコロ 14個
・サイズ感:箱30cm×22cm、ボード:40cm×60cm程度(推定)
4)ルール
以下、英語語版マニュアル(KTBG、2021年版)を参照した情報。
○基本システム
・ワーカープレイスメントとサイコロ配置の組合せ。
・セットコレクションによる勝利点カード獲得。
○大まかな手順
1)ラウンド制。全8ラウンド。
2)毎ラウンド、訪問者カードによる効果が発生。
3)全員同時に、以下を行う。
i)自色のサイコロ2個を振る。
ii)アクションスペースにワーカーを配置する。
4)開始プレイヤーは、共用サイコロ4個を振る。
5)開始プレイヤーから順に、手番をとる。
6)手番では、以下を順に行う。
i)サイコロ6個をワーカーに割り当てる。
ii)各ワーカーのアクションを実行する。
iii)材料を使い、冬支度カードを作る。
iv)共用サイコロを、出目を変えずに戻す。
7)時計回りに、各人が1回ずつ手番を取る。
8)次ラウンドの準備をして、同様に繰り返す。
9)8ラウンドを終えたら、ゲーム終了。
○勝敗
・勝利点が高い人が勝ち。得点源には、以下がある。
1)冬支度カード:カード自体の点数と、条件によるボーナス点。
2)設備カード:カード自体の点数と、条件によるボーナス点。
3)その他物品:家コマの使用数、残った資源など。
○アクション
a)谷:資源入手。内容は毎ラウンド変化する。
b)川:資源入手。必要な出目は毎ラウンド変化。
c)ふくろうの家:冬支度カードを入手。
d)工房:設備カードを入手。
e)宿屋:毎ラウンド変化する訪問者の効果を使用。
f)市場:資源を交換できる。
g)共有地:設備カードで追加されるアクション。
○特徴的な要素
・ワーカー+サイコロでアクション実行する。
・ワーカーは全員同時に配置する。
・他プレイヤーがいるマスにも、ワーカー配置できる。
・各スペースの実行には、指定の出目のサイコロが必要。
・サイコロは計6個。2個は個人別、4個は共用。
・個人別サイコロ2個は、ワーカー配置前に振る。
・共用サイコロ4個は、ワーカー配置後に振る。
・共用サイコロの出目は、全員同じものを使う。
・必要出目には、複数個の連番、同じ数字、などもある。
・ラウンドごとに、盤面が変化する。
・訪問者カード:各種イベントとアクションスペースを与える。
・谷カード:毎ラウンド、資源の内容・必要出目が変化する。
・川タイル:毎ラウンド、資源入手の必要出目が変化する。
・主な得点源は、冬支度カード。
・まず手札として入手する。
・材料を集めたら、場に出せる。終了時得点。
・カードの組合せなどで、ボーナス点が得られるものもある。
・永続効果を与える設備カードがある。
・設備カードを得るには、家コマ(初期4個所持)が必要。
・設備カードの中には、全員使えるアクションスペースもある。
5)遊びやすさ
・言語依存:
・カードの固有名詞は、文字による記載。
・訪問者、冬支度、設備カードなどの効果は、文字による記載。
・プレイ人数依存:
・人数によらず、同じルールで遊ぶ。
・ソロプレイでは、一部カードを除外する。
・リプレイ性:
・使用物品変化:
・毎回、同じ物品を使用する。
・ランダム要素:
・訪問者カードの出現順はランダム。
・谷カードの出現順はランダム。
・川タイルの初期配置はランダム。
・冬支度、設備カードの出現順はランダム。
・サイコロの出目はランダム。
・バリアント
・通常の8ラウンドより短い、6ラウンド制も可能。
6)入手性
・日本語版:
・2023/7/6、アークライトより発売予定。[2]
・定価:6930円
・英語版:
・2021年12月、キックスターター版が発送開始予定。
・製品版:2022/4発売
[2]アークライトゲームズ:クリーチャー・コンフォート
★考察:「クリーチャー・コンフォート」の魅力と懸念点
ほのぼのとしたテーマとイラストに、魅力を感じました。ワーカーとサイコロを組み合わせたシステムもユニークで、かつ遊びやすそうです。
◎魅力を感じた点
◎懸念点
★判定結果:「クリーチャー・コンフォート」は買うべきか?
以上を踏まえて、「クリーチャー・コンフォート」を買うべきかどうか、判定しました。
判定結果:うちには必要ない。
※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。
冬支度というほのぼのとしたテーマと、暖かみのあるイラスト。ワーカープレイスメントながら他者との干渉が緩く、じっくり自分のしたいことができそう。たいへん魅力的な内容で、遊んでみたいゲームです。
サマリーではない、詳細まで網羅した完全版ルールを作成しました。ゲーム中の確認にも便利なように、再整理しました。完全日本語版が入手できなくても、これで大丈夫カモ!(一部カードに多めの言語依存があります。)
Creature Comforts:Japanese rules in hand (「クリーチャー・コンフォート」日本語ルール)
※KTBGの2021年・英語版マニュアルの和訳に沿っています。
★追記:続編「メープルバレー」2023年発売
2023年、続編の「メープルバレー」が発売されます。こちらはワーカープレイスメントでなく、地図上のコマを移動させて物品を収集するシステムのようです。詳しい記事を、以下に書きました。
→動物の子供たちがお祭り支度「メープルバレー」を買うべきか?
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2023/7/6、日本語版が発売予定です。アークライトから、定価6930円。
★検討にあたって
以下の条件を前提に、ボードゲームを物色しています。候補となった物件について、詳細を検討します。
・遊ぶ相手は、家族(妻、娘10歳、長男7歳、次男5歳)。
・長い期間、繰り返し遊びたい。
・我が家はお金がない。本当に買う必要があるかどうか、厳選したい。
今回の候補は、「クリーチャー・コンフォート(Creature Comforts)」です。
★ゲーム内容の確認
以下項目について、確認を行います。
1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など

1)基本情報
・タイトル:クリーチャー・コンフォート/動物たちの冬支度
・作者:Roberta Taylor
・原題:Creature Comforts
・発売年:2021年
・出版社(一例):KTBG [1]
・プレイ人数:1~5人
・プレイ時間:40分
・推奨年齢:8歳以上
[1]Kids Table Board Gaming: Creature Comforts
2)テーマ
・年代:不明
・場所:動物たちの村
・プレイヤーの立場:動物
・目的:冬に備えて準備をすること。
・行うこと:
・冬支度のレシピを入手する。
・材料を集め、冬支度の品々を作る。
・能力増強のための設備を入手する。
3)外観
・絵柄:暖かみのある物品イラスト。コミカルな動物。
・コンポーネント:
・ボード: ゲームボード1個、個人ボード5個
・カード: 訪問者、冬支度など 約140枚
・木製コマ: 動物、家など 40個
・紙製チップ: 収穫物など 約200個
・その他:サイコロ 14個
・サイズ感:箱30cm×22cm、ボード:40cm×60cm程度(推定)
4)ルール
以下、英語語版マニュアル(KTBG、2021年版)を参照した情報。
○基本システム
・ワーカープレイスメントとサイコロ配置の組合せ。
・セットコレクションによる勝利点カード獲得。
○大まかな手順
1)ラウンド制。全8ラウンド。
2)毎ラウンド、訪問者カードによる効果が発生。
3)全員同時に、以下を行う。
i)自色のサイコロ2個を振る。
ii)アクションスペースにワーカーを配置する。
4)開始プレイヤーは、共用サイコロ4個を振る。
5)開始プレイヤーから順に、手番をとる。
6)手番では、以下を順に行う。
i)サイコロ6個をワーカーに割り当てる。
ii)各ワーカーのアクションを実行する。
iii)材料を使い、冬支度カードを作る。
iv)共用サイコロを、出目を変えずに戻す。
7)時計回りに、各人が1回ずつ手番を取る。
8)次ラウンドの準備をして、同様に繰り返す。
9)8ラウンドを終えたら、ゲーム終了。
○勝敗
・勝利点が高い人が勝ち。得点源には、以下がある。
1)冬支度カード:カード自体の点数と、条件によるボーナス点。
2)設備カード:カード自体の点数と、条件によるボーナス点。
3)その他物品:家コマの使用数、残った資源など。
○アクション
a)谷:資源入手。内容は毎ラウンド変化する。
b)川:資源入手。必要な出目は毎ラウンド変化。
c)ふくろうの家:冬支度カードを入手。
d)工房:設備カードを入手。
e)宿屋:毎ラウンド変化する訪問者の効果を使用。
f)市場:資源を交換できる。
g)共有地:設備カードで追加されるアクション。
○特徴的な要素
・ワーカー+サイコロでアクション実行する。
・ワーカーは全員同時に配置する。
・他プレイヤーがいるマスにも、ワーカー配置できる。
・各スペースの実行には、指定の出目のサイコロが必要。
・サイコロは計6個。2個は個人別、4個は共用。
・個人別サイコロ2個は、ワーカー配置前に振る。
・共用サイコロ4個は、ワーカー配置後に振る。
・共用サイコロの出目は、全員同じものを使う。
・必要出目には、複数個の連番、同じ数字、などもある。
・ラウンドごとに、盤面が変化する。
・訪問者カード:各種イベントとアクションスペースを与える。
・谷カード:毎ラウンド、資源の内容・必要出目が変化する。
・川タイル:毎ラウンド、資源入手の必要出目が変化する。
・主な得点源は、冬支度カード。
・まず手札として入手する。
・材料を集めたら、場に出せる。終了時得点。
・カードの組合せなどで、ボーナス点が得られるものもある。
・永続効果を与える設備カードがある。
・設備カードを得るには、家コマ(初期4個所持)が必要。
・設備カードの中には、全員使えるアクションスペースもある。
5)遊びやすさ
・言語依存:
・カードの固有名詞は、文字による記載。
・訪問者、冬支度、設備カードなどの効果は、文字による記載。
・プレイ人数依存:
・人数によらず、同じルールで遊ぶ。
・ソロプレイでは、一部カードを除外する。
・リプレイ性:
・使用物品変化:
・毎回、同じ物品を使用する。
・ランダム要素:
・訪問者カードの出現順はランダム。
・谷カードの出現順はランダム。
・川タイルの初期配置はランダム。
・冬支度、設備カードの出現順はランダム。
・サイコロの出目はランダム。
・バリアント
・通常の8ラウンドより短い、6ラウンド制も可能。
6)入手性
・日本語版:
・2023/7/6、アークライトより発売予定。[2]
・定価:6930円
・英語版:
・2021年12月、キックスターター版が発送開始予定。
・製品版:2022/4発売
[2]アークライトゲームズ:クリーチャー・コンフォート
★考察:「クリーチャー・コンフォート」の魅力と懸念点
ほのぼのとしたテーマとイラストに、魅力を感じました。ワーカーとサイコロを組み合わせたシステムもユニークで、かつ遊びやすそうです。
◎魅力を感じた点
- テーマ。冬支度という、ほのぼのとしたテーマ。各物品のカードは、暖かさを感じるイラストで、ぜひ作ってコレクションしたいと感じさせる。TVゲーム「あつもり(あつまれ!動物の森)」のクラフトと似たような感じで、自分だけの冬支度を楽しめるのでは。
- システム。ワーカープレイスメントなのに、他プレイヤーと同じ場所に置ける。自分のやりたいことができるので、ストレスが溜まることがなさそう。子供たちとも、安心して遊べるだろう。サイコロの出目を使うが、2個は既知、4個は未知の状態で、ワーカーを配置する。確実にできるアクションを選ぶか、いちかばちかで強力なアクションを狙うか、悩ましく、じっくりと楽しめそうだ。(可能なアクションを設定し、サイコロを割り当てる手順は、「ティーフェンタールの酒場」に似ているかも。)
◎懸念点
- プレイ時間。手番では、すべてのサイコロの配置と、アクションの実行を、まとめて行う。1手番が長くなりそう。45分では、おそらく終わらないのでは。手番待ちの間、子供たちが集中力を切らさないか、心配。
- 物品。キックスターター版では、動物の形をしたワーカーや、各資源の木製コマがあったようだ。しかし、製品版では、ワーカーは通常の人型、各資源は紙製チップとなるようだ。ゲームの雰囲気が壊れないか心配。特に、ワーカーは、動物の形でないと、動物たちの冬支度、というテーマ性が、薄れてしまうのではないか。→日本語版のワーカーは、動物の形でした。ひと安心。
- 言語依存。カードの効果の記載が、文字を読まないと分からない。仮に日本語版が発売されたとしても、漢字を読み切れない子供(長男7歳、次男5歳)には、遊びにくいだろう。→2023/7、日本語版の発売が決定!
- 競合ゲーム。同じ世界観の「メープルバレー」が発売される予定。似た外観やシステムのゲームは1つあれば十分と思っている。メープルバレーのほうが魅力的なので、「クリーチャーコンフォート」は見送ったほうが良さそうに感じる。
★判定結果:「クリーチャー・コンフォート」は買うべきか?
以上を踏まえて、「クリーチャー・コンフォート」を買うべきかどうか、判定しました。
判定結果:うちには必要ない。
※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。
冬支度というほのぼのとしたテーマと、暖かみのあるイラスト。ワーカープレイスメントながら他者との干渉が緩く、じっくり自分のしたいことができそう。たいへん魅力的な内容で、遊んでみたいゲームです。
★日本語版ルール(PDF形式・完全版)★
サマリーではない、詳細まで網羅した完全版ルールを作成しました。ゲーム中の確認にも便利なように、再整理しました。完全日本語版が入手できなくても、これで大丈夫カモ!(一部カードに多めの言語依存があります。)
★BGGからダウンロードできます★
Creature Comforts:Japanese rules in hand (「クリーチャー・コンフォート」日本語ルール)
※KTBGの2021年・英語版マニュアルの和訳に沿っています。
★追記:続編「メープルバレー」2023年発売
2023年、続編の「メープルバレー」が発売されます。こちらはワーカープレイスメントでなく、地図上のコマを移動させて物品を収集するシステムのようです。詳しい記事を、以下に書きました。
→動物の子供たちがお祭り支度「メープルバレー」を買うべきか?
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