ボードゲームの購入を検討する記事です。今回は「カンバン:自動車革命(Kanban: Automotive Revolution)」。
Kanban Driver's Edition:Japanese rules in hand (「カンバン」日本語ルール)
★検討にあたって
以下の条件を前提に、ボードゲームを物色しています。候補となった物件について、詳細を検討します。
・遊ぶ相手は、家族(妻、娘10歳、長男7歳、次男4歳)。
・長い期間、繰り返し遊びたい。
・我が家はお金がない。本当に買う必要があるかどうか、厳選したい。
今回の候補は、「カンバン:自動車革命(Kanban: Automotive Revolution)」です。
※オリジナルの2014年「Kanban: Automotive Revolution」のほか、ルールが同じでコマ・ボード仕様の異なる2018年版「ドライバーズエディション(Kanban: Driver's Edition)」、2020年リニューアル版の「カンバンEV(Kanban EV)」があります。本記事は、オリジナル版を元に書いています。
★ゲーム内容の確認
以下項目について、確認を行います。
1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など

1)基本情報
・タイトル: カンバン:自動車革命
・作者: Vital Lacerda/ヴィタル・ラセルダ
・原題:Kanban: Automotive Evolution
・発売年:2014年
・出版社(一例):Stronghold Games [1]
・プレイ人数:2~4人
・プレイ時間:60~120分
・推奨年齢:12歳以上
[1]Stronghold Games: Kanban:Driver's Edition
2)テーマ
・年代:現代
・場所:自動車メーカーの開発・製造現場
・プレイヤーの立場:自動車メーカーの社員
・目的:自動車を効率的に開発・生産すること。
・行うこと:
・自動車の設計図を作る。
・必要な部品を調達し、自動車を組み立てる。
・自動車をテストし、新しい部品を開発する。
・各部署で実務経験を積み、社内資格を得る。
・会議で成果を発表する。
3)外観
・絵柄:走り屋関係の漫画のような絵柄。多数の色が使われたボード。
・コンポーネント:
・ボード:共通ボード1個、個人ボード4個
・木製コマ:車、人、キューブなど 約140個
・カード:カンバンなど 約40枚
・紙製タイル:設計図、目標など 約60個
・紙製チップ:本、席など 約110個
・サイズ感:箱30cm×30cm、ボード=60cm×40cm程度?(推定)
4)ルール
以下、英語語版マニュアル(Stronghold Games)を参照した情報。
○基本システム
・ワーカープレイスメント。
○大まかな手順
1.ラウンド制。1ラウンドで全員が1回ずつ手番をとる。
2.手番順は、前回のワーカー位置で決まる。
3.手番順に、全員がワーカーを置いてアクションを決める。
4.ワーカーの位置で、アクション実行順が定まる。
5.実行順に、アクションを行う。
6.一定条件を満たすと、会議などのイベントが発生する。
7.ゲーム終了条件を満たすまで繰り返す。
○勝敗
・ゲーム終了後、もっとも高い点の人が勝ち。
・主な点数源には、以下がある。
1)ゲーム中に得る得点:会議、評価、ボーナスなど。
2)終了時に得る得点:所有物品、目標の達成度、開発進捗など。
○アクション
・ワーカーを置いた部署により、対応するアクションを行える。
a)設計部:設計図を入手する。
b)調達部:部品を入手する。
c)製造部:車を組み立てる。
d)試験研究部:車の確保、部品の開発をする。
e)企画部:他部署のアクションを行う。
f)OJT:その部署の資格トラックを進める。
○特徴的な要素
・アクションポイント制。
・ワーカーを置いたマスごとで、手番のアクションポイントが決まる。
・アクションポイントを使って、部署でできるアクションを行う。
・調達部では、カンバンによる部品発注を行う。
・製造部では、自動車を段階的に組み立てる。
・部品を1個おくごとに、ライン上の車が1個進む。
・車が出口まで来ると、テストコースに移動される。
・完成した自動車は売らず、テストに使う。
・設計図を使って、対応する自動車を手元に移動できる。
・設計図を使って、新しい部品を開発できる。
・各部署には、OJT(実務による教育)トラックがある。
・トラックを一定数進むと、新しい能力が解放される。
・プレイヤーとともに、役員のサンドラが手番を取る。
・サンドラの部署のOJTの進み具合で、加点や減点がある。
・サンドラが部署を1周すると、中間得点集計がある。
・自動車が所定数取られると、会議が開催される。
・会議では、示された目標を満たすと、得点になる。
・目標は、共通目標と、手札の目標がある。
5)遊びやすさ
・言語依存:
・文字情報は、使用しない(数字のみ使用)。
・固有名詞の記載もない。
・プレイ人数依存:
・プレイ人数により、一部物品の使用数などを調整。
・リプレイ性:
・ルール変化:
・役員の評価は、加点方式/減点方式を選べる。
・個人シートは、裏表でボーナスの多寡が変わる。
・使用物品変化:
・各種目標タイルは、一部だけをランダムに使用。
・ランダム要素:
・設計図タイルの初期配置、出現順はランダム。
・カンバンカードの出現順はランダム。
・各目標タイルの配置はランダム。
・OJTゴールのボーナス内容はランダム。
・目標カードの出現順はランダム。
6)入手性
・日本語版:
・オリジナル版、ドライバーズ・エディションは、日本語版は確認できない。
・カンバンEVは、完全日本語版が、アークライトから発売されている。定価17,600円。
・カンバンEVは、アマゾンなどで定価で入手できる。
・英語版:
・国内ではプレミアム価格。ドライバーズ・エディションは、アマゾンで1.5万円。
・海外では、ドライバーズ・エディションが入手可。定価70ドル。
・海外アマゾンではプレミアム価格。80ドル+送料16ドル。
※2021/7現在の状況。
★考察:「カンバン:自動車革命」の魅力と懸念点
まず、豊富なコンポーネントと、にぎやかなボードに引き付けられました。自動車生産がテーマでありながら、自動車を一切販売しないのがユニーク! 作った車を売らずに、研究開発に使うということで、開発・設計・調達・製造という、ものづくりのライフサイクルを体験できそうです。機械系エンジニアを経験した私には、たいへん興味深い内容です。
◎魅力を感じた点
・コンポーネントの多彩さ。車の形の木製コマ、車が描かれた設計図タイルなど、見ているだけで楽しくなってきます。これらをボード上で動かすのを想像すると、ワクワクしてきます。
・にぎやかなボード。5つの部署があって、それぞれで異なるアクションができます。どのアクションをどんな順番で行って、どんな結果が出てくるのか。ぜひ実際に遊んでみたい!
・テーマ。よくある経営してお金を集めて拡大再生産、というものではありません。作った車は、なんと自分で手元に置いて研究開発に使うとは、驚きです。得点の基準がお金ではなく、労働生産性というのも素晴らしい。限られた時間と機会を有効に使って、もっとも効率的に「ものづくり活動」を進めた人が、点数を得られるのです。通常の経営ゲームとは、一線を画していると感じました。
・ルールは思いのほかシンプルです。自前マニュアルを作ったところ、グレート・ウエスタン・トレイルと同じくらいの要素量(理解すべきルール量)で、これならギリギリ大丈夫だと思います。おそらく、娘10歳は、私よりも上手に遊べます。
◎懸念点
・開発部分と製造部分の切り分けが、いまいちしっくりこない。「カンバン」は量産用の仕組みだが、それを使って作った自動車を、なぜかテストで使ってしまう。いったい、量産車はどこに行ったのか、モヤモヤが残ります。
・ぜんぜん「ジャスト・イン・タイム」ではない。「カンバン」を使って手配する部品は、カードに書かれた部品で、実際に必要でないときがある。そして部品を置いて車を作っても、出てくる車は何色か、状況によって変わってしまう。そして、出てきた車を取ろうとしたら、先に他プレイヤーに取られてしまうこともありそう。「カンバン」という言葉と不釣り合いな、ぜんぜんタイムリーでない、ムダのある生産活動となりそうです。ゲームとしては面白そうですが、機械メーカーに関わる人間としては、やはりモヤモヤします。
・プレイ時間。公称60~120分ですが、長考族が揃う我が家です。おそらく3人プレイで3~4時間コースでは。
・妻の興味。自動車なので、妻が興味を持ってプレイする気になるか、不安です。私も実は、自動車はあまり好きでないのでした。
・プレミアム価格。並行輸入品が1.5万円。最新版の「EV」は、完全日本語版が定価販売されています。しかしこちらも定価1.8万円! 私には、とても手が届きません…。
★判定結果:「カンバン:自動車革命」は買うべきか?
以上を踏まえて、「カンバン:自動車革命」を買うべきかどうか、判定しました。
判定結果:うちには必要ない。
※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。
自動車メーカーをテーマにしたゲームでありながら、自動車を販売しないのが新鮮! 開発・設計・製造という、ものづくりのライフサイクルを存分に楽しめそうです。ただ、量産ラインで作った車を自分で買うというのは、意味不明でモヤモヤとしそうです。これじゃ「カンバン」じゃないでしょ!
サマリーではない、詳細まで網羅した完全版ルールを作成しました。。ゲーム中の確認にも便利なように、冗長な記述を省き再整理しました。完全日本語版が入手できなくても、これで大丈夫!(物品の言語依存なし。)
Kanban Driver's Edition:Japanese rules in hand (「カンバン」日本語ルール)
※Stronghold Gamesの「Kanban: Automotive Revolution」英語マニュアル(2014年)の和訳に沿っています。旧版・別版とは、一部ルールの異なる箇所があります。
※「優しいサンドラさん」のみ対応。経験者向けに難易度調整された、公式バリアントも記載しました。
※第2版となるDrivers Editionでは、優しいサンドラさんの評価時、①OJTトラックでマーカーが重なっている場合は上位(上にある)1人だけしかPPを獲得できない、かつ、②勤務時間ストックが5を超える分だけが点数になる、と変わっています。(オリジナル版は、同じマスの人全員が獲得でき、勤務ストックだけの点数を得られた。)
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★日本語版ルールを作成しました。BGGに格納★
Kanban Driver's Edition:Japanese rules in hand (「カンバン」日本語ルール)
★検討にあたって
以下の条件を前提に、ボードゲームを物色しています。候補となった物件について、詳細を検討します。
・遊ぶ相手は、家族(妻、娘10歳、長男7歳、次男4歳)。
・長い期間、繰り返し遊びたい。
・我が家はお金がない。本当に買う必要があるかどうか、厳選したい。
今回の候補は、「カンバン:自動車革命(Kanban: Automotive Revolution)」です。
※オリジナルの2014年「Kanban: Automotive Revolution」のほか、ルールが同じでコマ・ボード仕様の異なる2018年版「ドライバーズエディション(Kanban: Driver's Edition)」、2020年リニューアル版の「カンバンEV(Kanban EV)」があります。本記事は、オリジナル版を元に書いています。
★ゲーム内容の確認
以下項目について、確認を行います。
1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など

1)基本情報
・タイトル: カンバン:自動車革命
・作者: Vital Lacerda/ヴィタル・ラセルダ
・原題:Kanban: Automotive Evolution
・発売年:2014年
・出版社(一例):Stronghold Games [1]
・プレイ人数:2~4人
・プレイ時間:60~120分
・推奨年齢:12歳以上
[1]Stronghold Games: Kanban:Driver's Edition
2)テーマ
・年代:現代
・場所:自動車メーカーの開発・製造現場
・プレイヤーの立場:自動車メーカーの社員
・目的:自動車を効率的に開発・生産すること。
・行うこと:
・自動車の設計図を作る。
・必要な部品を調達し、自動車を組み立てる。
・自動車をテストし、新しい部品を開発する。
・各部署で実務経験を積み、社内資格を得る。
・会議で成果を発表する。
3)外観
・絵柄:走り屋関係の漫画のような絵柄。多数の色が使われたボード。
・コンポーネント:
・ボード:共通ボード1個、個人ボード4個
・木製コマ:車、人、キューブなど 約140個
・カード:カンバンなど 約40枚
・紙製タイル:設計図、目標など 約60個
・紙製チップ:本、席など 約110個
・サイズ感:箱30cm×30cm、ボード=60cm×40cm程度?(推定)
4)ルール
以下、英語語版マニュアル(Stronghold Games)を参照した情報。
○基本システム
・ワーカープレイスメント。
○大まかな手順
1.ラウンド制。1ラウンドで全員が1回ずつ手番をとる。
2.手番順は、前回のワーカー位置で決まる。
3.手番順に、全員がワーカーを置いてアクションを決める。
4.ワーカーの位置で、アクション実行順が定まる。
5.実行順に、アクションを行う。
6.一定条件を満たすと、会議などのイベントが発生する。
7.ゲーム終了条件を満たすまで繰り返す。
○勝敗
・ゲーム終了後、もっとも高い点の人が勝ち。
・主な点数源には、以下がある。
1)ゲーム中に得る得点:会議、評価、ボーナスなど。
2)終了時に得る得点:所有物品、目標の達成度、開発進捗など。
○アクション
・ワーカーを置いた部署により、対応するアクションを行える。
a)設計部:設計図を入手する。
b)調達部:部品を入手する。
c)製造部:車を組み立てる。
d)試験研究部:車の確保、部品の開発をする。
e)企画部:他部署のアクションを行う。
f)OJT:その部署の資格トラックを進める。
○特徴的な要素
・アクションポイント制。
・ワーカーを置いたマスごとで、手番のアクションポイントが決まる。
・アクションポイントを使って、部署でできるアクションを行う。
・調達部では、カンバンによる部品発注を行う。
・製造部では、自動車を段階的に組み立てる。
・部品を1個おくごとに、ライン上の車が1個進む。
・車が出口まで来ると、テストコースに移動される。
・完成した自動車は売らず、テストに使う。
・設計図を使って、対応する自動車を手元に移動できる。
・設計図を使って、新しい部品を開発できる。
・各部署には、OJT(実務による教育)トラックがある。
・トラックを一定数進むと、新しい能力が解放される。
・プレイヤーとともに、役員のサンドラが手番を取る。
・サンドラの部署のOJTの進み具合で、加点や減点がある。
・サンドラが部署を1周すると、中間得点集計がある。
・自動車が所定数取られると、会議が開催される。
・会議では、示された目標を満たすと、得点になる。
・目標は、共通目標と、手札の目標がある。
5)遊びやすさ
・言語依存:
・文字情報は、使用しない(数字のみ使用)。
・固有名詞の記載もない。
・プレイ人数依存:
・プレイ人数により、一部物品の使用数などを調整。
・リプレイ性:
・ルール変化:
・役員の評価は、加点方式/減点方式を選べる。
・個人シートは、裏表でボーナスの多寡が変わる。
・使用物品変化:
・各種目標タイルは、一部だけをランダムに使用。
・ランダム要素:
・設計図タイルの初期配置、出現順はランダム。
・カンバンカードの出現順はランダム。
・各目標タイルの配置はランダム。
・OJTゴールのボーナス内容はランダム。
・目標カードの出現順はランダム。
6)入手性
・日本語版:
・オリジナル版、ドライバーズ・エディションは、日本語版は確認できない。
・カンバンEVは、完全日本語版が、アークライトから発売されている。定価17,600円。
・カンバンEVは、アマゾンなどで定価で入手できる。
・英語版:
・国内ではプレミアム価格。ドライバーズ・エディションは、アマゾンで1.5万円。
・海外では、ドライバーズ・エディションが入手可。定価70ドル。
・海外アマゾンではプレミアム価格。80ドル+送料16ドル。
※2021/7現在の状況。
★考察:「カンバン:自動車革命」の魅力と懸念点
まず、豊富なコンポーネントと、にぎやかなボードに引き付けられました。自動車生産がテーマでありながら、自動車を一切販売しないのがユニーク! 作った車を売らずに、研究開発に使うということで、開発・設計・調達・製造という、ものづくりのライフサイクルを体験できそうです。機械系エンジニアを経験した私には、たいへん興味深い内容です。
◎魅力を感じた点
・コンポーネントの多彩さ。車の形の木製コマ、車が描かれた設計図タイルなど、見ているだけで楽しくなってきます。これらをボード上で動かすのを想像すると、ワクワクしてきます。
・にぎやかなボード。5つの部署があって、それぞれで異なるアクションができます。どのアクションをどんな順番で行って、どんな結果が出てくるのか。ぜひ実際に遊んでみたい!
・テーマ。よくある経営してお金を集めて拡大再生産、というものではありません。作った車は、なんと自分で手元に置いて研究開発に使うとは、驚きです。得点の基準がお金ではなく、労働生産性というのも素晴らしい。限られた時間と機会を有効に使って、もっとも効率的に「ものづくり活動」を進めた人が、点数を得られるのです。通常の経営ゲームとは、一線を画していると感じました。
・ルールは思いのほかシンプルです。自前マニュアルを作ったところ、グレート・ウエスタン・トレイルと同じくらいの要素量(理解すべきルール量)で、これならギリギリ大丈夫だと思います。おそらく、娘10歳は、私よりも上手に遊べます。
◎懸念点
・開発部分と製造部分の切り分けが、いまいちしっくりこない。「カンバン」は量産用の仕組みだが、それを使って作った自動車を、なぜかテストで使ってしまう。いったい、量産車はどこに行ったのか、モヤモヤが残ります。
・ぜんぜん「ジャスト・イン・タイム」ではない。「カンバン」を使って手配する部品は、カードに書かれた部品で、実際に必要でないときがある。そして部品を置いて車を作っても、出てくる車は何色か、状況によって変わってしまう。そして、出てきた車を取ろうとしたら、先に他プレイヤーに取られてしまうこともありそう。「カンバン」という言葉と不釣り合いな、ぜんぜんタイムリーでない、ムダのある生産活動となりそうです。ゲームとしては面白そうですが、機械メーカーに関わる人間としては、やはりモヤモヤします。
・プレイ時間。公称60~120分ですが、長考族が揃う我が家です。おそらく3人プレイで3~4時間コースでは。
・妻の興味。自動車なので、妻が興味を持ってプレイする気になるか、不安です。私も実は、自動車はあまり好きでないのでした。
・プレミアム価格。並行輸入品が1.5万円。最新版の「EV」は、完全日本語版が定価販売されています。しかしこちらも定価1.8万円! 私には、とても手が届きません…。
★判定結果:「カンバン:自動車革命」は買うべきか?
以上を踏まえて、「カンバン:自動車革命」を買うべきかどうか、判定しました。
判定結果:うちには必要ない。
※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。
自動車メーカーをテーマにしたゲームでありながら、自動車を販売しないのが新鮮! 開発・設計・製造という、ものづくりのライフサイクルを存分に楽しめそうです。ただ、量産ラインで作った車を自分で買うというのは、意味不明でモヤモヤとしそうです。これじゃ「カンバン」じゃないでしょ!
★日本語版ルール(PDF形式・完全版)★
サマリーではない、詳細まで網羅した完全版ルールを作成しました。。ゲーム中の確認にも便利なように、冗長な記述を省き再整理しました。完全日本語版が入手できなくても、これで大丈夫!(物品の言語依存なし。)
★BGGからダウンロードできます★
Kanban Driver's Edition:Japanese rules in hand (「カンバン」日本語ルール)
※Stronghold Gamesの「Kanban: Automotive Revolution」英語マニュアル(2014年)の和訳に沿っています。旧版・別版とは、一部ルールの異なる箇所があります。
※「優しいサンドラさん」のみ対応。経験者向けに難易度調整された、公式バリアントも記載しました。
※第2版となるDrivers Editionでは、優しいサンドラさんの評価時、①OJTトラックでマーカーが重なっている場合は上位(上にある)1人だけしかPPを獲得できない、かつ、②勤務時間ストックが5を超える分だけが点数になる、と変わっています。(オリジナル版は、同じマスの人全員が獲得でき、勤務ストックだけの点数を得られた。)
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