ボードゲームの購入を検討する記事です。今回は「ロストシティ:ボードゲーム(Lost Cities The Board Game)」。
★検討にあたって
以下の条件を前提に、ボードゲームを物色しています。候補となった物件について、詳細を検討します。
・遊ぶ相手は、家族(妻、娘10歳、長男7歳、次男4歳)。
・長い期間、繰り返し遊びたい。
・我が家はお金がないので、本当に買う必要があるかどうか、厳選したい。
今回の候補は、「ロストシティ:ボードゲーム(Lost Cities The Board Game)」です。 カードゲーム版「ロストシティ」(2人用)とは、別の製品です。
★ゲーム内容の確認
以下項目について、確認を行います。
1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など

1)基本情報
・タイトル:ロストシティ・ボードゲーム
・作者: Reiner Knizia(ライナー・クニツィア)
・原題:Lost Cities: The Board Game
・発売年:2008年
・出版社(一例):Kosmos Games [1]
・プレイ人数:2~4人
・プレイ時間:30~60分
・推奨年齢:10歳以上
[1]Kosmos Games: Lost Cities: The Board Game
2)テーマ
・年代:現代。
・場所:地球のどこかにある古代遺跡
・プレイヤーの立場:古代遺跡の研究チーム
・目的:古代遺跡を調査し、新たな発見を得ること。
・行うこと:
・古代遺跡の奥深くに進み、調査を行う。
・遺跡に残された物品を発見する。
3)外観
・絵柄:最近の海外アニメ風の絵柄。
・コンポーネント:
・ボード:メインボード1枚、個人ボードなし
・カード:山札・手札用 約100枚
・紙製タイル:遺跡に残された物品など 約30枚
・木製コマ:探検隊コマ 約20個
・紙製チップ:勝利点、遺物 約100個
・サイズ感:箱30cm×30cm、メインボード50cm×50cm程度?(推定)
4)ルール
以下、英語版マニュアル(Kosmos、2014年版および2019年版)を参照した情報。
○大まかな手順
1.ラウンド制。同じルールで3ラウンドを行う。
2.8枚の手札を持ってスタート。手番では、以下いずれかを行う。
a)手札1枚を使って、いずれかの冒険者を1マス進める。
・プレイヤー1人につき、冒険者を5人持っている。
・進む道は5つあり、カードの色と同じ道を進める。
・2枚目以降の同色カードは、前より数字より大きいものしか出せない。
・同じ色の道には、自分の冒険者は1人までしか置けない。
b)手札1枚を捨て札を置き場(色別)に捨てる。
3.新しい山、または捨て札のいずれかを選び、手札を1枚補充する。
4.時計回りで、順に手番を行う。
5.色に関係なく、5人の冒険者が所定以上の歩数を進んだら、ラウンド終了。
○勝敗
・ラウンド終了時、冒険者が到達したマスの点数を数え、得点チップをもらう。
・3ラウンドの終了後、以下を合計する。いちばん点数の高い人が勝ち。
1)これまでに得た得点チップ(ゲーム中、ラウンド終了時)。
2)遺物タイルの総数から換算した得点。
○特徴的な要素
・冒険者の進むマスの一部には、ボーナスタイルがある。
・ボーナスタイルには、即時得点、もう1歩進む、遺物タイル獲得、がある。
・遺物タイルは早い者勝ち。
・遺物タイルの入手数で決まる最終得点は、リニアでなく階段状に変化。
・冒険者は2種類ある。1個だけある大きい冒険者は、2倍の点数を得る。
5)遊びやすさ
・言語依存:
文字記載はない。数字のみ使用する。
・プレイ人数依存:
同じ基本ルールで、2~4人用をカバー。
2人用:所定枚数のカードをランダムに除外して遊ぶ。
・リプレイ性:
・使用物品の変化:毎回、同じ物品の組合せを使用。
・ランダム要素:ボーナスタイルの配置、カードの引きはランダム。
6)入手性
・日本語版:入手できる通販サイトを確認できず。
・英語版:
・国内サイトはアマゾン。並行輸入品、約7000円。
・海外Amazon.comで入手性良好。約30ドル強+送料15ドル。
※2021/6現在の状況。
★考察:「ロストシティ:ボードゲーム」の魅力と懸念点
ボードゲーム業界で非常に有名な、ライナー・クニツィア氏の作です。このゲームの下敷きに「ケルト(Keltis)」というゲームがあるらしいです。また、「ロストシティ」は、2人用カードゲームの名です。ケルトのルールを元に、ロストシティの世界観でアレンジしたのが、本作「ロストシティ:ボードゲーム」である、という系譜のようです。
◎魅力を感じた点
・シンプルなルール。子供と一緒に、手軽に遊べそう。
・捨て札が他人へのアシストになるルール。相手の状況を見て「あえて捨てない」など、七並べのような戦略が必要そう。考えるのがおもしろそうだ。
・入手数により、階段状に得点が変化する遺物タイル。3ラウンド制の中で、一発逆転の要素になるのでは。
◎懸念点
・最大プレイ人数が4人。我が家は5人家族。この内容なら、全員で楽しみたいところ。
・国内では入手性が悪く、あまりに高額(7000円)。海外アマゾンなら送料込45ドル(約5000円)。内容を考えると、まだ高額か。
★判定結果:「ロストシティ:ボードゲーム」は買うべきか?
以上を踏まえて、「ロストシティ」を買うべきかどうか、判定しました。
判定結果:今すぐ買う。
※今すぐ買う/ぜひ買いたい/うちには必要ない、の3段階評価。
シンプルなルールで遊ぶハードルが低そう、かつ、ほどよく頭を使いそうなのが気に入りました。「遺跡の探検」という世界観も、子供たちにウケが良さそうです。カードだけを扱うのでなく、ボード上のコマを動かしていくので、探検の雰囲気が高まりそうです。ルールよし、雰囲気よしで、まさに「ピンと来た」ゲームです。
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★検討にあたって
以下の条件を前提に、ボードゲームを物色しています。候補となった物件について、詳細を検討します。
・遊ぶ相手は、家族(妻、娘10歳、長男7歳、次男4歳)。
・長い期間、繰り返し遊びたい。
・我が家はお金がないので、本当に買う必要があるかどうか、厳選したい。
今回の候補は、「ロストシティ:ボードゲーム(Lost Cities The Board Game)」です。 カードゲーム版「ロストシティ」(2人用)とは、別の製品です。
★ゲーム内容の確認
以下項目について、確認を行います。
1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など

1)基本情報
・タイトル:ロストシティ・ボードゲーム
・作者: Reiner Knizia(ライナー・クニツィア)
・原題:Lost Cities: The Board Game
・発売年:2008年
・出版社(一例):Kosmos Games [1]
・プレイ人数:2~4人
・プレイ時間:30~60分
・推奨年齢:10歳以上
[1]Kosmos Games: Lost Cities: The Board Game
2)テーマ
・年代:現代。
・場所:地球のどこかにある古代遺跡
・プレイヤーの立場:古代遺跡の研究チーム
・目的:古代遺跡を調査し、新たな発見を得ること。
・行うこと:
・古代遺跡の奥深くに進み、調査を行う。
・遺跡に残された物品を発見する。
3)外観
・絵柄:最近の海外アニメ風の絵柄。
・コンポーネント:
・ボード:メインボード1枚、個人ボードなし
・カード:山札・手札用 約100枚
・紙製タイル:遺跡に残された物品など 約30枚
・木製コマ:探検隊コマ 約20個
・紙製チップ:勝利点、遺物 約100個
・サイズ感:箱30cm×30cm、メインボード50cm×50cm程度?(推定)
4)ルール
以下、英語版マニュアル(Kosmos、2014年版および2019年版)を参照した情報。
○大まかな手順
1.ラウンド制。同じルールで3ラウンドを行う。
2.8枚の手札を持ってスタート。手番では、以下いずれかを行う。
a)手札1枚を使って、いずれかの冒険者を1マス進める。
・プレイヤー1人につき、冒険者を5人持っている。
・進む道は5つあり、カードの色と同じ道を進める。
・2枚目以降の同色カードは、前より数字より大きいものしか出せない。
・同じ色の道には、自分の冒険者は1人までしか置けない。
b)手札1枚を捨て札を置き場(色別)に捨てる。
3.新しい山、または捨て札のいずれかを選び、手札を1枚補充する。
4.時計回りで、順に手番を行う。
5.色に関係なく、5人の冒険者が所定以上の歩数を進んだら、ラウンド終了。
○勝敗
・ラウンド終了時、冒険者が到達したマスの点数を数え、得点チップをもらう。
・3ラウンドの終了後、以下を合計する。いちばん点数の高い人が勝ち。
1)これまでに得た得点チップ(ゲーム中、ラウンド終了時)。
2)遺物タイルの総数から換算した得点。
○特徴的な要素
・冒険者の進むマスの一部には、ボーナスタイルがある。
・ボーナスタイルには、即時得点、もう1歩進む、遺物タイル獲得、がある。
・遺物タイルは早い者勝ち。
・遺物タイルの入手数で決まる最終得点は、リニアでなく階段状に変化。
・冒険者は2種類ある。1個だけある大きい冒険者は、2倍の点数を得る。
5)遊びやすさ
・言語依存:
文字記載はない。数字のみ使用する。
・プレイ人数依存:
同じ基本ルールで、2~4人用をカバー。
2人用:所定枚数のカードをランダムに除外して遊ぶ。
・リプレイ性:
・使用物品の変化:毎回、同じ物品の組合せを使用。
・ランダム要素:ボーナスタイルの配置、カードの引きはランダム。
6)入手性
・日本語版:入手できる通販サイトを確認できず。
・英語版:
・国内サイトはアマゾン。並行輸入品、約7000円。
・海外Amazon.comで入手性良好。約30ドル強+送料15ドル。
※2021/6現在の状況。
★考察:「ロストシティ:ボードゲーム」の魅力と懸念点
ボードゲーム業界で非常に有名な、ライナー・クニツィア氏の作です。このゲームの下敷きに「ケルト(Keltis)」というゲームがあるらしいです。また、「ロストシティ」は、2人用カードゲームの名です。ケルトのルールを元に、ロストシティの世界観でアレンジしたのが、本作「ロストシティ:ボードゲーム」である、という系譜のようです。
◎魅力を感じた点
・シンプルなルール。子供と一緒に、手軽に遊べそう。
・捨て札が他人へのアシストになるルール。相手の状況を見て「あえて捨てない」など、七並べのような戦略が必要そう。考えるのがおもしろそうだ。
・入手数により、階段状に得点が変化する遺物タイル。3ラウンド制の中で、一発逆転の要素になるのでは。
◎懸念点
・最大プレイ人数が4人。我が家は5人家族。この内容なら、全員で楽しみたいところ。
・国内では入手性が悪く、あまりに高額(7000円)。海外アマゾンなら送料込45ドル(約5000円)。内容を考えると、まだ高額か。
★判定結果:「ロストシティ:ボードゲーム」は買うべきか?
以上を踏まえて、「ロストシティ」を買うべきかどうか、判定しました。
判定結果:今すぐ買う。
※今すぐ買う/ぜひ買いたい/うちには必要ない、の3段階評価。
シンプルなルールで遊ぶハードルが低そう、かつ、ほどよく頭を使いそうなのが気に入りました。「遺跡の探検」という世界観も、子供たちにウケが良さそうです。カードだけを扱うのでなく、ボード上のコマを動かしていくので、探検の雰囲気が高まりそうです。ルールよし、雰囲気よしで、まさに「ピンと来た」ゲームです。
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