ボードゲーム「アルマ・マータ」のミニ拡張「New Students」を買いました。 新しい学生の追加で、新しいチャレンジが生まれます。
★アルマ・マータの記事一覧★
・アルマ・マータの魅力を語る
・ボードゲーム「アルママータ」購入レビュー
・アルママータの大まかなルール解説
・アルママータ攻略:学長・教授・学生の能力一覧
・アルママータ攻略:セットアップ・研究カード・栄光タイルリスト
・アルママータ攻略:学長別の戦略(前編)
・アルママータ攻略:学長別の戦略(後編)
★「アルマ・マータ」に家族で熱中!
先日、はじめての本格ボードゲーム「アルマ・マータ~我らが母校(完全日本語版;Alma Mater)」を買いました。多様なカードやコマを使い、プレイ時間は3~4時間もかかるという、重量級のワーカープレイスメント式ゲームです。

このゲームでは、教授や学生を集めて、大学を立派にしていくのが目的です。さまざまな特殊能力を持った教授や学生をうまく使って、いわゆる「拡大再生産」を実現することが、高得点をとるためのカギです。

限られたターンで効率的に教授や学生を集めるためには、戦略をはっきりさせて、しっかりした手順を組み立てることが必要です。運の要素が基本的にないので、論理的な思考力が要求されます。プレイ時間は3~4時間(プレイ人数×1時間)ですが、ずっと考えているので長いとは感じず、ほどよい脳の疲労感が得られます。
買ってから1ヶ月半ほどですが、家族ではすでに15回以上、非公式ルールでの1人プレイを20回近くと、遊び倒しています。
これまで、ボードゲームと言えば「スコットランドヤード」や「カタン」程度だったのですが、この中毒性は、半端でないと思います。
★学生タイルを交換して、マンネリ打破!
「アルマ・マータ」がこれだけ繰り返し、飽きずに遊べるのは、毎回変わる盤面にあると思います。獲得できる教授カードや、ボーナスを得るための必要条件のカードが、多数用意されているのです。毎回、それら多数のカードのうち、数種類だけをランダムで選んで使用するので、いつも異なった条件でプレイすることになるのです。すなわち、毎回、新しいチャレンジがあります。

ただ、「学生」だけは、バリエーションが決まっています。4学部×4能力=16種類の学生がいるのですが、これらは、毎回必ず同じカードが使用されます。何度も遊んでいると、だいたい学生の人気が偏ってきて、それを取り合う流れになります。戦略的なバリエーションが制限されて、やや不満です。

そんなマンネリ状況を打破するために、今回購入したのが「Alma Mater New Students(ニュー・スチューデント;新入生)」です。本編の国内販売元であるアークライト(Arclight)の通販ショップ[1]で購入できます。本体1100円(税込)+送料1000円でした。送料が高いのが気になりましたが、これだけ遊びこんでいるので、思い切って買っちゃいました!

[1]アークライト:アークライトショップ - ALMA MATER : New Students (日本語訳付き)
製品は英語版のようですが、日本語の説明書が付属します。

中身です。4種類の学部の新入生が1名ずつで計4種類のタイルです。これが、各3枚入っています。使い方は簡単で、これまでの学生の1種類を選び、新しい1種類に差し替えるだけです。すべての学部を入れ替えても、1学部だけにしても、自由です。

合計12枚のタイルで、約2000円(送料含め)です。値段が高い気がしましたが、実際に使ってみると、「マンネリ打破」としての有用性がかなり高く、損ではなかったと思います。繰り返しプレイをするほど、ゲームの楽しみを増す効果が高いアイテムだと思います。
なお、収納ですが、本編の箱の学生置き場は、もともとの学生タイルだけでいっぱいです。しかし、カード置き場に隙間があるので、ここに収めることができます。下の写真では、イグノータスカードの上に、タイルを6枚×2山の形で並べています。このように同じ箱に収納できるので、毎回いちいち別の箱から拡張タイルを出さずに済み、たいへん扱いやすいです。

★新入生が入って、新しいチャレンジが始まる!
では、新入生を紹介します。芸術学部、法律学部、医学部、数学部、の4人の学生がいます。以下、学部ごとに、本編に最初から入っている学生と比較しつつ、新学生の効果を確認します。

◎芸術学部
もっとも入手しやすく、特徴的な効果を持つの芸術学部の学生たち。New Studentsで追加されるのは、収入フェーズで自分色の教科書を1冊もらえる学生です。本の許容所有量を1冊増やす効果付きです。序盤で取った教授を使うには自分の教科書が必要なことが多く、教授をいつでも使えるようにする意味で、役にたつ学生だと思います。
これまでの学生と並べると、1ダカット収入+許容量4冊増加、の学生と似ています。この許容量4冊増加はパワフルなため、人気の学生でした。また、教会ボーナスは収入源として有用、自分の本を買える学生やプライスタイルの学生も、本をたくさん売る戦略では欠かせません。いずれも人気が高く使いやすい学生だっただけに、これらの学生の組合せが変わってくると、戦略に与える影響も大きそうです。いつもと違うチャレンジになりそうです。
なお、芸術学部の学生は、セットアップカードから得られることがあります。得られる学生がゲームボード上にいない場合は、箱から取ることができます。1人だけ許容量4冊増の学生を得たりすると、その人はかなり有利になるかもしれません。すなわち、セットアップカードの選択の重みも変わるという変化も得られます。

◎法律学部
法律学部の新学生は、アクションスペースを持ち、5ダカットと黒研究ステップがもらえる、というものです。5ダカットは魅力的ですが、マスターを必要とするのがネックです。しかし、教会ボーナスの芸術学生と比べても、2ダカットお得であり(ただし、プレイ順の優先権を得られないが)、お金を稼ぐソースとして、ある程度は有用と思われます。
ただ、もともとの法律学部の学生たちも、魅力的です。特に辞書をもらえる学生、2人から本を買える学生は人気で、ハイスコアには欠かせない存在です。これらの学生が新入生によって消されると、「いつもの戦略」が使えなくなって、チャレンジングなゲームになります。

◎医学部
医学部は、辞書1冊を教科書2冊に変えられるという、収入フェーズのみ効果がある新入生です。医学部の元の学生は、いずれもパワフルなので、やや魅力に欠ける学生に見えてしまいます。ただ、辞書をもらえる学長や学生と組み合わせれば、スピーディーに多色の本を調達する手段とできる場合があります。
もとの学生では、4ダカット収入、学生コスト1冊減、教授ダカット無料と、非常に魅力的な人たちが揃っています。これらの学生が欠けると、戦略の選択肢に大きな影響があります。すなわち、教授ダカット無料がなくなると、教授重視戦略がとりにくくなりそうです。あるいは、4ダカット学生は初心者に使いやすい収入源ですが、これがないと別の資金源を見出す必要があり、頭を悩ませることになります。まさに「マンネリ打破」に効果的です。

◎数学部
数学部では、本を売った本棚(裏返った本棚)の数をポイントにする学生が加わります。研究マイルストンや教授数、学生数といった分かりやすい得点源でなく、ややトリッキーな点数源となっています。未使用の本棚も含めて、最大10ポイントまで稼げるので、状況によっては有用な学生です。
数学部の学生は、ゲーム中には役立ちませんが、最終スコアを決定づける重要な存在です。彼らが2人、3人と増えることで、最終ポイントが10~20点も変わってきます。状況にフィットした数学部の学生がいれば、最終スコアをもう一段伸ばすことができることもあります。今回は教授や学生などの「本命」がうまく集まらなかった、というときは、この本棚の学生が大きな助けになり得ます。

★まとめ:繰り返し遊ぶなら、必須アイテム!
アルマ・マータのミニ拡張パック「New Students」を買いました。メリットとデメリットを書きます。
◎メリット
・いつも使う「お気に入り」の学生を排除して、マンネリを打破できる。
・ゲーム開始時の盤面を見て、戦略を練るときの楽しみが増す。
・本編の箱に収納できて、準備や管理がラク。
◎メリット
・タイル12枚で2000円(送料込)は、さすがにちょっと高い。
・欲を言えば、各学部もう1種類くらい追加してほしかった(1種類だと、マンネリ打破の効果が限定的)。
一見割高に感じますが、アルマ・マータを何度も繰り返しプレイするつもりならば、買って損のないアイテムだと思います。
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★「アルマ・マータ」に家族で熱中!
先日、はじめての本格ボードゲーム「アルマ・マータ~我らが母校(完全日本語版;Alma Mater)」を買いました。多様なカードやコマを使い、プレイ時間は3~4時間もかかるという、重量級のワーカープレイスメント式ゲームです。

このゲームでは、教授や学生を集めて、大学を立派にしていくのが目的です。さまざまな特殊能力を持った教授や学生をうまく使って、いわゆる「拡大再生産」を実現することが、高得点をとるためのカギです。

限られたターンで効率的に教授や学生を集めるためには、戦略をはっきりさせて、しっかりした手順を組み立てることが必要です。運の要素が基本的にないので、論理的な思考力が要求されます。プレイ時間は3~4時間(プレイ人数×1時間)ですが、ずっと考えているので長いとは感じず、ほどよい脳の疲労感が得られます。
買ってから1ヶ月半ほどですが、家族ではすでに15回以上、非公式ルールでの1人プレイを20回近くと、遊び倒しています。
これまで、ボードゲームと言えば「スコットランドヤード」や「カタン」程度だったのですが、この中毒性は、半端でないと思います。
★学生タイルを交換して、マンネリ打破!
「アルマ・マータ」がこれだけ繰り返し、飽きずに遊べるのは、毎回変わる盤面にあると思います。獲得できる教授カードや、ボーナスを得るための必要条件のカードが、多数用意されているのです。毎回、それら多数のカードのうち、数種類だけをランダムで選んで使用するので、いつも異なった条件でプレイすることになるのです。すなわち、毎回、新しいチャレンジがあります。

ただ、「学生」だけは、バリエーションが決まっています。4学部×4能力=16種類の学生がいるのですが、これらは、毎回必ず同じカードが使用されます。何度も遊んでいると、だいたい学生の人気が偏ってきて、それを取り合う流れになります。戦略的なバリエーションが制限されて、やや不満です。

そんなマンネリ状況を打破するために、今回購入したのが「Alma Mater New Students(ニュー・スチューデント;新入生)」です。本編の国内販売元であるアークライト(Arclight)の通販ショップ[1]で購入できます。本体1100円(税込)+送料1000円でした。送料が高いのが気になりましたが、これだけ遊びこんでいるので、思い切って買っちゃいました!

[1]アークライト:アークライトショップ - ALMA MATER : New Students (日本語訳付き)
製品は英語版のようですが、日本語の説明書が付属します。

中身です。4種類の学部の新入生が1名ずつで計4種類のタイルです。これが、各3枚入っています。使い方は簡単で、これまでの学生の1種類を選び、新しい1種類に差し替えるだけです。すべての学部を入れ替えても、1学部だけにしても、自由です。

合計12枚のタイルで、約2000円(送料含め)です。値段が高い気がしましたが、実際に使ってみると、「マンネリ打破」としての有用性がかなり高く、損ではなかったと思います。繰り返しプレイをするほど、ゲームの楽しみを増す効果が高いアイテムだと思います。
なお、収納ですが、本編の箱の学生置き場は、もともとの学生タイルだけでいっぱいです。しかし、カード置き場に隙間があるので、ここに収めることができます。下の写真では、イグノータスカードの上に、タイルを6枚×2山の形で並べています。このように同じ箱に収納できるので、毎回いちいち別の箱から拡張タイルを出さずに済み、たいへん扱いやすいです。

★新入生が入って、新しいチャレンジが始まる!
では、新入生を紹介します。芸術学部、法律学部、医学部、数学部、の4人の学生がいます。以下、学部ごとに、本編に最初から入っている学生と比較しつつ、新学生の効果を確認します。

◎芸術学部
もっとも入手しやすく、特徴的な効果を持つの芸術学部の学生たち。New Studentsで追加されるのは、収入フェーズで自分色の教科書を1冊もらえる学生です。本の許容所有量を1冊増やす効果付きです。序盤で取った教授を使うには自分の教科書が必要なことが多く、教授をいつでも使えるようにする意味で、役にたつ学生だと思います。
これまでの学生と並べると、1ダカット収入+許容量4冊増加、の学生と似ています。この許容量4冊増加はパワフルなため、人気の学生でした。また、教会ボーナスは収入源として有用、自分の本を買える学生やプライスタイルの学生も、本をたくさん売る戦略では欠かせません。いずれも人気が高く使いやすい学生だっただけに、これらの学生の組合せが変わってくると、戦略に与える影響も大きそうです。いつもと違うチャレンジになりそうです。
なお、芸術学部の学生は、セットアップカードから得られることがあります。得られる学生がゲームボード上にいない場合は、箱から取ることができます。1人だけ許容量4冊増の学生を得たりすると、その人はかなり有利になるかもしれません。すなわち、セットアップカードの選択の重みも変わるという変化も得られます。

◎法律学部
法律学部の新学生は、アクションスペースを持ち、5ダカットと黒研究ステップがもらえる、というものです。5ダカットは魅力的ですが、マスターを必要とするのがネックです。しかし、教会ボーナスの芸術学生と比べても、2ダカットお得であり(ただし、プレイ順の優先権を得られないが)、お金を稼ぐソースとして、ある程度は有用と思われます。
ただ、もともとの法律学部の学生たちも、魅力的です。特に辞書をもらえる学生、2人から本を買える学生は人気で、ハイスコアには欠かせない存在です。これらの学生が新入生によって消されると、「いつもの戦略」が使えなくなって、チャレンジングなゲームになります。

◎医学部
医学部は、辞書1冊を教科書2冊に変えられるという、収入フェーズのみ効果がある新入生です。医学部の元の学生は、いずれもパワフルなので、やや魅力に欠ける学生に見えてしまいます。ただ、辞書をもらえる学長や学生と組み合わせれば、スピーディーに多色の本を調達する手段とできる場合があります。
もとの学生では、4ダカット収入、学生コスト1冊減、教授ダカット無料と、非常に魅力的な人たちが揃っています。これらの学生が欠けると、戦略の選択肢に大きな影響があります。すなわち、教授ダカット無料がなくなると、教授重視戦略がとりにくくなりそうです。あるいは、4ダカット学生は初心者に使いやすい収入源ですが、これがないと別の資金源を見出す必要があり、頭を悩ませることになります。まさに「マンネリ打破」に効果的です。

◎数学部
数学部では、本を売った本棚(裏返った本棚)の数をポイントにする学生が加わります。研究マイルストンや教授数、学生数といった分かりやすい得点源でなく、ややトリッキーな点数源となっています。未使用の本棚も含めて、最大10ポイントまで稼げるので、状況によっては有用な学生です。
数学部の学生は、ゲーム中には役立ちませんが、最終スコアを決定づける重要な存在です。彼らが2人、3人と増えることで、最終ポイントが10~20点も変わってきます。状況にフィットした数学部の学生がいれば、最終スコアをもう一段伸ばすことができることもあります。今回は教授や学生などの「本命」がうまく集まらなかった、というときは、この本棚の学生が大きな助けになり得ます。

★まとめ:繰り返し遊ぶなら、必須アイテム!
アルマ・マータのミニ拡張パック「New Students」を買いました。メリットとデメリットを書きます。
◎メリット
・いつも使う「お気に入り」の学生を排除して、マンネリを打破できる。
・ゲーム開始時の盤面を見て、戦略を練るときの楽しみが増す。
・本編の箱に収納できて、準備や管理がラク。
◎メリット
・タイル12枚で2000円(送料込)は、さすがにちょっと高い。
・欲を言えば、各学部もう1種類くらい追加してほしかった(1種類だと、マンネリ打破の効果が限定的)。
一見割高に感じますが、アルマ・マータを何度も繰り返しプレイするつもりならば、買って損のないアイテムだと思います。
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