屋外ウッドデッキの軒を、メンテナンスしました。浸透性塗料「キシラデコール」を使っています。
★ウッドデッキの軒、そろそろメンテナンスの時期
2017年に建てた、一戸建てに住んでいます。ウッドデッキがあります。軒(屋根)の下にある、半屋外の縁側(えんがわ)のようなスペースです。

軒があるといっても、屋外ですので、少なからず雨風にさらされます。このため、定期的なメンテナンスが必要です。ウッドデッキ床部のメンテナンスは、これまで何度かやっています。

しかし、屋根の役目を果たす軒の裏側(軒天;のきてん)や、軒を支える柱・梁(はり)は、住み始めてから3年間、メンテナンスをしていません。汚れが目立つようになってきました。特に軒を支える柱は、すっかり黒ずんでしまっています。このまま放置しておくと痛みが激しくなり、復旧が困難になるリスクがありそうです。

そこで今回、ウッドデッキの軒を、メンテナンスすることにしました。
★水拭き&電動サンダーで汚れ落とし!
まずは、ホウキでザッとホコリを落として、ぞうきんで水拭きをしました。高い場所にあるので、脚立を使って、慎重に作業をしました。慣れない作業ですので、無理をせず、できる範囲で行いました。ホコリ(おそらく砂ボコリ)がひどいので、保護メガネを装着すると安心です。

染みついた汚れは落ちないのですが、ひととおり水拭きして、すっきりしました。

問題は、柱です。水拭きをしても、黒い汚れが落ちません。すっかり沈着してしまったようです。

そこで活躍するのが、電動サンダーです。私は、Tacklife社のランダムサンダー「PRS01A」を使っています(約5000円)。円盤状の紙やすり(サンドペーパー)が回転して、木材表面を効率的に削ることができます。手作業だととても大変なので、電動サンダーを買って良かったです。ゆっくり表面に沿って動かすだけでよく、力は不要です。
これで、ゴシゴシと表面をみがいていきます。すると、面白いように、表面の汚れがとれていきます。右の写真の下半分が研磨前、上半分が研磨後です。研磨した後は、まるで新品のように、美しい木目が現れました。

こうして柱は、新築のような美しさを取り戻したのです!

今回、#180~#240程度のペーパーを使いました。#400以上の細かい番手だと、すぐに目詰まりしてしまうのです。新品の木材を削ると、表面が細かいカスになって削れるのですが、今回の汚れた柱では、表面がボロボロとめくれるように取れる感じでした。表面が劣化して、もろく変質しているのかもしれません。このカスがペーパー表面に貼り付くようで、細かいペーパーだと目詰まりしやすいようです。

ここで、ひとつ心配があります。柱の表面の黒い部分が、面白いようにとれるので、どんどん剥がしてしまいました。しかし、もしかすると、この表面が「保護膜」のような役割をしていたのかもしれません。この削り作業で、かえって柱の耐久性を落とすことにならないか、心配です。詳しい方がいらっしゃいましたら、コメント欄に記載いただけますとありがたいです。
★満を持して登場! キシラデコールを塗ろう
そして登場するのが「キシラデコール(Xyladecor)」という塗料です。大阪ガスケミカルの商品で、国内発売50周年を迎える「木材保護塗料N0.1ブランド」だそうです[1]。定番中の定番、ということだと思います。以前、ウッドデッキのメンテナンスで「ワトコオイル」を使ったのですが、屋外はキシラデコールがよいそうです(情報提供ありがとうございます)。ワトコオイル、キシラデコールとも、木部に浸透するオイル系の塗料ですが、キシラデコールは屋外用途で防腐効果が高いです。
[1]大阪ガスケミカル:木材保護塗料キシラデコール

キシラデコールは、色が豊富です。今回購入したのは、「白木やすらぎ」の1.6Lで、通販で約5000円でした。フタをしたままよく振ってから開けます。フタを開けるときは、こじりツール(皮すき、幅広のマイナスドライバーなど)が必要です。開けたら、棒などでよく混ぜます。

今回、木材の元の色を活かしたかったので、「白木やすらぎ」という、無色に近いものを選びました。塗料の状態では、白っぽい茶色に見えます。灯油に似たニオイがあります。

実際に塗ってみると、ほとんど色はありません。乾燥前は、光の加減によって、やや青白く光るように見えます。UV(紫外線)カット顔料が含まれているということなので、青に近い色を反射しやすいようになっているのかもしれません。

この塗料は、木材に浸透するタイプです。表面に余分な塗膜を作らず、経年劣化が少ないとのことです。塗った直後はベタベタとした感じですが、時間が立つと木に染みこんで、乾いた状態になります。ワトコオイルのような「塗装後のふき取り」は不要でした。

柱は、デッキの下まで伸びているので、ここも塗装しました。柱を支える大元なので、大事です。

塗装は、乾燥と再塗装を繰り返し、3度塗りで仕上げました。乾燥は半日~1日かかるので、2日間に渡っての作業でした。
ついでに、軒の梁・軒天のうち、とくに風雨にさらされやすい部分(長手方向両端の部分)にも、キシラデコールを塗っておきました。こちらは手間を惜しんで、1回塗りです。

★まるで新築、美しい柱に感激!
こうして、今回の軒メンテナンスが完了しました。表面をサンダーで削り、キシラデコールで塗装した柱は、まるで新築のような美しさを取り戻しました。手間はかかりましたが、やってよかったです。乾燥後の色ですが、木材そのままよりも少し白っぽい程度です。乾燥前の「青白く光る感じ」はなくなり、落ち着いた印象になりました。

以上の作業は、昨年末(2020年12月)に実施しました。時間的な都合から、柱3本のうち、1本を研磨できませんでした。この柱だけは、そのまま(無処理で)キシラデコールを塗りました。他の柱と、どのような違いが出るか、経過観察をしたいと思います。

こうして、軒の柱のメンテナンスが完了しました。キシラデコールの効果がいかほどか、今後の経過が楽しみです。
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★ウッドデッキの軒、そろそろメンテナンスの時期
2017年に建てた、一戸建てに住んでいます。ウッドデッキがあります。軒(屋根)の下にある、半屋外の縁側(えんがわ)のようなスペースです。

軒があるといっても、屋外ですので、少なからず雨風にさらされます。このため、定期的なメンテナンスが必要です。ウッドデッキ床部のメンテナンスは、これまで何度かやっています。

しかし、屋根の役目を果たす軒の裏側(軒天;のきてん)や、軒を支える柱・梁(はり)は、住み始めてから3年間、メンテナンスをしていません。汚れが目立つようになってきました。特に軒を支える柱は、すっかり黒ずんでしまっています。このまま放置しておくと痛みが激しくなり、復旧が困難になるリスクがありそうです。


そこで今回、ウッドデッキの軒を、メンテナンスすることにしました。
★水拭き&電動サンダーで汚れ落とし!
まずは、ホウキでザッとホコリを落として、ぞうきんで水拭きをしました。高い場所にあるので、脚立を使って、慎重に作業をしました。慣れない作業ですので、無理をせず、できる範囲で行いました。ホコリ(おそらく砂ボコリ)がひどいので、保護メガネを装着すると安心です。

染みついた汚れは落ちないのですが、ひととおり水拭きして、すっきりしました。

問題は、柱です。水拭きをしても、黒い汚れが落ちません。すっかり沈着してしまったようです。

そこで活躍するのが、電動サンダーです。私は、Tacklife社のランダムサンダー「PRS01A」を使っています(約5000円)。円盤状の紙やすり(サンドペーパー)が回転して、木材表面を効率的に削ることができます。手作業だととても大変なので、電動サンダーを買って良かったです。ゆっくり表面に沿って動かすだけでよく、力は不要です。

これで、ゴシゴシと表面をみがいていきます。すると、面白いように、表面の汚れがとれていきます。右の写真の下半分が研磨前、上半分が研磨後です。研磨した後は、まるで新品のように、美しい木目が現れました。


こうして柱は、新築のような美しさを取り戻したのです!

今回、#180~#240程度のペーパーを使いました。#400以上の細かい番手だと、すぐに目詰まりしてしまうのです。新品の木材を削ると、表面が細かいカスになって削れるのですが、今回の汚れた柱では、表面がボロボロとめくれるように取れる感じでした。表面が劣化して、もろく変質しているのかもしれません。このカスがペーパー表面に貼り付くようで、細かいペーパーだと目詰まりしやすいようです。

ここで、ひとつ心配があります。柱の表面の黒い部分が、面白いようにとれるので、どんどん剥がしてしまいました。しかし、もしかすると、この表面が「保護膜」のような役割をしていたのかもしれません。この削り作業で、かえって柱の耐久性を落とすことにならないか、心配です。詳しい方がいらっしゃいましたら、コメント欄に記載いただけますとありがたいです。
★満を持して登場! キシラデコールを塗ろう
そして登場するのが「キシラデコール(Xyladecor)」という塗料です。大阪ガスケミカルの商品で、国内発売50周年を迎える「木材保護塗料N0.1ブランド」だそうです[1]。定番中の定番、ということだと思います。以前、ウッドデッキのメンテナンスで「ワトコオイル」を使ったのですが、屋外はキシラデコールがよいそうです(情報提供ありがとうございます)。ワトコオイル、キシラデコールとも、木部に浸透するオイル系の塗料ですが、キシラデコールは屋外用途で防腐効果が高いです。
[1]大阪ガスケミカル:木材保護塗料キシラデコール

キシラデコールは、色が豊富です。今回購入したのは、「白木やすらぎ」の1.6Lで、通販で約5000円でした。フタをしたままよく振ってから開けます。フタを開けるときは、こじりツール(皮すき、幅広のマイナスドライバーなど)が必要です。開けたら、棒などでよく混ぜます。


今回、木材の元の色を活かしたかったので、「白木やすらぎ」という、無色に近いものを選びました。塗料の状態では、白っぽい茶色に見えます。灯油に似たニオイがあります。

実際に塗ってみると、ほとんど色はありません。乾燥前は、光の加減によって、やや青白く光るように見えます。UV(紫外線)カット顔料が含まれているということなので、青に近い色を反射しやすいようになっているのかもしれません。


この塗料は、木材に浸透するタイプです。表面に余分な塗膜を作らず、経年劣化が少ないとのことです。塗った直後はベタベタとした感じですが、時間が立つと木に染みこんで、乾いた状態になります。ワトコオイルのような「塗装後のふき取り」は不要でした。

柱は、デッキの下まで伸びているので、ここも塗装しました。柱を支える大元なので、大事です。


塗装は、乾燥と再塗装を繰り返し、3度塗りで仕上げました。乾燥は半日~1日かかるので、2日間に渡っての作業でした。
ついでに、軒の梁・軒天のうち、とくに風雨にさらされやすい部分(長手方向両端の部分)にも、キシラデコールを塗っておきました。こちらは手間を惜しんで、1回塗りです。


★まるで新築、美しい柱に感激!
こうして、今回の軒メンテナンスが完了しました。表面をサンダーで削り、キシラデコールで塗装した柱は、まるで新築のような美しさを取り戻しました。手間はかかりましたが、やってよかったです。乾燥後の色ですが、木材そのままよりも少し白っぽい程度です。乾燥前の「青白く光る感じ」はなくなり、落ち着いた印象になりました。


以上の作業は、昨年末(2020年12月)に実施しました。時間的な都合から、柱3本のうち、1本を研磨できませんでした。この柱だけは、そのまま(無処理で)キシラデコールを塗りました。他の柱と、どのような違いが出るか、経過観察をしたいと思います。

こうして、軒の柱のメンテナンスが完了しました。キシラデコールの効果がいかほどか、今後の経過が楽しみです。
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