家と子供と、今日のおじさん(仮)

2017年築の家で、妻+子供3人と過ごす記録です。ほのかに工学テイスト。


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 レザーマン(Leatherman)のペンチ型マルチツール「ナイフレス・リーバー(Knifeless REBAR)」を買いました。購入レビューを書きます。

 いわゆる「十徳ナイフ」のような多機能工具ですが、ナイフがなく、安全性が高いのが特徴です。写真を豊富に載せたので、購入検討の参考になると思います。


★多機能工具「レザーマン」買いました!
 先の記事で、レザーマン(Leatherman)の「マルチツール」を紹介しました。プライヤー(ペンチ)をベースとした、十徳ナイフのような、多数の工具を一体にした工具です[1]。「十徳ペンチ」と呼ぶべきかもしれません。
 私が購入したのは、「ナイフレス・リーバー(Knifeless REBAR)」というモデルです。アマゾン経由で正規品(レザーマンツールジャパンの扱い。25年の修理保証付き[2])を購入し、約12000円でした。
[1]レザーマンツールジャパン
[2]Leatheman Tool Group
20201212zl218.jpg


★ステンレスボディが美しい「ナイフレス・リーバー」
 まずは外観と、全体構造を確認します。レザーマン「ナイフレスリーバー(Knifeless REBAR)」は、ペンチを基本とした十徳ナイフです。収容ツールにナイフを備えない、ナイフレス仕様(ブレードレス仕様)が特徴です。
20201212zl102.jpg 黒に黄色のロゴが入った外箱です。以下英文があり、レザーマンのコンセプトを示しています。
 WHAT IS MULTIPURPOSE? We prepare people to solve problems for the expected and unexpected. This means equipping you with the highest quality set of tools, in the easiest-to-carry form factor. Allowing you to be ready for anything.
(マルチパーパスとは? 想定内・想定外のあらゆる問題に対処できること。持ち運びに最適な、優れた工具一式が揃います。何があっても大丈夫。)
20201212zl104.jpg 内容物です。本体、革製ケース、説明書が2冊(英語、日本語)です。日本語の説明書は、国内代理店レザーマンツールジャパンの保証書を兼ねます。
20201212zl201.jpg 折りたたみ状態のサイズは、全長10センチ、幅3センチです。
 国内正規品には、「LTJマーク」がレーザー刻印されています。並行輸入品など刻印がないものは、レザーマンツールジャパンの保証対象外ということです。
20201212zl202.jpg 手に持つと、ずっしりと重く、鉄(ステンレス鋼)の冷たさを感じます。本製品の名称「リーバー(REBAR)」とは、鉄骨の意味で、なるほど武骨な印象にピッタリの名前です。
20201212zl217.jpg 基本形状のプライヤー(ペンチ)に変形したところ。一般的なラジオペンチと同等サイズで、扱いやすい大きさです。オールステンレスで、金属肌の光沢が美しく、カッコウイイ!
20201212zl218.jpg 収容ツールは、以下16機能です。
・多機能プライヤー(5機能)
・ノコギリ
・はさみ
・マイナスドライバー大
・マイナスドライバー小
・プラスドライバー
・木工金工やすり
・キリ
・栓抜&缶切&ストリッパ
・190mm定規

 ナイフレスでない「リーバー(REBAR)」に対して、ナイフ2本が無く、はさみを代わりに持ちます。
20201212zl221.jpg 「ナイフレス・リーバー」が包含する機能に対応する、単体工具を並べました。
・ラジオペンチ
・プライヤー
・プラスドライバー
・マイナスドライバー
・はさみ
・きり
・やすり
・ノコギリ
・缶切&栓抜き
・定規
20201212zl011.jpg もちろん、個々のツール機能としては、専用工具には使い勝手で劣る部分があります。しかし、これだけの種類の工具を、いつも手近に置いておくのは容易ではありません。
 我が家には工具箱がありますが、簡単な作業だと、わざわざ取りに行くのが面倒です。レザーマンがあれば、必要なツールをすぐに使えます。
20201212zl021.jpg 一般的な十徳ナイフは、かなり立派なナイフを備えていることが多いです。折り畳み式ナイフは、手を挟む危険がありますし、そもそもナイフをいつも近くに置くのは物騒です。我が家には小さい男子(6歳、4歳)がいるので、不用意に扱ってケガをするのが心配です。
 その点、この「ナイフレス・リーバー」ならば、触れてすぐに切れるような刃物がなく、安心です。ノコギリが付いていますが、注意して扱えば大丈夫。刃物の危険性を学ぶのに、ほどよい教材になり得ます。


★使ってみよう! 各ツールの取り出し方&しまい方
 十徳ナイフの類を使うのは、私にとって初めてのことです。以下、ツールの取り出し方、ロック・アンロックの方法など、基本的な使い方をまとめました。
20201212zl301.jpg プライヤーのハンドル部分には、ギッシリと工具が収容されています。こちらのハンドルには、5種類の工具が入っています。
 このナイフレス・リーバーでは、すべての工具がハンドル内側(収容時に直接アクセスできない箇所)に収容されます。取り出しの手間がかかる反面、不用意にツールが飛び出す危険が少なく、安全です。
20201212zl302.jpg 取り出し方ですが、突起部に、ツメをひっかけて取り出します。私の場合、親指のツメ、または、人差し指のツメを使って持ち上げています。ツメの状態(切りたてなど)によっては、やや難儀することがあります。
20201212zl304.jpg ツールを1個だけ取り出すのは難しく、複数をいったん持ち上げて、不要なものをしまう、という手順になります。
 ただ、ツールの中には、キリやはさみなど、鋭いエッジを持ったものも多く、取扱いに気を使います。素早く短時間で、所要のツールを取り出すのは難しく、落ち着いた作業が必要です。
20201212zl305.jpg ノコギリ、やすりは、ハンドルに切り欠きがあって、ここから容易にアクセスできます。
 ただし反面、切り欠きからツールのエッジが露出してしまうので、ハンドルを握った時に、エッジが手に食い込んで痛い、というデメリットがあります。
20201212zl311.jpg ツールを取り出したら、いっぱいに回転させると、ロックされます。この後、ハンドルを閉じれば、ツールを使用する準備は完了です。
 写真はマイナスドライバー(大)です。見た目がカッコウイイです。
20201212zl312.jpg ツールにはロックがかかっています。使用中にたたまれることなく、ガタつきもないので、安心してゴリゴリと作業ができます。
 ロックを外すときは、ロックノブを押しながら、ツールを回転させます。ノブは、親指または人差し指の側面で押すと、操作がしやすいです。
20201212zl332.jpg プライヤーを使う時は、かなり固くロックがかかります。元の状態に戻す場合は、両手で握り、上腕に力を入れて、グイッと曲げる必要があります。我が家の子供(9歳)の力では、ビクともしませんでした。
20201212zl336.jpg 固いので、手を挟まないように、畳む手順に注意が必要です。反対側のハンドルを畳むときは、まずプライヤーの先端をたたんでから、先端とハンドルをまとめて握って畳むようにすると安全です。


★しっかり「工具」として使える! 搭載ツール詳細
 ナイフレス・リーバーは、一見して、造りがしっかりしていることが分かります。各ツールの形状や機能について、丁寧に見ていきたいと思います。
20201212zl801.jpg まずは中核ツールの多機能プライヤーに注目します。

機能1~5:多機能ペンチ
1)先細ペンチ
2)標準プライヤー
3)標準ワイヤーカッター
4)ハードワイヤーカッター
5)電線つぶし(電工ペンチ)
20201212zl805.jpg 基本形状は先細ペンチ(ラジオペンチ)です。やや根元側にある、円弧状のくぼみが、標準プライヤー機能です。
 ワイヤーカッターは刃部材質に154CMという高硬度ステンレスを用い、交換式です。刃部の根元側は刃角が大きく、太い・硬いワイヤーに対応しています。
20201212zl806.jpg プライヤーのハンドル側にあるくぼみが「電線つぶし」。いわゆる電工ペンチで、電線の先に付ける圧着端子をつぶす機能です。
20201212zl812.jpg機能6:ノコギリ
 引くときに削る刃になっています。刃体の長さは約70ミリ、厚みは1ミリです。本体とのガタもなく、1~2センチの木材を、問題なく切れました。
20201212zl821.jpg機能7:やすり
 全長70ミリ、厚さ1.5ミリで、しっかりした工作ができます。表面と裏面で目の立て方が異なり、写真は目がアヤメに交差した金工用です。
20201212zl824.jpg 反対面は、木工用のやすり面で、目がアヤメでない形状です。
20201212zl842.jpg 
機能8~10:栓抜&缶切&ストリッパ
 缶切りと栓抜きの一体ツールです。根元にはワイヤストリッパ(電線の被覆をはぎとる刃物)があり、計3機能を持ちます。
 段ボールの開梱作業でガムテープを切るのに使ってみました。刃が鋭利でないので、使いやすいとは言えませんが、それなりに用をなしました。
20201212zl851.jpg機能11:マイナスドライバー小
 マイナスドライバーです。ねじ回しとしてよりも、ペンキのフタを開けるような、「こじりツール」として活躍の機会が多いです。先端は幅4ミリ、厚さ0.5ミリ。
20201212zl861.jpg機能12:マイナスドライバー大
 同じく、こじりツールとして有用です。先端幅7ミリ、厚さ1ミリで、やや強引なこじりにも耐える堅牢感があります。
20201212zl872.jpg機能13:きり
 日本ではあまり見かけない形状のきりです。ミシンのように穴に紐を通して、革などの縫い付けに使えるそうです。
 缶切りと同様、段ボール開梱ツールとして試しましたが、やはり刃が鋭利でなく、いま一歩に感じます。
20201212zl883.jpg機能14:はさみ
 ナイフのないナイフレスリーバーにおいて、重要な機能です。収容状態では、刃が約180度に開いています。
 取り出すときに、刃に指がかかりやすいので、少し神経を使います。
20201212zl885.jpg 使う時は、刃をぐるりと回して、使用状態にセットします。
20201212zl886.jpg このはさみは、片手で使います。親指でレバーを押し、指を離すとバネ(細い棒)の力で元に戻ります。よくできたギミックで、切れ味も良く、小さいながら使いやすいです。
 ただ、小さくて構造が複雑なので、雑に使っていると早々に壊れそうな心配があります。
20201212zl891.jpg機能15:プラスドライバー
 プラスドライバーです。日本のJIS規格とは厳密には異なり、フィリップスドライバーと言われる規格です。
 普通のプラスねじなら、問題なく使えました。ただし、構造物用のねじを強く締める場合には、ねじ頭をつぶすおそれがあり、おすすめできません。
20201212zl892.jpg ドライバーを使うときの状態です。ドライバーの回転中心が、本体中心から偏心しているので、やや使いにくいです。あくまで補助作業用のもので、しっかりした締結には、普通のドライバーを使うのが安心だと思います。
 プラスドライバーのシャフト部分は四角形断面になっていて、別売の「リムーバブルビットドライバー」を装着することで、ビット交換式ドライバーとして使えます。六角4mm,5mm,6mm、プラスドライバー#0,#3、マイナスドライバー極小・中、などのビットが付属しています。
20201212zl899.jpg
機能16:定規
 本体に目盛りが振られており、簡単な定規として使えます。表裏面にそれぞれインチ、ミリスケールがあります。
 機能の数には入りませんが、ひもなどを取り付けられるランヤードリングが付いています。


★実際に使ってみた! 暮らしに役立つレザーマン!
 せっかくマルチツールを買ったので、日常のさまざまな場面で、どのように利用できるか、試してみました。
20201212zl913.jpg 自転車のミラーの固定ボルトが、緩むことが多いです。いちいちレンチを持ってくるのが面倒でした。レザーマンがあれば、ペンチで締め付けられます。円弧状にくぼんだ標準プライヤーkが、ナットを締めるのにピッタリでした。
20201212zl921.jpg 自宅の庭に出たとき、ちょっとジャマな枝がある場合があります。きちんとしたノコギリは、あまり使用頻度の高くないツールなので、物置のアクセスしにくい位置にあり、いちいち出すのが面倒です。
 ここでレザーマンが登場。細い枝であれば、問題なく処置できます。
20201212zl932.jpg 先日、使っていた木製の箸が折れてしまいました。ささくれ立っていて、そのままでは危険です。これが外出先のお弁当なら、満足に食事ができません。
 レザーマンを取り出して、折れてしまった先端を、ワイヤーカッターで折り取ります。
20201212zl935.jpg その後、やすりで先端を仕上げます。これで、お弁当の続きを食べられますよ!
20201212zl942.jpg マイナスドライバーは、ねじ回し用途よりも、「こじりツール(プライ、てこ)」として便利です。
 ペンキなどの塗料のフタを開けるときに役立ちます。写真は、ウッドデッキ用の塗料(キシラデコール)です。
20201212zl943.jpg 缶コーヒーのプルタブなども、ツメの状態によっては、開けるのに難儀します。レザーマンがあれば、一発で開きますよ。(もっとも、このツールを取り出すために、ツメを使うのですが。)
20201212zl941.jpg そして、子供のおもちゃの乾電池のフタ。電池を準備したあとでプラスドライバーがないことに気づき、面倒を感じることが多いです。
 レザーマンを常備していれば、ササッと対応できて、ストレスフリーです。
20201212zl902.jpg 段ボールの開梱です。ガムテープやプラテープを、きり、または缶切りの先端を使って開梱してみました。
 きり、缶切りとも、先端がそれほど鋭利でないので、あまりスムーズにテープを切ることはできません。しかし、それなりに用をなし、代替ツールとしては有効だと思います。


★まとめ:レザーマン、長く使えそうです!
 レザーマンのマルチツール(十徳ナイフ、十徳ペンチ)、「ナイフレス・リーバー」を買いました。実際に使ってみて、メリットとデメリットを書きます。

◎メリット
  • ステンレスの武骨な外観が「プロの工具」らしく、カッコウイイ。(たぶん本当のプロは、専用工具を使うのでしょうが。)
  • 日常生活で有用な工具が揃っている。大きな工具箱が手元になくても大丈夫。持ち運びも簡単。
  • 個々のツールのつくりがしっかりしている。使用時はガタなくロックされるので、工具としてきちんと使える。
  • ナイフがないので、不用意に扱ってケガをする心配が少ない。
  • 収容状態では、すべてのツールが内側に収容されるので、誤って工具が飛び出す心配がない。
  • 国内正規品なら、25年の無償修理保証が受けられる。

◎デメリット
  • 価格が安くない(1.2万円)。
  • ナイフが付いていないが、刃体長8センチのノコギリが付いている。取り扱いの注意と、持ち運び時の配慮(銃刀法、軽犯罪法、迷惑防止条例等への留意)が必要である。
  • 個々のツールの機能・扱いやすさは、やはり単機能のものには及ばないところがある。
  • 使いたいツールを取り出すのにコツと時間が必要。特に、はさみを取り出しにくい。
  • 25年保証があるが、持ち運ぶものなので、保証が切れる前に紛失する心配がある。(実際、レザーマンのレビューでは「紛失による買い直し」が目立ちます。)

 武骨で重厚感があるプロっぽい外観と、ツールをセットするときのカチリとした動作がカッコウよくて、すっかり「お気に入り」になりました。これからも愛用していきたいと思います。
20201212zl218.jpg


<レザーマンの他の記事はこちら>
・レザーマン「ナイフレスREBAR」購入レビュー
・レザーマン各モデルの詳細比較(スペック表付き)
・レザーマン・ペンチ+はさみ付きモデルの一覧比較
・ナイフのないマルチツールの各社・各モデル比較
・レザーマンは、銃刀法・軽犯罪法に違反する?


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