ペンチとハサミが両方使えて、日常のふとした場面で便利なレザーマン・マルチツールの購入を検討しています。

★子供とのおでかけには、マルチツールが必要だ
子供たちの公園遊びや、ちょっとした日常の作業などで使える、マルチツール(十徳ナイフのようなもの)を探しています。マルチツールが持つ工具機能の中でも、特に有用性の高いのが、「はさみ」と「ペンチ」ではないか、と考えています。はさみやペンチは、例えば、以下のような場面で有用です。
はさみとペンチだけであれば、小型のものを所持していれば事足ります。しかし、ドライバー、やすり、ノコギリなどもあると、公園遊びだけでなく、キャンプや野外炊事などのアウトドア活動、庭仕事やちょっとした工作などのDIY作業にも使えて、便利です。そこで、はさみとペンチを含む、多様な機能を持つ「マルチツール」を探しています。
ただ、はさみはともかく、ペンチの機能を持つマルチツールは、そう多くありません。ペンチは、対象を挟んだりつぶしたり、ボルトを締めたり、時には針金を切ったりします。「小道具(ガジェット)」ではなく、「工具」としての、しっかりしたつくりが必要です。ペンチ機能が充実したマルチツールが、「レザーマン(Leatherman)」ブランドです。
下の動画は同社製品「CHARGE(チャージ)」。プライヤー(ラジオペンチ)を基本とした多機能ツールです[1][2]。全長10センチほどのコンパクト・ボディに、はさみ、ナイフ、ドライバー、ノコギリ、やすりなど、多様な機能が収まっています。「レザーマン(Leatherman Tool Group)」は米国の企業で、1983年からマルチツールを製造しています[1]。国内では、レザーマンツールジャパン(岐阜県関市)が正規輸入代理店です[2]。国内正規品は、25年の無償保証(機能を果たさなくなった部品の修理)が受けられます。
[1]レザーマンツールジャパン:
[2]Leatheman Tool Group:
★レザーマン・ペンチ+はさみツール徹底比較!
以前の記事で、レザーマンのマルチツールを一覧・比較済みです。
今回は、レザーマンのうち、「ペンチ」と「はさみ」の両方を備えたものについて抜粋し、さらに詳しい比較を行います。
レザーマンのマルチツールのうち、ペンチとはさみの両方を備える商品は、以下8モデル・11形式です。
※価格は定価、税込。2020/11現在。
候補が8モデル・11形式では多いので、各モデルの詳細を確認して、絞り込みを行います。ここで、実売価格やクチコミの確認に便利なように、アマゾン通販リンクを付けました。また、本記事の末尾には、これら11形式すべてのスペック比較表を付けています。
◎CHARGE PLUSとWAVE PLUS
CHARGE PLUS(CHARGE+;チャージプラス)とWAVE PLUS(WAVE+;ウェーブプラス)は、外観・機能とも類似した製品です。CHARGE+はフラッグシップモデルで、高級鋼材のフックカッター付きナイフを搭載しています(TTiはさらに高級鋼を使用)。
一方のWAVE+はCHARGE+と機能的にはほぼ同じですが、1万円以上安価です。違いは、ナイフが標準ステンレス鋼でフックカッターがないことと、付属ビットが少ないこと(CHARGE+:9個、WAVE+:2個)。
フックカッターは複雑形状で破損や意図しないケガが心配なこと、付属ビットはインチ系が多くて有用でなさそうなこと、価格差が1万円以上もあること、から、私はCHARGE+を候補から外しました。
・CHARGE+ TTi: 35200円
・CHARGE+: 29700円~33000円
・WAVE+: 19800円~22000円
◎FREE P4とP2
FREE(フリー)は、2019年にリリースされた新製品です。ハンドルを閉じた状態から、すべてのツールにアクセスできる新設計を取り入れています。
P4とP2の違いは、P4がナイフ2種・ノコギリを搭載するのに対し、P2はナイフ1種・ノコギリなし、となっています。私としては、日常的にノコギリの有用性は高いと考えていますので、FREE P4を候補に残し、P2を外すことにします。
・FREE P4: 25300円
・FREE P2: 22000円
◎KNIFELESS REBAR
REBAR(リーバー;鉄骨)は、レザーマンの伝統的な構造のマルチプライヤーで、すべての機能が折りたたんだときに内側に収容されます。通常のREBARにははさみがありません。はさみがあるのは、KNIFELESS REBAR(ナイフレス・リーバー)という、ナイフのないモデル(ナイフレス、ブレードレス)です。
「いつでもどこでも持ち歩く」という使い方を考えると、うっかりケガをしそうなナイフがないことは安心感があり、大きなメリットだと考えます。ただし、刃物としてノコギリが付いているため、やはり不用意な持ち運びには、注意が必要です。
・Knifeless REBAR: 14850円
◎WINGMANとSURGE
WINGMAN(ウイングマン)は、工具というよりは、日常的な使用を意識したモデルで、廉価さが魅力です。ただ、上位モデルと比べると、剛性や耐久性の面で、ワンランク劣るように見えます。せっかくレザーマンというブランドを選ぶのですから、廉価版で堅牢感の劣るWINGMANは、候補から外すことにしました。
一方のSURGE(サージ)は、レザーマンのプライヤー型ツールの中でも、最多機能・最重量のヘビーデューティーモデルです。レザーマンらしい、堅牢で武骨なイメージが魅力的です。ただ、「いつでも持ち歩く」アイテムとして考えると、大きさと重さがネックで、候補から外しました。ノコギリとやすりが交換式で、両方を同時にセットできないのも、不便に感じました。
・WINGMAN: 11000円
・SURGE: 23100円~25850円
◎SQUIRTとSTYLE
SQUIRT(スクオート)はキーホルダーサイズの小型ツール(キーチェーン・ツール)です。プライヤー部分が標準的なラジオペンチ形状のPS4と、電工ペンチ形状(ワイヤストリッパ)のES4があります。
STYLE(スタイル)もキーホルダー型で、さらに小型です。ナイフはありませんが、はさみ・ドライバーを備えます。
どちらも小さくて、工具としては不安です。ただ、携帯性は抜群だと思います。ここは、外観上の好みと、より多機能で使い道の多そうなSQUIRT PS4を候補に残します。
・SQUIRT PS4: 7480円
・SQUIRT ES4: 7480円
・STYLE PS: 6050円
★まとめ:ペンチ+はさみ付マルチツール、決定版はこれだ!
上述の検討から、購入の候補になるのは以下4形式です。
1)KNIFELESS REBAR (14850円)
2)WAVE+ (19800円~22000円)
3)FREE P4 (25300円)
4)SQUIRT PS4 (7480円)
正直、これらのうちどれを買うべきか、甲乙つけがたいです。しかし、個人的な使用場面を踏まえて、候補の順位を付けました。以下、トップから順に、私が考えるメリット・デメリットを交えて書きます。
1)KNIFELESS REBAR(ナイフレス・リーバー)
最も私に合いそうなのが、ナイフレス・リーバーです。なんといっても、ナイフが付いていないことが、安心感があってよいです。子供がまだ小さい(娘9歳・長男6歳・次男4歳)ので、刃物がいつも近くにあるというのは、心配です。私としても、ナイフは使い慣れていません。特に、折りたたみ式のナイフは、手をはさみそうな恐怖があって、好きでありません。
また、リーバーの魅力は、すべてのツールが本体の内部に収容できる点です。片手で取り出せるような便利さはありませんが、反面、意図しないツールの飛び出しがなく、安全性が高いと言えます。さらに、私の欲しいツール(ノコギリ、やすり、キリ、大小マイナスドライバー)が、すべてそろっています。
いつも持ち歩きたくて、かつ小さい子供が近くにいる、という使い方から、安心感の高いナイフレス・リーバーをベスト1に選びました。
デメリットはノコギリの存在で、完全な刃物レスではありません。持ち運び時は付属ケースに収容する、むやみに人前で使わないなど、一定の配慮が必要です。
2)WAVE+(ウェーブ・プラス)
第2位は、ウェーブ・プラスです。プライヤー型マルチツールの販売量が第一位といわれるウェーブのバージョンアップ機種です。多くのユーザーに支持されていることから、使い勝手が良好なことが想像されます。レザーマンなら、まずこれを検討すべき、というモデルでしょう。
ただ、私の使い方だと、いくつか問題がありそうです。すなわち、ビット式ドライバーのビットを紛失しそう、ナイフが外側についていて不意に飛び出しそうで怖い。どこでも持ち歩くには、ナイフが大きすぎて(しかも2本ある)、あまりに物騒な気がします。
3)FREE P4(フリー・P4)
そして、フリーP4です。こちらは、ウェーブ・プラスからさらに進化して、すべてのツールが本体を閉じた状態で取り出せるようになってしまいました。頻繁に使うのには便利なのでしょうが、「うっかり飛び出る」可能性が高まってしまい、怖くて躊躇してしまいます。価格がかなり高い(2.5万円)のも、マイナスポイントです。
ドライバーがビット式でないのは、紛失の心配がなく、良いと思います。てこ(こじりツール)、キリも役立ちそうです。
4)SQUIRT PS4(スクオート・PS4)
最後に、キーホルダータイプのスクオートPS4です。非常に小さくて軽く、常時携帯するのにピッタリです。反面、難点は、工具としては頼りないこと。また、このサイズで7000円とは、ちょっと高すぎると感じます。中途半端なナイフも、私には不要です。
そんなわけで、ペンチ+はさみ付きのマルチツール、私のベストバイは「ナイフレス・リーバー(KNIFELESS REBAR)」です!(すでに購入済み。)

<レザーマンの他の記事はこちら>
・レザーマン「ナイフレスREBAR」購入レビュー
・レザーマン各モデルの詳細比較(スペック表付き)
・レザーマン・ペンチ+はさみ付きモデルの一覧比較
・ナイフのないマルチツールの各社・各モデル比較
・レザーマンは、銃刀法・軽犯罪法に違反する?
★付録:ペンチ・はさみを持つモデルの詳細比較表
詳細比較のために、前回作成したレザーマン全製品リスト(23形式)から、ペンチ・はさみを持つ11形式を抜粋しました。ウスズミ(緑色)を付けたのが、私が購入候補とした4形式です。
※価格はレザーマンツールジャパン・オンラインショップ、2020/11現在、税込。
[3]レザーマンツールジャパン:オンラインショップ
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★子供とのおでかけには、マルチツールが必要だ
子供たちの公園遊びや、ちょっとした日常の作業などで使える、マルチツール(十徳ナイフのようなもの)を探しています。マルチツールが持つ工具機能の中でも、特に有用性の高いのが、「はさみ」と「ペンチ」ではないか、と考えています。はさみやペンチは、例えば、以下のような場面で有用です。
- 子供のおやつに持参したチューブ入りゼリーを、「はさみ」で開封する。
- 子供の服から、糸がほつれている。「はさみ」で切っておこう。
- しいの実を拾った。中身を開けるために「ペンチ」を使う。
- 自転車のミラーの固定ボルトが緩んだ。「ペンチ」で締めて応急処置。
はさみとペンチだけであれば、小型のものを所持していれば事足ります。しかし、ドライバー、やすり、ノコギリなどもあると、公園遊びだけでなく、キャンプや野外炊事などのアウトドア活動、庭仕事やちょっとした工作などのDIY作業にも使えて、便利です。そこで、はさみとペンチを含む、多様な機能を持つ「マルチツール」を探しています。
ただ、はさみはともかく、ペンチの機能を持つマルチツールは、そう多くありません。ペンチは、対象を挟んだりつぶしたり、ボルトを締めたり、時には針金を切ったりします。「小道具(ガジェット)」ではなく、「工具」としての、しっかりしたつくりが必要です。ペンチ機能が充実したマルチツールが、「レザーマン(Leatherman)」ブランドです。
下の動画は同社製品「CHARGE(チャージ)」。プライヤー(ラジオペンチ)を基本とした多機能ツールです[1][2]。全長10センチほどのコンパクト・ボディに、はさみ、ナイフ、ドライバー、ノコギリ、やすりなど、多様な機能が収まっています。「レザーマン(Leatherman Tool Group)」は米国の企業で、1983年からマルチツールを製造しています[1]。国内では、レザーマンツールジャパン(岐阜県関市)が正規輸入代理店です[2]。国内正規品は、25年の無償保証(機能を果たさなくなった部品の修理)が受けられます。
[1]レザーマンツールジャパン:
[2]Leatheman Tool Group:
★レザーマン・ペンチ+はさみツール徹底比較!
以前の記事で、レザーマンのマルチツールを一覧・比較済みです。
今回は、レザーマンのうち、「ペンチ」と「はさみ」の両方を備えたものについて抜粋し、さらに詳しい比較を行います。
レザーマンのマルチツールのうち、ペンチとはさみの両方を備える商品は、以下8モデル・11形式です。
型式 | 価格[万円] | 特徴 |
CHARGE+ TTi | 3.5 | フラッグシップ。高級鋼ナイフの上位モデル |
CHARGE+ | 3.0~3.3 | フラッグシップモデル |
WAVE+ | 2.0~2.2 | 累計販売数世界一のプライヤー型マルチツール |
FREE P4 | 2.5 | 2019年リリースの最新設計 |
FREE P2 | 2.2 | P4のツール削減版 |
KNIFELESS REBAR | 1.5 | ST300のサイズダウン版で、ナイフなしモデル |
WINGMAN | 1.1 | 日常使用向け廉価モデル |
SURGE | 2.3~2.6 | 剛性・耐久性に優れる多機能大型モデル |
SQUIRT PS4 | 0.7 | キーホルダーサイズ |
SQUIRT ES4 | 0.7 | キーホルダーサイズ、電工ペンチタイプ |
STYLE PS | 0.6 | キーホルダーサイズで最も小型 |
候補が8モデル・11形式では多いので、各モデルの詳細を確認して、絞り込みを行います。ここで、実売価格やクチコミの確認に便利なように、アマゾン通販リンクを付けました。また、本記事の末尾には、これら11形式すべてのスペック比較表を付けています。
◎CHARGE PLUSとWAVE PLUS
CHARGE PLUS(CHARGE+;チャージプラス)とWAVE PLUS(WAVE+;ウェーブプラス)は、外観・機能とも類似した製品です。CHARGE+はフラッグシップモデルで、高級鋼材のフックカッター付きナイフを搭載しています(TTiはさらに高級鋼を使用)。
一方のWAVE+はCHARGE+と機能的にはほぼ同じですが、1万円以上安価です。違いは、ナイフが標準ステンレス鋼でフックカッターがないことと、付属ビットが少ないこと(CHARGE+:9個、WAVE+:2個)。
フックカッターは複雑形状で破損や意図しないケガが心配なこと、付属ビットはインチ系が多くて有用でなさそうなこと、価格差が1万円以上もあること、から、私はCHARGE+を候補から外しました。
・CHARGE+ TTi: 35200円
・CHARGE+: 29700円~33000円
・WAVE+: 19800円~22000円
◎FREE P4とP2
FREE(フリー)は、2019年にリリースされた新製品です。ハンドルを閉じた状態から、すべてのツールにアクセスできる新設計を取り入れています。
P4とP2の違いは、P4がナイフ2種・ノコギリを搭載するのに対し、P2はナイフ1種・ノコギリなし、となっています。私としては、日常的にノコギリの有用性は高いと考えていますので、FREE P4を候補に残し、P2を外すことにします。
・FREE P4: 25300円
・FREE P2: 22000円
◎KNIFELESS REBAR
REBAR(リーバー;鉄骨)は、レザーマンの伝統的な構造のマルチプライヤーで、すべての機能が折りたたんだときに内側に収容されます。通常のREBARにははさみがありません。はさみがあるのは、KNIFELESS REBAR(ナイフレス・リーバー)という、ナイフのないモデル(ナイフレス、ブレードレス)です。
「いつでもどこでも持ち歩く」という使い方を考えると、うっかりケガをしそうなナイフがないことは安心感があり、大きなメリットだと考えます。ただし、刃物としてノコギリが付いているため、やはり不用意な持ち運びには、注意が必要です。
・Knifeless REBAR: 14850円
◎WINGMANとSURGE
WINGMAN(ウイングマン)は、工具というよりは、日常的な使用を意識したモデルで、廉価さが魅力です。ただ、上位モデルと比べると、剛性や耐久性の面で、ワンランク劣るように見えます。せっかくレザーマンというブランドを選ぶのですから、廉価版で堅牢感の劣るWINGMANは、候補から外すことにしました。
一方のSURGE(サージ)は、レザーマンのプライヤー型ツールの中でも、最多機能・最重量のヘビーデューティーモデルです。レザーマンらしい、堅牢で武骨なイメージが魅力的です。ただ、「いつでも持ち歩く」アイテムとして考えると、大きさと重さがネックで、候補から外しました。ノコギリとやすりが交換式で、両方を同時にセットできないのも、不便に感じました。
・WINGMAN: 11000円
・SURGE: 23100円~25850円
◎SQUIRTとSTYLE
SQUIRT(スクオート)はキーホルダーサイズの小型ツール(キーチェーン・ツール)です。プライヤー部分が標準的なラジオペンチ形状のPS4と、電工ペンチ形状(ワイヤストリッパ)のES4があります。
STYLE(スタイル)もキーホルダー型で、さらに小型です。ナイフはありませんが、はさみ・ドライバーを備えます。
どちらも小さくて、工具としては不安です。ただ、携帯性は抜群だと思います。ここは、外観上の好みと、より多機能で使い道の多そうなSQUIRT PS4を候補に残します。
・SQUIRT PS4: 7480円
・SQUIRT ES4: 7480円
・STYLE PS: 6050円
★まとめ:ペンチ+はさみ付マルチツール、決定版はこれだ!
上述の検討から、購入の候補になるのは以下4形式です。
1)KNIFELESS REBAR (14850円)
2)WAVE+ (19800円~22000円)
3)FREE P4 (25300円)
4)SQUIRT PS4 (7480円)
正直、これらのうちどれを買うべきか、甲乙つけがたいです。しかし、個人的な使用場面を踏まえて、候補の順位を付けました。以下、トップから順に、私が考えるメリット・デメリットを交えて書きます。
1)KNIFELESS REBAR(ナイフレス・リーバー)
最も私に合いそうなのが、ナイフレス・リーバーです。なんといっても、ナイフが付いていないことが、安心感があってよいです。子供がまだ小さい(娘9歳・長男6歳・次男4歳)ので、刃物がいつも近くにあるというのは、心配です。私としても、ナイフは使い慣れていません。特に、折りたたみ式のナイフは、手をはさみそうな恐怖があって、好きでありません。
また、リーバーの魅力は、すべてのツールが本体の内部に収容できる点です。片手で取り出せるような便利さはありませんが、反面、意図しないツールの飛び出しがなく、安全性が高いと言えます。さらに、私の欲しいツール(ノコギリ、やすり、キリ、大小マイナスドライバー)が、すべてそろっています。
いつも持ち歩きたくて、かつ小さい子供が近くにいる、という使い方から、安心感の高いナイフレス・リーバーをベスト1に選びました。
デメリットはノコギリの存在で、完全な刃物レスではありません。持ち運び時は付属ケースに収容する、むやみに人前で使わないなど、一定の配慮が必要です。
2)WAVE+(ウェーブ・プラス)
第2位は、ウェーブ・プラスです。プライヤー型マルチツールの販売量が第一位といわれるウェーブのバージョンアップ機種です。多くのユーザーに支持されていることから、使い勝手が良好なことが想像されます。レザーマンなら、まずこれを検討すべき、というモデルでしょう。
ただ、私の使い方だと、いくつか問題がありそうです。すなわち、ビット式ドライバーのビットを紛失しそう、ナイフが外側についていて不意に飛び出しそうで怖い。どこでも持ち歩くには、ナイフが大きすぎて(しかも2本ある)、あまりに物騒な気がします。
3)FREE P4(フリー・P4)
そして、フリーP4です。こちらは、ウェーブ・プラスからさらに進化して、すべてのツールが本体を閉じた状態で取り出せるようになってしまいました。頻繁に使うのには便利なのでしょうが、「うっかり飛び出る」可能性が高まってしまい、怖くて躊躇してしまいます。価格がかなり高い(2.5万円)のも、マイナスポイントです。
ドライバーがビット式でないのは、紛失の心配がなく、良いと思います。てこ(こじりツール)、キリも役立ちそうです。
4)SQUIRT PS4(スクオート・PS4)
最後に、キーホルダータイプのスクオートPS4です。非常に小さくて軽く、常時携帯するのにピッタリです。反面、難点は、工具としては頼りないこと。また、このサイズで7000円とは、ちょっと高すぎると感じます。中途半端なナイフも、私には不要です。
そんなわけで、ペンチ+はさみ付きのマルチツール、私のベストバイは「ナイフレス・リーバー(KNIFELESS REBAR)」です!(すでに購入済み。)

<レザーマンの他の記事はこちら>
・レザーマン「ナイフレスREBAR」購入レビュー
・レザーマン各モデルの詳細比較(スペック表付き)
・レザーマン・ペンチ+はさみ付きモデルの一覧比較
・ナイフのないマルチツールの各社・各モデル比較
・レザーマンは、銃刀法・軽犯罪法に違反する?
★付録:ペンチ・はさみを持つモデルの詳細比較表
詳細比較のために、前回作成したレザーマン全製品リスト(23形式)から、ペンチ・はさみを持つ11形式を抜粋しました。ウスズミ(緑色)を付けたのが、私が購入候補とした4形式です。
形式 | 価格 円 | 機能 数 | プライヤー | ナイフ | はさみ | ドライバー | ツール |
CHARGE+ TTi | 35200 | 20 | 先細+R W+HWC クリンパー 電線つぶし | 直刃 波刃+H ノコギリ | はさみ | ビットL(8) ビットS(1) マイナスM | 木金やすり Dやすり ストリッパ 栓抜・缶切 定規190 |
CHARGE+ | 29700 -33000 | 19 | 先細+R W+HWC 電線つぶし | 直刃 波刃+H ノコギリ | はさみ | ビットL(8) ビットS(1) マイナスM | 木金やすり Dやすり ストリッパ 栓抜・缶切 定規190 |
WAVE+ | 19800 -22000 | 18 | 先細+R W+HWC 電線つぶし | 直刃 波刃 ノコギリ | はさみ | ビットL(1) ビットS(1) マイナスM | 木金やすり Dやすり ストリッパ 栓抜・缶切 定規190 |
FREE P4 | 25300 | 21 | 先細+R W+HWC 電線つぶし | 直刃 波刃 ノコギリ | はさみ | マイナスM マイナスS マイナスXS プラス | 木金やすり キリ Pオープナー てこ ストリッパ 栓抜き 缶切り 定規25 |
FREE P2 | 22000 | 19 | 先細+R W+HWC 電線つぶし | コンボ | はさみ | マイナスM マイナスS マイナスXS プラス | 木金やすり キリ Pオープナー てこ ストリッパ 栓抜き 缶切り 定規25 |
KNIFELESS REBAR | 14850 | 16 | 先細+R W+HWC 電線つぶし | ノコギリ | はさみ | マイナスL マイナスS プラス | 木金やすり キリ ストリッパ 栓抜・缶切 定規190 |
WINGMAN | 11000 | 14 | 先細+R WC | コンボ | はさみ | マイナスM マイナスS プラス | Pオープナー 木金やすり ストリッパ 栓抜・缶切 定規38 |
SURGE | 23100 -25850 | 21 | 先細+R W+HWC 撚線カッター 電線つぶし | 直刃 波刃 T-ノコ | はさみ | ビットL(1) マイナスL マイナスS | T-Dやすり T-木金やすり キリ ストリッパ 栓抜・缶切 定規220 |
SQUIRT PS4 | 7480 | 9 | 先細+R WC | 直刃 | はさみ | マイナスM プラスF | 木金やすり 栓抜 |
SQUIRT ES4 | 7480 | 9 | 先細 WC ストリッパ(5) | 直刃 | はさみ | マイナスM プラスF | 木金やすり 栓抜 |
STYLE PS | 6050 | 8 | 先細+R WC | x | はさみ | マイナスM プラスF | ピンセット 爪やすり 栓抜 |
[3]レザーマンツールジャパン:オンラインショップ
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じじさん | URL | 2020/12/26/Sat 02:08 [編集]
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