コンセントに差すだけで、家電の消費電力、電気料金などが分かる「電力量表示器」を買いました。
・ELPA・ECO Keeper(エルパ・エコキーパー) EC-05EB
★電気代が高い!どの家電が電力を食っているのか?
我が家の電気代は、安くありません。エアコンの季節を除くと、平均で7000円程度かかっています(エアコンがあると10000円以上)。電力量にすると、月250kWh(キロワットアワー、キロワット時)前後です。一日あたりだと、8.3kWhとなります。
しかし、8.3kWhというと、かなりの電力量です。例えば、我が家の冷蔵庫の消費電力量は約50Wです。24時間稼働しても、1.2kWhにしかなりません(1ヶ月だと36kWh)。これは、8.3kWhの、わずか1/7に過ぎません。いったい、どの家電で、これほどの電力を消費しているのでしょうか。
いちばんの疑いは、「パソコン」です。我が家には、2台のパソコンがあるのですが、テレビジョン受信機を兼ねているのと、インターネットの閲覧も多いので、日中は常時電源オンになっていることが多いです。また、電源を切るのを忘れることも多く、かなりの電力を消費していることが疑われます。
そんなわけで、どの電気機器が電力を食っているのかを明確にするため、「電力計」を買いました。
★コンセントに差すだけで、電気代を自動計算!
購入した家庭用電力計は、ELPA(エルパ、朝日電器)の「ECO Keeper(エコキーパー)」という製品、型式EC-05EBです。正式には、「簡易型電力量表示器」と称されるようです。製造元は、株式会社カスタム。約1500円でした。
使い方は、きわめて簡単です。本体に電力量を測定したい機器の電源コードを差し、次いでコンセントに本体を差すだけです。以下の項目を表示できます。写真は、瞬時電力と積算電力量の表示です。
・瞬時電力[W]
・積算電力量[Wh]
・1時間あたりの電気料金[円/時間]
・積算電気料金[円]
・使用時間[時間]
・CO2排出量[kg]

なお、使用上の注意として、以下が記載されています。この種の家庭用電力計では、一般的な注意点のようです。
・定格電力1500W以下で使用すること。
・エアコン、オイルヒーター、IHヒーターには使用しないこと。(直接壁面コンセントに接続する指示がある機器は、使用できないようです。)
・インバーター機器やひずみ波(力率が1未満のもの)では、測定誤差が若干大きくなることがある。(例として、パソコン、テレビ、洗濯機、冷蔵庫など。)
★さあ、扇風機で実験だ!
測定精度を確認するため、扇風機で電力の確認を行いました。使用したのは、一般的なリビング扇風機で、ACモーターで駆動するタイプです。インバーターやDC変換器を搭載していないので、安定した測定ができると思われます。本機の消費電力は、説明書によると、37W(50Hz)とあります。

そして、こちらが測定結果です。風量が「弱」では26W、「強」では41W、となりました。説明書の37Wと、ほぼ同じ値となっています。多少のズレがありますが、扇風機が悪いのか電力計が悪いのか、分かりません。家庭の電気代を確認する目的としては、十分に満足のいく精度だと思います。

ちなみに、ボタン操作ですが、中央の四角いボタンが表示内容の切り替え。消費電力、電気料金、使用時間、の3種類の画面が、順に切り替わります。左右の三角のボタンは、電気代の設定時に使います。ボタンの押し方に、多少のクセがあり、やや長押し(長すぎても、短すぎてもダメ)だと、うまく反応します。また、全ボタンを長押しで、記憶内容をリセットします。
★さて、我が家のパソコンの消費電力は?
確認ができたところで、パソコン(PC)の電力を測定することにします。NECのパソコンで、機種は「バリュースター」、型番「PC-VN770FS6W」です。説明書の記載では、定格消費電力は最大約120Wとなっています。

今回の電力計「エコキーパーEC-05EB」では、パソコン等の機器では測定精度が劣る、とあります。しかし、目安値は得られる、ともあります。まず、パソコンの電源を入れる前です。消費電力は上段に表示され、1Wとなっています。いわゆる「待機電力」と思われます。

そして、電源をONにしました。起動が終わり、安定した状態(何も仕事をしていない状態)では、70W程度となりました。

アプリケーションの起動時など、CPU負荷が高いときには、消費電力が上がるようです。いろいろ操作をしてみましたが、消費電力は、100W程度が最大のようです。説明書の記載が120Wですから、まずまず予想の範囲内、と言えそうです。

★パソコンの電気代は?~稼働時間と消費電力量を測定
消費電力は予想通りですが、予想のつかないのが「稼働時間」です。この電力計には、稼働時間(使用時間)を積算する機能が付いているので、これを利用ことができます。今年(2019年)の9月1日に電力計を設置し、使用時間をリセットして、測定を開始しました。
ちょうど1ヶ月が経過したところで、確認を行いました。使用時間は上段に表示され、「390時間」とのことです。1ヶ月=30日で割ると、毎日13時間稼働していることになります。日中はほぼずっと電源入れっぱなし、という状態が想像されます。なるほど、やはり使っているなあ。

次に、積算電力量です。「表示切替」ボタンを押すと、下段に表示されます。1ヶ月の電力量は「22.67kWh」とのこと。稼働時間の390時間で割ると、平均電力が58Wと計算できます。カタログの最大電力120Wに対して、半分程度です。

最後に、電気代です。1ヶ月で、下段に表示された「498.8円」となりました。電気代は、ユーザーが任意に設定できます。今回はデフォルト値の22円/kWhを用いています。しかし実際には、我が家の電気代は28円/kWh程度です。そうすると、電気代は630円程度になりそうです。(この電気代設定は、あらかじめきちんと設定しておくべきでした。)

以上の通り、電力計の導入によって、「電力食い」と疑っていたパソコンの、電力の消費の実態が、明らかになったのでした。我が家のパソコンの消費電力量は約23kWh/月で、冷蔵庫の36kWh/月(カタログ値)より少ない程度です。思ったほどには、電力を食っていませんでした。
もう1台のパソコンや、炊飯器、洗濯機等の「電力食いの疑いがある機器」についても、続けて調査したいと思います。
★まとめ:電気代の節約の方針決定に有用!
今回、電力計「ELPA・エコキーパーEC-05EB」を使ってみて、パソコンの電気代がどれくらいか、明らかにすることができました。電気代は、機器の消費電力だけでなく、稼働率(稼働時間)が関係してくるので、簡単には予測できません。しかし、この電力計を使うことで、具体的な値を知ることができました。電力計を使えば、どの機器が「電力食い」か、定量的に知ることができます。電気代の節約を考えるために、たいへん有用なツールだと感じました。
このEC-05EBですが、使ってみて便利と感じた点は、以下です。
・1500円ちょっとで買えて、気軽に使える。この種の機器としては、最安の部類。
・コンセントに差すだけで、簡単に使用できる。
・コンセントから外しても、以前の設定や測定数値が記憶されている。(数分の間に差し直した場合。長期間にわたり記憶できるかは、不明です。)
一方、難点として、以下を感じました。
・液晶画面が見づらい。正面からは問題ないが、少し斜めだと、まったく見えない。パソコンの背後にあるコンセントに差した場合、パソコンをどかさないと、表示を確認できなかった。
・1ヶ月の稼働時間を見たい場合、稼働時間は表示されるが、測定を開始してからの経過時間が分からない。このため、測定開始日はメモしておいて、稼働時間÷測定時間で、単位時間あたりの消費電力量を計算する必要がある。
電気を計ることで、どうすれば電気代を節約できるか、具体的な方策を考えやすくなります。電気代が気になっている方に、たいへん有用な商品だと思います。
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(補足)各種電力計の比較リスト
その他の電力計の、アマゾン通販リンク集です。実際のユーザーのクチコミ・レビュー情報や、価格状況の比較確認に便利です。
・ELPA・エコキーパー EC-05EB(今回紹介)
・ELPA・エコキーパー EC-03EB
・カスタム・エコキーパー EC03N(EC-05EB同等品?)
・サンワサプライ・ワットモニター TST8N
・ELPA・ECO Keeper(エルパ・エコキーパー) EC-05EB
★電気代が高い!どの家電が電力を食っているのか?
我が家の電気代は、安くありません。エアコンの季節を除くと、平均で7000円程度かかっています(エアコンがあると10000円以上)。電力量にすると、月250kWh(キロワットアワー、キロワット時)前後です。一日あたりだと、8.3kWhとなります。
しかし、8.3kWhというと、かなりの電力量です。例えば、我が家の冷蔵庫の消費電力量は約50Wです。24時間稼働しても、1.2kWhにしかなりません(1ヶ月だと36kWh)。これは、8.3kWhの、わずか1/7に過ぎません。いったい、どの家電で、これほどの電力を消費しているのでしょうか。
いちばんの疑いは、「パソコン」です。我が家には、2台のパソコンがあるのですが、テレビジョン受信機を兼ねているのと、インターネットの閲覧も多いので、日中は常時電源オンになっていることが多いです。また、電源を切るのを忘れることも多く、かなりの電力を消費していることが疑われます。
そんなわけで、どの電気機器が電力を食っているのかを明確にするため、「電力計」を買いました。
★コンセントに差すだけで、電気代を自動計算!
購入した家庭用電力計は、ELPA(エルパ、朝日電器)の「ECO Keeper(エコキーパー)」という製品、型式EC-05EBです。正式には、「簡易型電力量表示器」と称されるようです。製造元は、株式会社カスタム。約1500円でした。

使い方は、きわめて簡単です。本体に電力量を測定したい機器の電源コードを差し、次いでコンセントに本体を差すだけです。以下の項目を表示できます。写真は、瞬時電力と積算電力量の表示です。
・瞬時電力[W]
・積算電力量[Wh]
・1時間あたりの電気料金[円/時間]
・積算電気料金[円]
・使用時間[時間]
・CO2排出量[kg]

なお、使用上の注意として、以下が記載されています。この種の家庭用電力計では、一般的な注意点のようです。
・定格電力1500W以下で使用すること。
・エアコン、オイルヒーター、IHヒーターには使用しないこと。(直接壁面コンセントに接続する指示がある機器は、使用できないようです。)
・インバーター機器やひずみ波(力率が1未満のもの)では、測定誤差が若干大きくなることがある。(例として、パソコン、テレビ、洗濯機、冷蔵庫など。)
★さあ、扇風機で実験だ!
測定精度を確認するため、扇風機で電力の確認を行いました。使用したのは、一般的なリビング扇風機で、ACモーターで駆動するタイプです。インバーターやDC変換器を搭載していないので、安定した測定ができると思われます。本機の消費電力は、説明書によると、37W(50Hz)とあります。

そして、こちらが測定結果です。風量が「弱」では26W、「強」では41W、となりました。説明書の37Wと、ほぼ同じ値となっています。多少のズレがありますが、扇風機が悪いのか電力計が悪いのか、分かりません。家庭の電気代を確認する目的としては、十分に満足のいく精度だと思います。


ちなみに、ボタン操作ですが、中央の四角いボタンが表示内容の切り替え。消費電力、電気料金、使用時間、の3種類の画面が、順に切り替わります。左右の三角のボタンは、電気代の設定時に使います。ボタンの押し方に、多少のクセがあり、やや長押し(長すぎても、短すぎてもダメ)だと、うまく反応します。また、全ボタンを長押しで、記憶内容をリセットします。
★さて、我が家のパソコンの消費電力は?
確認ができたところで、パソコン(PC)の電力を測定することにします。NECのパソコンで、機種は「バリュースター」、型番「PC-VN770FS6W」です。説明書の記載では、定格消費電力は最大約120Wとなっています。

今回の電力計「エコキーパーEC-05EB」では、パソコン等の機器では測定精度が劣る、とあります。しかし、目安値は得られる、ともあります。まず、パソコンの電源を入れる前です。消費電力は上段に表示され、1Wとなっています。いわゆる「待機電力」と思われます。

そして、電源をONにしました。起動が終わり、安定した状態(何も仕事をしていない状態)では、70W程度となりました。

アプリケーションの起動時など、CPU負荷が高いときには、消費電力が上がるようです。いろいろ操作をしてみましたが、消費電力は、100W程度が最大のようです。説明書の記載が120Wですから、まずまず予想の範囲内、と言えそうです。

★パソコンの電気代は?~稼働時間と消費電力量を測定
消費電力は予想通りですが、予想のつかないのが「稼働時間」です。この電力計には、稼働時間(使用時間)を積算する機能が付いているので、これを利用ことができます。今年(2019年)の9月1日に電力計を設置し、使用時間をリセットして、測定を開始しました。
ちょうど1ヶ月が経過したところで、確認を行いました。使用時間は上段に表示され、「390時間」とのことです。1ヶ月=30日で割ると、毎日13時間稼働していることになります。日中はほぼずっと電源入れっぱなし、という状態が想像されます。なるほど、やはり使っているなあ。

次に、積算電力量です。「表示切替」ボタンを押すと、下段に表示されます。1ヶ月の電力量は「22.67kWh」とのこと。稼働時間の390時間で割ると、平均電力が58Wと計算できます。カタログの最大電力120Wに対して、半分程度です。

最後に、電気代です。1ヶ月で、下段に表示された「498.8円」となりました。電気代は、ユーザーが任意に設定できます。今回はデフォルト値の22円/kWhを用いています。しかし実際には、我が家の電気代は28円/kWh程度です。そうすると、電気代は630円程度になりそうです。(この電気代設定は、あらかじめきちんと設定しておくべきでした。)

以上の通り、電力計の導入によって、「電力食い」と疑っていたパソコンの、電力の消費の実態が、明らかになったのでした。我が家のパソコンの消費電力量は約23kWh/月で、冷蔵庫の36kWh/月(カタログ値)より少ない程度です。思ったほどには、電力を食っていませんでした。
もう1台のパソコンや、炊飯器、洗濯機等の「電力食いの疑いがある機器」についても、続けて調査したいと思います。
★まとめ:電気代の節約の方針決定に有用!
今回、電力計「ELPA・エコキーパーEC-05EB」を使ってみて、パソコンの電気代がどれくらいか、明らかにすることができました。電気代は、機器の消費電力だけでなく、稼働率(稼働時間)が関係してくるので、簡単には予測できません。しかし、この電力計を使うことで、具体的な値を知ることができました。電力計を使えば、どの機器が「電力食い」か、定量的に知ることができます。電気代の節約を考えるために、たいへん有用なツールだと感じました。
このEC-05EBですが、使ってみて便利と感じた点は、以下です。
・1500円ちょっとで買えて、気軽に使える。この種の機器としては、最安の部類。
・コンセントに差すだけで、簡単に使用できる。
・コンセントから外しても、以前の設定や測定数値が記憶されている。(数分の間に差し直した場合。長期間にわたり記憶できるかは、不明です。)
一方、難点として、以下を感じました。
・液晶画面が見づらい。正面からは問題ないが、少し斜めだと、まったく見えない。パソコンの背後にあるコンセントに差した場合、パソコンをどかさないと、表示を確認できなかった。
・1ヶ月の稼働時間を見たい場合、稼働時間は表示されるが、測定を開始してからの経過時間が分からない。このため、測定開始日はメモしておいて、稼働時間÷測定時間で、単位時間あたりの消費電力量を計算する必要がある。
電気を計ることで、どうすれば電気代を節約できるか、具体的な方策を考えやすくなります。電気代が気になっている方に、たいへん有用な商品だと思います。
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(補足)各種電力計の比較リスト
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・ELPA・エコキーパー EC-05EB(今回紹介)
・ELPA・エコキーパー EC-03EB
・カスタム・エコキーパー EC03N(EC-05EB同等品?)
・サンワサプライ・ワットモニター TST8N
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