大迫力の仕掛けが展開する絵本、ロバート・サブダ「不思議の国のアリス」を紹介します。
ロバート・サブダ作、わく はじめ訳:不思議の国のアリス、大日本絵画、(2008)
Robert Sabuda: Alice's Adventures in Wonderland, Simon& Schuster Children's Publishing Div., (2003)


★ずっと欲しかった、至高の仕掛け絵本
我が家の本棚には、子供たちのための絵本コレクションが並びます。先日、数えてみたら、200冊ほどありました。

そんな子供たち用の本とは別に、私(40代半ばのおじさん)が個人的に大事にしている絵本があります。ロバート・サブダ(Robert Sabuda)作の、「不思議の国のアリス(Alice's Adventures in Wonderland)」の絵本です。発売されてすぐの頃(2004年)、この絵本の存在を知り、娘が産まれた(2011年)のを機に、購入を決断しました。
物語自体は、いわずと知れた有名なものですが、この本の特徴は「仕掛け」です。いわゆる「とびだす絵本(ポップアップ絵本)」なのですが、その飛び出し方のレベルが違います!複雑な造形の構造物が、画面からまさに「飛び出して」、大きく立ち上がります。

★立体的で迫力のある「とびだすしかけ」が満載!
「お茶会」のシーンも、この通り。立体的なテーブルとイスがせり上がり、場面を精密に再現しています。

舞い上がるトランプも大迫力です!これがページの間にたたみこまれているなんて、にわかには信じがたいです。

さて、肝心のお話ですが、ページの一部が数ページの本のようになっていて、ここに文章が書かれています。細かい字で、分量も多いので、対象は小学校中学年程度から、でしょうか。なお、これらのページにも立体しかけが組み込まれています。開いたり閉じたりすると、動く仕掛けもあって、たいへん丁寧な作りです。(そのぶん、壊れやすいようで、一部のしかけは動かなくなってしまいました。)

さらに一部のページには、オマケ機能もついています。これはアリスが穴に落ちるシーンですが、しかけを伸ばして、上部ののぞき穴からのぞくと、アリスが落ちていくところが見える、というものです。遊び心を感じます。

★まとめ:素晴らしいしかけが魅力!プレゼントには好適か?
全体に、しかけは繊細で壊れやすく、文章量が多く、かつ分かりやすいとは言い難く(なにせアリスですから)、小さい子供(小学校低学年、幼稚園児)がひとりで読むのは難しいと思います。反面、大人が見ても観賞に耐える、美しく、素晴らしい仕掛けが、大きな魅力です。なお、すべての漢字には、ふりがなが付いています。
プレゼントには好適でしょうか。いいえ、小さい子には仕掛けが難しく、大きい子にはお話が物足りない、ということがありそうです。また、絵本としては価格が高く、かつ価格が記載されているので、プレゼントの場面は限られそうです。プレゼントとして贈る場合、かなり相手を選ぶ商品ではないか、と個人的には思います。
この絵本の紹介動画がありましたので、以下にリンクしておきます。ページを開いたときの驚きを、ぜひ感じて欲しいです。
ロバート・サブダの驚くべき仕掛け絵本には、不思議の国のアリスのほか、ピーターパン、オズの魔法使い、などもあります。いずれも、見ごたえがありそうです。
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ロバート・サブダ作、わく はじめ訳:不思議の国のアリス、大日本絵画、(2008)
Robert Sabuda: Alice's Adventures in Wonderland, Simon& Schuster Children's Publishing Div., (2003)

★ずっと欲しかった、至高の仕掛け絵本
我が家の本棚には、子供たちのための絵本コレクションが並びます。先日、数えてみたら、200冊ほどありました。

そんな子供たち用の本とは別に、私(40代半ばのおじさん)が個人的に大事にしている絵本があります。ロバート・サブダ(Robert Sabuda)作の、「不思議の国のアリス(Alice's Adventures in Wonderland)」の絵本です。発売されてすぐの頃(2004年)、この絵本の存在を知り、娘が産まれた(2011年)のを機に、購入を決断しました。

物語自体は、いわずと知れた有名なものですが、この本の特徴は「仕掛け」です。いわゆる「とびだす絵本(ポップアップ絵本)」なのですが、その飛び出し方のレベルが違います!複雑な造形の構造物が、画面からまさに「飛び出して」、大きく立ち上がります。

★立体的で迫力のある「とびだすしかけ」が満載!
「お茶会」のシーンも、この通り。立体的なテーブルとイスがせり上がり、場面を精密に再現しています。

舞い上がるトランプも大迫力です!これがページの間にたたみこまれているなんて、にわかには信じがたいです。

さて、肝心のお話ですが、ページの一部が数ページの本のようになっていて、ここに文章が書かれています。細かい字で、分量も多いので、対象は小学校中学年程度から、でしょうか。なお、これらのページにも立体しかけが組み込まれています。開いたり閉じたりすると、動く仕掛けもあって、たいへん丁寧な作りです。(そのぶん、壊れやすいようで、一部のしかけは動かなくなってしまいました。)


さらに一部のページには、オマケ機能もついています。これはアリスが穴に落ちるシーンですが、しかけを伸ばして、上部ののぞき穴からのぞくと、アリスが落ちていくところが見える、というものです。遊び心を感じます。

★まとめ:素晴らしいしかけが魅力!プレゼントには好適か?
全体に、しかけは繊細で壊れやすく、文章量が多く、かつ分かりやすいとは言い難く(なにせアリスですから)、小さい子供(小学校低学年、幼稚園児)がひとりで読むのは難しいと思います。反面、大人が見ても観賞に耐える、美しく、素晴らしい仕掛けが、大きな魅力です。なお、すべての漢字には、ふりがなが付いています。
プレゼントには好適でしょうか。いいえ、小さい子には仕掛けが難しく、大きい子にはお話が物足りない、ということがありそうです。また、絵本としては価格が高く、かつ価格が記載されているので、プレゼントの場面は限られそうです。プレゼントとして贈る場合、かなり相手を選ぶ商品ではないか、と個人的には思います。
この絵本の紹介動画がありましたので、以下にリンクしておきます。ページを開いたときの驚きを、ぜひ感じて欲しいです。
ロバート・サブダの驚くべき仕掛け絵本には、不思議の国のアリスのほか、ピーターパン、オズの魔法使い、などもあります。いずれも、見ごたえがありそうです。
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