今回は、レゴ・テクニックを使った歯車・リンク機構を手軽に楽しめる書籍「LEGO Crazy Action Contraptions(レゴ・クレージー・アクション・コントラプションズ;レゴ・機械仕掛けのおもしろ装置)」を紹介します。
★安価でたっぷり楽しめる!レゴ・テクニックの決定版書籍!
先日、レゴ・テクニックが欲しくてたまらない、という記事を書きました。その後、いろいろとネット物色した結果、素晴らしい商品が見つかりました。「LEGO Crazy Action Contraptions(レゴ・クレージー・アクション・コントラプションズ;レゴ・機械仕掛けのおもしろ装置)」という書籍です。著者はDoug Stillinger、出版社はKlutz(アメリカ・クルツ社)です。アマゾンで、約1600円でした。2008年に出版された、ロングセラー商品です。なお、「Contraption(コントラプション)」とは、聞き慣れない言葉ですが、「からくり仕掛け」のような、工夫された機械のことを示す言葉のようです。
中身をあけてビックリ! 書籍のオマケとは思えないほど、たくさんのパーツが、ギッシリと詰まっています。その数、なんと100個以上です。ブロック、歯車、軸、輪ゴムなどなど、必要なものがすべてそろっています。パッケージ版のレゴ・テクニックは高額ですから、1600円でこれだけ入っているのは、ものすごく嬉しい!(アマゾン・レビューを見ると、欠品のクチコミが多いようです。検品はしっかりやっておきましょう。)

本には、12カテゴリ・16種類のメカニズム(プロジェクト)が載っています。手動やゴム動力で動く、さまざまな装置で、見ているだけで楽しくなってきます。海外版の書籍ですので、説明はすべて英語です。図解が見やすいので、作るだけならば、英語が読めなくても大丈夫です。ただ、豆知識やジョークが盛り込まれた、おもしろおかしい文章なので、英語が読めると、よりいっそう楽しめると思います。(私の英語力では、60%くらい理解できる感じ。小中学生が喜びそうな、コロコロコミックや少年ジャンプのような文章、のように見えます。)

★ありえないほどおもしろい、カラクリ装置が目白押し!!
コンテンツは、以下の通りです。12カテゴリ、16種類のメカニズムの、作例(組み立て方&遊び方)が載っています。
さっそく、いくつかの装置を作ってみました。まずは車タイプ。壁に押し付けるとゴムの反動で走る車(Wall Rocket Racer;壁キック・ロケット・レーサー)と、手回しで軸にまきつけたゴムのエネルギーで長距離を走る車(Supercharged Speedster;手回しチャージ式スーパーカー)。

ゴムの力で延々と動き続ける機構(Tennessee Time-Killer;テネシー式ひまつぶし装置)や、自動でコマを回せる装置(Battle Top Spinner;対戦コマ回し装置)は、輪ゴムと歯車を、うまく使っています。

ハンドルを回すとランダムに絵を描く、不思議な機構(Art-A-Maton;アートマトン、自律式お絵描きメカニズム)もあります。このあたりは、まさに「Crazy(クレージー、ありえな~い)」と叫びたくなります。

実際に動いているところを、動画にまとめました。この楽しさが、伝わりますように。
組み立てるときの注意点について、本書「Trouble Shooting(トラブルシューティング)」の章を、要約しておきます。
1)ブロックは、しっかり組もう。スキマが空いていると、うまく動かないぞ。
2)回転軸は、ゆるく組もう。摩擦が小さいほど、よく回るぞ。
3)じっくりやろう。正しく組めているか確認してから、次のコマに進もう。
★次は、君の番だ!(Now it's your turn!)
この書物の優れた点は、独創的なメカニズムの紹介ももちろんですが、「自分で作りたい」という想像力をかきたてる点にあります。そして、豊富なパーツが用意されているので、実際に作って試してみることができるのが、大きなメリットです。実際、長男5歳は、最初は説明書を見ながらやっていましたが、すぐにオリジナル作品に挑戦したくなったようです。
こんなにカッコウイイ「車」ができました。書籍の付録だけで、追加パーツなしに、ここまで作れます。
そうして、歯車を組み合わせた機構も、きちんと作ることができました。LEGOは、ブロック1コマぶん、2コマぶんといった「モジュール」の考え方がしっかりしているので、思った通りに、簡単に組み立てることができるようです。
本書には、「Make your own(自分だけの装置を作ろう)」と題した章があり、自分だけのレゴを作るときのアイデアがまとめられています。概要は、以下の通りです。
1)想像し、計画して、それから作ろう。いきなり作りはじめると、うまく進まないぞ。
2)必要最小限の部品で作ろう。ムダがないほうが、効率的でカッコいい装置になるぞ。
3)同じ向きから組む部分は、一度に片づけよう。あとで組み直しになるのを避けられるよ。
4)1ブロックぶん、2ブロックぶんなどのサイズを意識しよう。欲しい部品をすぐ見つけられるよ。
Klutz社からは、同様のLEGOシリーズとして、以下が出版されています。あわせて、欲しくなります。
・LEGO Crazy Action Contraptions: 今回紹介
・LEGO Gadgets: 11種類のマシンを作れるペーパークラフト付き
・LEGO Chain Reactions: ピタゴラ装置を作れるペーパークラフト付き
レゴ・テクニックの部品が豊富に入った「LEGO Crazy Action Contraption」。説明書を見ながら組んでも、自分で組んでも、創造力を鍛えられます。親子で楽しい時間を過ごせそうです。
個々の装置の詳細については、また別の記事に書こうと思います。
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★安価でたっぷり楽しめる!レゴ・テクニックの決定版書籍!
先日、レゴ・テクニックが欲しくてたまらない、という記事を書きました。その後、いろいろとネット物色した結果、素晴らしい商品が見つかりました。「LEGO Crazy Action Contraptions(レゴ・クレージー・アクション・コントラプションズ;レゴ・機械仕掛けのおもしろ装置)」という書籍です。著者はDoug Stillinger、出版社はKlutz(アメリカ・クルツ社)です。アマゾンで、約1600円でした。2008年に出版された、ロングセラー商品です。なお、「Contraption(コントラプション)」とは、聞き慣れない言葉ですが、「からくり仕掛け」のような、工夫された機械のことを示す言葉のようです。

中身をあけてビックリ! 書籍のオマケとは思えないほど、たくさんのパーツが、ギッシリと詰まっています。その数、なんと100個以上です。ブロック、歯車、軸、輪ゴムなどなど、必要なものがすべてそろっています。パッケージ版のレゴ・テクニックは高額ですから、1600円でこれだけ入っているのは、ものすごく嬉しい!(アマゾン・レビューを見ると、欠品のクチコミが多いようです。検品はしっかりやっておきましょう。)

本には、12カテゴリ・16種類のメカニズム(プロジェクト)が載っています。手動やゴム動力で動く、さまざまな装置で、見ているだけで楽しくなってきます。海外版の書籍ですので、説明はすべて英語です。図解が見やすいので、作るだけならば、英語が読めなくても大丈夫です。ただ、豆知識やジョークが盛り込まれた、おもしろおかしい文章なので、英語が読めると、よりいっそう楽しめると思います。(私の英語力では、60%くらい理解できる感じ。小中学生が喜びそうな、コロコロコミックや少年ジャンプのような文章、のように見えます。)

★ありえないほどおもしろい、カラクリ装置が目白押し!!
コンテンツは、以下の通りです。12カテゴリ、16種類のメカニズムの、作例(組み立て方&遊び方)が載っています。
No. | 装置名 | 和訳 |
1 | Beaker Blender 3000 | 万能泡だてマシーン |
2 | Annoy-O-Matic | いらいらさせ器 |
3 | Squeezeclaw Grabber | のびてつかむ!マジックハンド |
4 | No Donkey Donkey Cart | ロバがいらないロバ車 |
5 | Art-A-Maton | 自律式お絵描きメカニズム |
6 | LEGO Launcher | LEGO投石器 |
7 | Wall Rocket Racer | 壁キック・ロケット・レーサー |
8 | Supercharged Speedster | 手回しチャージ式スーパーカー |
9 | Battle Top Spinner | 対戦コマ回し装置 |
10,11,12 | Bored Games | ワクワクしないゲームいろいろ |
13,14,15 | Zipline Runners | ロープウェイいろいろ |
16 | Tennessee Time-Killer | テネシー式・ひまつぶし装置 |
さっそく、いくつかの装置を作ってみました。まずは車タイプ。壁に押し付けるとゴムの反動で走る車(Wall Rocket Racer;壁キック・ロケット・レーサー)と、手回しで軸にまきつけたゴムのエネルギーで長距離を走る車(Supercharged Speedster;手回しチャージ式スーパーカー)。


ゴムの力で延々と動き続ける機構(Tennessee Time-Killer;テネシー式ひまつぶし装置)や、自動でコマを回せる装置(Battle Top Spinner;対戦コマ回し装置)は、輪ゴムと歯車を、うまく使っています。


ハンドルを回すとランダムに絵を描く、不思議な機構(Art-A-Maton;アートマトン、自律式お絵描きメカニズム)もあります。このあたりは、まさに「Crazy(クレージー、ありえな~い)」と叫びたくなります。


実際に動いているところを、動画にまとめました。この楽しさが、伝わりますように。
組み立てるときの注意点について、本書「Trouble Shooting(トラブルシューティング)」の章を、要約しておきます。
1)ブロックは、しっかり組もう。スキマが空いていると、うまく動かないぞ。
2)回転軸は、ゆるく組もう。摩擦が小さいほど、よく回るぞ。
3)じっくりやろう。正しく組めているか確認してから、次のコマに進もう。
★次は、君の番だ!(Now it's your turn!)
この書物の優れた点は、独創的なメカニズムの紹介ももちろんですが、「自分で作りたい」という想像力をかきたてる点にあります。そして、豊富なパーツが用意されているので、実際に作って試してみることができるのが、大きなメリットです。実際、長男5歳は、最初は説明書を見ながらやっていましたが、すぐにオリジナル作品に挑戦したくなったようです。

こんなにカッコウイイ「車」ができました。書籍の付録だけで、追加パーツなしに、ここまで作れます。

そうして、歯車を組み合わせた機構も、きちんと作ることができました。LEGOは、ブロック1コマぶん、2コマぶんといった「モジュール」の考え方がしっかりしているので、思った通りに、簡単に組み立てることができるようです。


本書には、「Make your own(自分だけの装置を作ろう)」と題した章があり、自分だけのレゴを作るときのアイデアがまとめられています。概要は、以下の通りです。
1)想像し、計画して、それから作ろう。いきなり作りはじめると、うまく進まないぞ。
2)必要最小限の部品で作ろう。ムダがないほうが、効率的でカッコいい装置になるぞ。
3)同じ向きから組む部分は、一度に片づけよう。あとで組み直しになるのを避けられるよ。
4)1ブロックぶん、2ブロックぶんなどのサイズを意識しよう。欲しい部品をすぐ見つけられるよ。
Klutz社からは、同様のLEGOシリーズとして、以下が出版されています。あわせて、欲しくなります。
・LEGO Crazy Action Contraptions: 今回紹介
・LEGO Gadgets: 11種類のマシンを作れるペーパークラフト付き
・LEGO Chain Reactions: ピタゴラ装置を作れるペーパークラフト付き
レゴ・テクニックの部品が豊富に入った「LEGO Crazy Action Contraption」。説明書を見ながら組んでも、自分で組んでも、創造力を鍛えられます。親子で楽しい時間を過ごせそうです。
個々の装置の詳細については、また別の記事に書こうと思います。
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