家と子供と、今日のおじさん(仮)

2017年築の家で、妻+子供3人と過ごす記録です。ほのかに工学テイスト。


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 10月になって、朝晩は過ごしやすくなりました。いよいよ、マラソンのシーズンが到来します。今年も、丹沢水無川マラソンに出走する予定です。というわけで、今回の「おじさんアンコール」は、マラソンのタイム計測の秘密に迫ります。2011/5/22初出、軽井沢を走ったときの記事なのです。


【今日のマラソン工学・アンコール】 マラソンのタイムは,どうやって測定するか?~数千人のタイムを正確に記録
 はい.今日は,マラソンを走ってきたので,当然ながら,マラソン工学となります.


★数千人が走るマラソン大会、タイムをどう計る?
 当方の経験からすると,マラソンをしない人に,「マラソン大会に出た」と言うと,「物好きだね」とか,「2時間も走って何が楽しいの」という感想を持たれるのが,通例のようです.確かに,2時間走っても苦しいだけで,得るものはありません.(よく言われる「達成感」は,2回目以降のマラソン大会では皆無になります.しかし,不安から解き放たれた「解放感」は,毎回得られます.)
 それでも,マラソン大会には,多くの人たちが参加します.今回の軽井沢マラソンでは,4000人以上の方々が,参加されたようです[1].人気の大会では,1万人を超すこともあるようです[2][3].「物好き」は,多いのです.
[2]東京マラソンHP
 https://www.tokyo42195.org/
[3]湘南国際マラソンHP
 https://www.shonan-kokusai.jp/6th/

 さて,マラソン大会では,このように多数の方が参加されるため,タイムの測定方法が問題となります.
 図1は,スタート前に,スタート位置に整列する人たちです.今回の大会では,4000人以上が参加しています.そして,目標タイム順に,5つのグループに分かれています.私は,前から4グループ目だったため,スタートのゲートがかすんで見えません.500m以上,先でしょうか.
<図1>
z20110522z1.jpg
 多くの参加者は,自分がどれくらいのタイムで走れるかを,気にしています.自分のタイムが,記録として残ることを,希望しているのです.しかし,これだけの人数のタイムを,どのように測定すればよいでしょうか.ゴール時には,スタート時ほどの混雑はないものの,1秒間に5~6人が同時にゴールすることは,珍しくありません.ストップウォッチでは,とても測定できそうにありません.

 また,参加者が気にするのは,自分がスタートのゲートを通過してから,ゴールのゲートを通過するまでの時間です.しかし,これだけスタートのゲートが遠く,大勢の人がいると,ゲートを通過するまでに,時間を要します.今回の場合,スタートの合図から,実際にゲートを通過するまで,約5分かかりました.単純に時計を使った計測では,スタートの合図から,ゴールのゲートを通過するまでの時間しか測定できません.
 つまり,スタートの合図から,スタートのゲートを通過するまでの時間が,余計にカウントされてしまいます.

 しかし,多くのマラソン大会では,参加者一人一人について,スタートのゲートからゴールのゲートまでの所要時間を,記録することができています.どのような仕組みになっているのでしょうか.


★靴につける「チップ」の秘密
 秘密は,靴に付けるチップにあります.参加者は,靴に,下図2のようなチップを取り付けるのです.このチップは,「RSタグ」,「Runners Chip」,などと呼ばれています.
<図2>
z20110522z2.jpg
 また,スタートとゴールのゲートには,下図3のような,マットが敷いてあります.このマットには,靴に付けたチップを検出する機能があります.これによって,参加者がゲートを通過した時間を記録できます.SUICAなどのICカードを,改札口でタッチするイメージです.
<図3>
z20110522z3.jpg
 このようなタイム計測システムには,色々な種類があるようです.最も有名と思われる「ChampionChip」のシステムでは,システムは,チップ,マット,制御ボックスから構成され,以下のような仕組みになっているそうです[4].
[4]BUZZWORD PRODUCTIONS; It's about time timing
 https://www.buzzwordproductions.com/iat_013.htm

●チップ
 ・固有のIDナンバーが記録されている.
 ・電池などの電源は入っていない.
 ・マットからの電磁波によって,電力が供給される.
 ・電力を受けると,IDナンバーを電波として送信する.

●マット
 ・チップを駆動するための電磁波を放出する.
 ・IDナンバーの電波を受信するアンテナが内蔵されている.
 
●制御ボックス
 ・マットの電源を内蔵している.
 ・IDナンバーを受け取り,タイムを記録する.

 このシステムでは,毎分1500人以上のデータを,処理できるそうです.

 以上のような仕組みがあるおかげで,参加者は,ゴール直後に,即座に記録証を受け取ることができます.記録証には,以下のタイムが記載されています.
 ・記録タイム:スタートの合図から,ゴールするまでに要したタイム
 ・ネットタイム:自分がスタートを通過してから,ゴールするまでに要したタイム

 正確なタイムが記録されることで,また次回も頑張ろう,という気になれるのでしょう.


【今回の結論】
 多くのマラソン大会では,計測用チップを使うことで,一人一人のタイムを正確に測定しています.


(補足)
 ハーフマラソンは,約21kmです.どれだけのカロリーを,消費したのでしょうか.当ブログの「消費カロリー」の回を参照すると,消費カロリーが計算できます.
 これによると,消費カロリー[kcal]=1.08×体重[kg]×走行距離[km],で,計算できます.私の体重は約55kgですので,消費カロリーは,1.08×55kg×21km=1250kcal,となります.
 大変です!1250kcalだけ余計に食べないと,また痩せてしまいます.1250kcalというと,ご飯・約800g分です.せっかく,体重が戻りつつあるのに,またガリガリに逆戻りでは,妻に叱られてしまいます.


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