家と子供と、今日のおじさん(仮)

2017年築の家で、妻+子供3人と過ごす記録です。ほのかに工学テイスト。


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 今回は、ミラーレス一眼「PEN Lite E-PL6」の、液晶画面の破損の自前修理トライアルの顛末を書きます。
- This topic shows the information on how to fix/repair/replace the LCD screen panel of the compact system camera Olympus E-PL6/PL5 -


★ショック!液晶画面が割れた!!~自前修理可能か?
 先日、不注意からカメラを落下させてしまい、液晶画面(LCDタッチパネル)を破損してしまいました(→こちらの記事)。破損したのは、オリンパスのミラーレス一眼レフ、「PEN Lite E-PL6」です。
CA150319.jpg

 ネット情報によると、修理には1.5~2万円程度かかるらしい。このカメラは、中古1万円でしたから、この価格は容認できません。そこで、さらにネットを調べていると、E-PL6/E-PL5対応の、液晶画面(LCD)の単品が、e-bayなどのサイトで販売されているようです[1]。6000円くらいから。これを買って、自前で交換修理することができないものか?
[1]e-bay:NEW LCD Display Screen for Olympus PEN Lite E-PL5 EPL6 Digital Camera + Touch
https://www.ebay.com/itm/NEW-LCD-Display-Screen-for-Olympus-PEN-Lite-E-PL5-EPL6-Digital-Camera-Touch-/361400501182

 そこで、液晶画面の交換修理が可能かどうか、ダメモトで試してみました。できそうであれば、LCD単品を買うこととし、ダメならば諦めることとします。


★液晶画面修理トライアル
 以下、液晶画面の分解トライアルの顛末をまとめます。(結果的に、私の腕では復旧不能と判断することとなりました。断線、パーツ割れなどのトラブルと遭遇していますので、マネするときはご注意ください。)
20170102z01.jpg 分解は、本体側はいじらず、チルト機構側だけの操作で済むようです。
 まずは、下端の縁にある、3本のねじを外しました。00番のプラスドライバーを使いました。
20170102z02.jpg パネル裏の上方に見える、3本のねじも外します。
20170102z03.jpg ねじは、箇所によって、径や長さ、ゆるみ止め(青色に見えるもの)の有無が違います。間違えないように、分別して置いておきます。今回は、写真を撮りながら進めました。
20170102z12.jpg 黒くザラザラに見える部分は、実は「シール」になっています。分解を進めるためには、これを剥がす必要があります。
20170102z13.jpg 端をピンセットでめくり上げた後、ペリペリと剥がします。
20170102z14.jpg 全部剥がれました。一度剥がしてしまうと、再度きっちりと貼り付けることができないように見えます。すでに復旧は困難になっている、と推察されます。しかし、どんどん進むしかないのです。
20170102z15.jpg 1枚目のシールをはがした後、こんなところにもシールがあったので、はがしてみました。あ、間違いか?剥がす必要はなさそうです。
20170102z16.jpg シールの下に、新たに2本のねじが見えました。最初から見えていた1本と合わせて、3本をはずします。(LCD下方の3本)
20170102z21.jpg ねじを外した箇所の板が、本体から分離できました。しかし、上端のフレキシブルケーブルの穴のために、完全に取り外すことができません。以降、不完全な取り外し状態での作業となり、「器用さ」が要求されます。
20170102z22.jpg 次に外したいのは、LCDケースと上述の板の間に見える、小さなねじです。左の写真では、チラリと銀色に光る部分です。
20170102z23.jpg 板の動きの自由度を増すために、フレキシブルケーブルの押え板を外します。ねじは2ヶ所。
20170102z24.jpg 板をずらして、ねじの頭を回せるようにします。乱暴に扱うと、フレキシブルケーブルが断線しそうです。こうして見ると、「チルト液晶」というものが、いかに繊細でキャシャな作りか、ということが分かります。
20170102z25.jpg 反対側のねじも外します。
20170102z31.jpg これでLCDパネルを外せる、と思いきや。下端の部分が、まだ固定されています。接着剤が使用されているようです。
20170102z30.jpg 下端の3か所にあるくぼみに、黒っぽい柔らかい材料が充填されています。これが接着剤のようです(加熱で流動性を持つタイプでしょうか)。
 今回は乱暴に、マイナスドライバーでグリグリして外しました。
20170102z41.jpg これで、LCDパネルがお目見えしました。
20170102z42.jpg LCDパネルのケーブル接続部分には、これまたシールが貼り付けてありました。復旧不能を覚悟で、剥がすことにします。
20170102z43.jpg ケーブル端子が出てきました。フレキシブルケーブルがシールの裏に張り付いていますので、ここも断線に注意が必要です。
20170102z46.jpg こうして、端子部分を露出することができました。大きいケーブルは、端子押え(茶色い細長いパーツ)を上方に持ち上げて外します。他のケーブルは、シールを剥がす勢いで、いつのまにか外れていました。
20170102z47.jpg ここで失敗発生!青と赤の細いコードの1本が、断線してしまいました。「自撮り」のときに、画面上下を反転させるスイッチのコードと思われます。
20170102z51.jpg それは置いておいて。ケーブルが外れたので、後はケース(枠部分)を外せば、LCD部品(交換パーツとして販売されている部分)を分離できます。
20170102z52.jpg 困ったことに、LCD部品とケースは、接着剤か粘着剤(両面テープ?)で固定されているようです。壊しながら外すしかなさそうです。
20170102z54.jpg 無事(とは言えませんが)、外すことができました。これが「LCD部品」です。
20170102z55.jpg そして、残念なことに、LCD部品を強引に外す際、ケースを破損してしまいました。3本の取り付けねじの付近が、割れてしまったのです。
20170102z61.jpg 復旧は不可能となったわけですが、LCD部品を交換したつもりで、組立を行います。
 ケースに部品をはめて、ケーブルを接続。本当は、ケーブルを覆うシールが必要になりますが(どうやって調達するのでしょうか?)、今回はこのまま組み立て。
20170102z63.jpg LCD部品とケースの組み付けにも、粘着テープが必要になります。粘着テープなしで組み付けたら、この通り。スキマが空いて、カパカパしています。
 


★まとめ:自前修理はオススメしません!
 オリンパスの一眼カメラ、PEN Lite E-PL6の、液晶画面の自前交換にチャレンジしました。
 残念ながら、私の腕と道具では、自前修理は困難と判断しました。また、分解の過程で、復旧不能に破損してしまいました。
- Finally I couldn't repair the camera. It was too dificult for me to fix it and I have broken it instead! -

 自前修理の困難なポイントは、以下です。
・シール・粘着テープ・接着剤などでの固定箇所が多い。うまく分解できても、復旧には新しいシール・粘着テープ・接着剤などの道具だてが必要になる。
・フレキシブルケーブル、細いコードなど、断線リスクがある。
・LCD画面の枠など、プラスチック部品の破損リスクがある。

 それでもチャレンジしたいという方は、自己責任でどうぞ(Try at your own RISK)。

 自前交換を諦めて、代替カメラを中古で購入したい方は、予算3万円から。こちらの記事に、代替品リストがあります。


(補足)2017/1/5
 一眼レフカメラ・レンズの分解記事は、以下にもあります。関心がありましたら。
・キャノン一眼レフ「New EOS Kiss」の分解 →こちら
・パナソニック12-32mmのリング分解・自前修理 →こちら


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本当にお疲れ様です。
工場製品なのでそんなに技術の必要な組み立てで無いと軽く考えていたのですが、恐れ入りました。
おそらく最も破損する可能性の高いLCDの交換がこんなに大変とは!
修理は諦めました。

私のPL6もLCD破損の為、VF-2で運用していますが、プレビュー操作等で勝手にLCDに切り替わるので煩わしいです。
ひで | URL | 2017/01/03/Tue 20:36 [編集]
連投すみません。
LCDの動作OKなジャンク品があれば、本体からのフレキシブルコード端子が見えた段階で、外して丸ごと交換すれば少しは難易度が下がりそうにみえますね。

シールの問題は残りますが。
ひで | URL | 2017/01/04/Wed 06:46 [編集]
> ひで さん
 こんばんは。
 基本的に、分解は考えていない構造ですね。だから修理も、モジュールごと交換になるのでしょう。
 とはいえ、以前に分解したキャノンのKiss(1996年のフイルムカメラ)などに比べれば、かなり部品構成が単純化されて、はんだ付けの箇所も少なく、組立は大幅に楽になっていると思います。デジタル化の恩恵です。
 LCD動作OKのジャンク品があれば、ボディ側を分解して、チルト機構ごと交換したほうが簡単かもしれません。先日、ボディ側もバラしましたので、機会があればブログで紹介したいと思います。
マツジョン | URL | 2017/01/05/Thu 23:03 [編集]



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