今回は、電動工具メーカーの充電式クリーナーについて書きます。マキタ、日立工機、リョービ、ボッシュなど、驚くほど短時間の充電と、実用的な吸引力が魅力の商品です。
★電動工具メーカーの充電式クリーナー
自動車の掃除を目的に、「充電式クリーナー」(バッテリークリーナー/ハンディクリーナー/コードレスクリーナー/充電式掃除機/コードレス掃除機/ポータブル掃除機)を買いました。電動工具で有名な「マキタ」の、「充電式クリーナ CL142FDRFW」です。充電式リチウムイオン電池&急速充電器がセットで、約2.6万円でした。(この製品の購入経緯は→こちら)
電動工具メーカーの充電式クリーナーは、もともと、住居などの建設現場や、事務所での使用を想定された製品です。家電メーカー(ダイソンなど)の製品と比べて、以下の特徴があります。
1)充電時間が短い。
家電メーカーなどの一般的なクリーナーは、稼働時間20分程度に対して、2~3時間の充電を要する製品が少なくありません。これに対して、電動工具メーカーの充電式クリーナーは、20~30分の充電で20~30分使えるという、驚異的な充電性能を誇ります。これは、必要なときにすぐ使えないと困る、建設現場でのニーズに応える性能です。
2)実用的な吸引力。
従来、充電式クリーナーと聞くと、「全然吸わない」というイメージがあるかもしれません。しかし、電動工具メーカーの充電式クリーナーでは、電動ドリルなども駆動する、パワフルな電池(リチウムイオンバッテリー)を使用しています。このため、充電式クリーナーとしては、かなり実用的な吸引力を持っています。(とはいえ、コードのついた「普通の掃除機」には敵いません。コード付き掃除機の「弱」より少し劣る程度の吸引力です。)
3)構造がシンプル。
もともと、業務用を想定した製品ため、華美な装飾がないシンプルな構造で、耐久性が重視されています。反面、電動ブラシなどの装備は付属しないため、絨毯などのホコリをかきだしながら掃除するのは苦手です。また、ゴミの処置など、家庭用と比べて、やや扱いずらい(周囲を汚しやすい)点もあります。
★各メーカーの特徴
現在、充電式クリーナーを販売している代表的な電動工具メーカーとして、マキタ、日立工機、リョービ、ボッシュ、の4社があります。以下、各メーカーの特徴です。
◎マキタ
充電式クリーナーを製造する電動工具メーカーとして、もっとも有名です。アマゾンなどでは、ダントツのクチコミ数を誇ります。3機種を展開しており、ゴミ収容方法として紙パック式/カップ式、電源スイッチとしてボタン式/トリガー式を選択できます。特に紙パック式は、従来のカップ式に対して、ゴミの廃棄が容易で、家庭での使い勝手への配慮がうかがえます。
吸引力(吸込仕事率)としては、ほかの3メーカーに劣っているのですが、信頼感があり、評判のよいメーカーです。充電式クリーナーを選ぶのであれば、まずはマキタが基準になると考えます。
電源電圧18Vと14.4Vの製品がありますが、価格・サイズ・重量は、ほとんど違いがありません。しかし、吸引力は18Vが優れます(約1.2倍)。特に理由がなければ、18Vを選択するのが良さそうです。
マキタ・充電式クリーナーのメーカーホームページ
https://www.makita.co.jp/product/li_ion/cl182fdrfw/cl182fdrfw.html
◎日立工機
日立工機の充電式クリーナーは、マキタに対して1.3~1.4倍、吸引力が優れます。充電時間は32分(マキタ22分)とやや長く思えますが、電池容量が5.0Ah(マキタ3.0Ah)と大きいため、動作時間も長いです。充電時間を短くしたい場合、クリーナ本体のみを購入して、別売の小容量電池と充電器を購入するのも一案です。
難点は、電源スイッチとしてトリガー式しかない点です。掃除中、ずっとトリガーを押さえておく必要があるので、指が疲れそうです。紙パック式もラインナップがありません。
マキタ同様、電源電圧は18Vと14.4Vがあります。価格・サイズ・重量に大差ないのも同様ですので、18Vが良いと思います。
日立工機・コードレスクリーナのメーカーホームページ
https://www.hitachi-koki.co.jp/powertools/pro/blower/r14dsal/r14dsal.html
◎リョービ
リョービの製品は、18Vと14.4Vで、吸引力に2倍以上の差があります。そして18Vは、吸込仕事率60Wと、マキタの約2倍を誇ります。ただし、吸引力が強いぶん、騒音もかなり大きいとの評判です。家庭用としての使用は、考慮が必要かもしれません。また、出力が大きい分、充電時間(60分)に対する動作時間(20分)も短めです。
さらに、リョービの18Vには、「サイクロンユニット」という、外付けタイプの大型ゴミ回収ユニットが付属します。建築現場などで、大きな木屑などを掃除するときに、便利かもしれません。ただ、コンパクトさが失われるため、家庭用としては、あまり使用機会がないかもしれません。
電源スイッチはボタン式、ゴミ回収は紙パック式で、使い勝手は良さそうです。
リョービ・充電式クリーナのメーカーホームページ
https://www.ryobi-group.co.jp/powertools/products/items_list.php?cid1=3&cid2=27&cid3=13&cid4=91
◎ボッシュ
ボッシュも18Vと14.4Vを展開しています。14.4Vは、バッテリー&充電器のセット品がなく、割高になります。重量・サイズに大差がないので、やはり18Vを選択したいです。
ボッシュの特徴は、集塵部のフィルターに「HEPAフィルター」を使用している点です。細かい粉塵も回収できます。反面、フィルター形状に複雑な凹凸があるので、フィルター清掃が面倒そうです。
ボッシュ・バッテリークリーナーのメーカーホームページ
https://www.bosch.co.jp/pt/products/?id=GAS18V_LIH
★ここがポイント! 充電式クリーナーの選び方
選択のポイントは、以下です。
1.電池電圧:18Vがオススメ!
各社とも、使用電池の電圧として、18Vと14.4Vを用意しています(互換性はありません)。電圧によって、価格・サイズ・重量に大差はなく、18Vが吸引力が優れます。すでにバッテリーを所有しているなど、特別な事情がなければ、18Vを選ぶのが良いと言えます。
2.吸引力:リョービが最強だが、騒音も最大!
18V機において、吸引力を示す吸込仕事率[W]は、リョービが60W、日立工機40W、ボッシュ32W、マキタ30Wとなっています。リョービが他を圧倒しています。ただ、リョービは吸引力が高いぶん、騒音も他よりも大きいとの評判です。吸引力と騒音のバランスの考慮が必要となりそうです。
3.ゴミ収容部の構造:家庭用は紙パックが便利!
ゴミ収容部の構造には、ボディー前部の内側に直接ゴミが溜まるケース式と、紙パックを使う紙パック式があります。紙パック式の場合、紙パックの代わりに、繰り返し使えるダストバッグも付属し、状況に応じて使い分けられます。
実物を見たのですが、ケース式は、本体内部に直接ゴミを溜めるため、ゴミ捨ての際に周囲にゴミが飛び散りやすいように感じました。また、フィルターでゴミを止める構造となっているため、フィルターの掃除もたいへんそうです。家庭用で、気軽に便利に使いたいのであれば、ストレスの少ない紙パック式が良いと思います。さらに紙パック式であれば、自動車の床の清掃など、砂や泥を吸い込む場合でも躊躇なく使えます。紙パック式があるのは、マキタとリョービです。
4.スイッチの型式:ボタン式なら両手を自由に使える!
電源スイッチの形式には、ボタンを押すと電源が入るボタン式と、引き金(トリガー)を引いている間だけ電源が入るトリガー式があります。断続的な運転にはトリガー式が便利そうですが、連続使用の場合には、トリガーを引き続ける必要があり、手が疲れてしまいそうです。また、常に片手がふさがった状態になります。
車内の清掃の場合などは、左手で周囲の障害物をどかしながら、右手でフレキシブルホースを持って、細かいところを掃除する場合も多いです。こういった場合、両手が自由になるボタン式が便利だと思います。ボタン式があるのは、マキタ、リョービ、ボッシュです。
5.充電時間・作業時間のバランス:充電が速いのは日立工機・マキタ
充電時間は、いずれも速いですが、メーカーによって多少の違いがあります。電池容量1Ahあたりの充電速度が速いのは、日立工機(18V機で0.16Ah/min)とマキタ(同0.14)です。ボッシュ(0.09)とリョービ(0.07)は少し劣ります。リョービの場合、充電に1時間を要してしまい、思い立ったときに掃除をする、というわけにはいかないかもしれません。
また、日立工機は1Ahあたりの充電速度は速いのですが、5.0Ahと大容量の電池を使っているため、満充電にかかる時間がやや長いです。反面、いちどの動作時間も40分と長く、まとめて掃除したいときには便利です。
以下、電源電圧別に、スペック(仕様)の比較表を作りました。選定の際に、お役立てください。
★仕様比較表:18Vタイプ
電動工具メーカーの充電式クリーナーの、「本命」といえる商品群が、電源電圧18Vのリチウムイオンバッテリーを搭載した機種です。マキタ3機種、日立工機・リョービ・ボッシュが各1機種を展開しています。
※価格はアマゾン、2016年6月時点。税込、1000円単位丸め。
※吸込仕事率、動作時間は吸引力最大の値。
※動作時消費電力[W]は、電池容量[Ah]÷動作時間[hr]×電源電圧[V]で計算。
※充電速度は、電池容量[Ah]÷充電時間[min]で計算。
※重量は、電池パック含む。
★仕様比較表:14.4Vタイプ
電池電圧がやや低い、14.4Vタイプもあります。18V同様、マキタ3機種、日立工機・リョービ・ボッシュが各1機種を展開しています。ボッシュのみ、電池・充電器のセットがありません。マキタと日立工機は、18Vに対して、価格や重量はほとんど同じで、吸引力が劣ります。また、リョービは価格が安いですが、電池性能(特に容量=動作時間)が劣ります。
いずれのメーカーを選ぶにせよ、すでに電池を持っている場合を除けば、あえて14.4Vを選択する意義は少なそうです。新規購入であれば、18Vがオススメだと思います。(私はこの事実を知らず、最初に見つけた14.4Vを買ってしまいました。)
※価格はアマゾン、2016年6月時点。税込、1000円単位丸め。
※吸込仕事率、動作時間は吸引力最大の値。
※動作時消費電力[W]は、電池容量[Ah]÷動作時間[hr]×電源電圧[V]で計算。
※充電速度は、電池容量[Ah]÷充電時間[min]で計算。
※重量は、電池パック含む。
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★電動工具メーカーの充電式クリーナー
自動車の掃除を目的に、「充電式クリーナー」(バッテリークリーナー/ハンディクリーナー/コードレスクリーナー/充電式掃除機/コードレス掃除機/ポータブル掃除機)を買いました。電動工具で有名な「マキタ」の、「充電式クリーナ CL142FDRFW」です。充電式リチウムイオン電池&急速充電器がセットで、約2.6万円でした。(この製品の購入経緯は→こちら)

電動工具メーカーの充電式クリーナーは、もともと、住居などの建設現場や、事務所での使用を想定された製品です。家電メーカー(ダイソンなど)の製品と比べて、以下の特徴があります。
1)充電時間が短い。
家電メーカーなどの一般的なクリーナーは、稼働時間20分程度に対して、2~3時間の充電を要する製品が少なくありません。これに対して、電動工具メーカーの充電式クリーナーは、20~30分の充電で20~30分使えるという、驚異的な充電性能を誇ります。これは、必要なときにすぐ使えないと困る、建設現場でのニーズに応える性能です。
2)実用的な吸引力。
従来、充電式クリーナーと聞くと、「全然吸わない」というイメージがあるかもしれません。しかし、電動工具メーカーの充電式クリーナーでは、電動ドリルなども駆動する、パワフルな電池(リチウムイオンバッテリー)を使用しています。このため、充電式クリーナーとしては、かなり実用的な吸引力を持っています。(とはいえ、コードのついた「普通の掃除機」には敵いません。コード付き掃除機の「弱」より少し劣る程度の吸引力です。)
3)構造がシンプル。
もともと、業務用を想定した製品ため、華美な装飾がないシンプルな構造で、耐久性が重視されています。反面、電動ブラシなどの装備は付属しないため、絨毯などのホコリをかきだしながら掃除するのは苦手です。また、ゴミの処置など、家庭用と比べて、やや扱いずらい(周囲を汚しやすい)点もあります。
★各メーカーの特徴
現在、充電式クリーナーを販売している代表的な電動工具メーカーとして、マキタ、日立工機、リョービ、ボッシュ、の4社があります。以下、各メーカーの特徴です。
◎マキタ
充電式クリーナーを製造する電動工具メーカーとして、もっとも有名です。アマゾンなどでは、ダントツのクチコミ数を誇ります。3機種を展開しており、ゴミ収容方法として紙パック式/カップ式、電源スイッチとしてボタン式/トリガー式を選択できます。特に紙パック式は、従来のカップ式に対して、ゴミの廃棄が容易で、家庭での使い勝手への配慮がうかがえます。
吸引力(吸込仕事率)としては、ほかの3メーカーに劣っているのですが、信頼感があり、評判のよいメーカーです。充電式クリーナーを選ぶのであれば、まずはマキタが基準になると考えます。
電源電圧18Vと14.4Vの製品がありますが、価格・サイズ・重量は、ほとんど違いがありません。しかし、吸引力は18Vが優れます(約1.2倍)。特に理由がなければ、18Vを選択するのが良さそうです。
マキタ・充電式クリーナーのメーカーホームページ
https://www.makita.co.jp/product/li_ion/cl182fdrfw/cl182fdrfw.html
◎日立工機
日立工機の充電式クリーナーは、マキタに対して1.3~1.4倍、吸引力が優れます。充電時間は32分(マキタ22分)とやや長く思えますが、電池容量が5.0Ah(マキタ3.0Ah)と大きいため、動作時間も長いです。充電時間を短くしたい場合、クリーナ本体のみを購入して、別売の小容量電池と充電器を購入するのも一案です。
難点は、電源スイッチとしてトリガー式しかない点です。掃除中、ずっとトリガーを押さえておく必要があるので、指が疲れそうです。紙パック式もラインナップがありません。
マキタ同様、電源電圧は18Vと14.4Vがあります。価格・サイズ・重量に大差ないのも同様ですので、18Vが良いと思います。
日立工機・コードレスクリーナのメーカーホームページ
https://www.hitachi-koki.co.jp/powertools/pro/blower/r14dsal/r14dsal.html
◎リョービ
リョービの製品は、18Vと14.4Vで、吸引力に2倍以上の差があります。そして18Vは、吸込仕事率60Wと、マキタの約2倍を誇ります。ただし、吸引力が強いぶん、騒音もかなり大きいとの評判です。家庭用としての使用は、考慮が必要かもしれません。また、出力が大きい分、充電時間(60分)に対する動作時間(20分)も短めです。
さらに、リョービの18Vには、「サイクロンユニット」という、外付けタイプの大型ゴミ回収ユニットが付属します。建築現場などで、大きな木屑などを掃除するときに、便利かもしれません。ただ、コンパクトさが失われるため、家庭用としては、あまり使用機会がないかもしれません。
電源スイッチはボタン式、ゴミ回収は紙パック式で、使い勝手は良さそうです。
リョービ・充電式クリーナのメーカーホームページ
https://www.ryobi-group.co.jp/powertools/products/items_list.php?cid1=3&cid2=27&cid3=13&cid4=91
◎ボッシュ
ボッシュも18Vと14.4Vを展開しています。14.4Vは、バッテリー&充電器のセット品がなく、割高になります。重量・サイズに大差がないので、やはり18Vを選択したいです。
ボッシュの特徴は、集塵部のフィルターに「HEPAフィルター」を使用している点です。細かい粉塵も回収できます。反面、フィルター形状に複雑な凹凸があるので、フィルター清掃が面倒そうです。
ボッシュ・バッテリークリーナーのメーカーホームページ
https://www.bosch.co.jp/pt/products/?id=GAS18V_LIH
★ここがポイント! 充電式クリーナーの選び方
選択のポイントは、以下です。
1.電池電圧:18Vがオススメ!
各社とも、使用電池の電圧として、18Vと14.4Vを用意しています(互換性はありません)。電圧によって、価格・サイズ・重量に大差はなく、18Vが吸引力が優れます。すでにバッテリーを所有しているなど、特別な事情がなければ、18Vを選ぶのが良いと言えます。
2.吸引力:リョービが最強だが、騒音も最大!
18V機において、吸引力を示す吸込仕事率[W]は、リョービが60W、日立工機40W、ボッシュ32W、マキタ30Wとなっています。リョービが他を圧倒しています。ただ、リョービは吸引力が高いぶん、騒音も他よりも大きいとの評判です。吸引力と騒音のバランスの考慮が必要となりそうです。
3.ゴミ収容部の構造:家庭用は紙パックが便利!
ゴミ収容部の構造には、ボディー前部の内側に直接ゴミが溜まるケース式と、紙パックを使う紙パック式があります。紙パック式の場合、紙パックの代わりに、繰り返し使えるダストバッグも付属し、状況に応じて使い分けられます。
実物を見たのですが、ケース式は、本体内部に直接ゴミを溜めるため、ゴミ捨ての際に周囲にゴミが飛び散りやすいように感じました。また、フィルターでゴミを止める構造となっているため、フィルターの掃除もたいへんそうです。家庭用で、気軽に便利に使いたいのであれば、ストレスの少ない紙パック式が良いと思います。さらに紙パック式であれば、自動車の床の清掃など、砂や泥を吸い込む場合でも躊躇なく使えます。紙パック式があるのは、マキタとリョービです。
4.スイッチの型式:ボタン式なら両手を自由に使える!
電源スイッチの形式には、ボタンを押すと電源が入るボタン式と、引き金(トリガー)を引いている間だけ電源が入るトリガー式があります。断続的な運転にはトリガー式が便利そうですが、連続使用の場合には、トリガーを引き続ける必要があり、手が疲れてしまいそうです。また、常に片手がふさがった状態になります。
車内の清掃の場合などは、左手で周囲の障害物をどかしながら、右手でフレキシブルホースを持って、細かいところを掃除する場合も多いです。こういった場合、両手が自由になるボタン式が便利だと思います。ボタン式があるのは、マキタ、リョービ、ボッシュです。
5.充電時間・作業時間のバランス:充電が速いのは日立工機・マキタ
充電時間は、いずれも速いですが、メーカーによって多少の違いがあります。電池容量1Ahあたりの充電速度が速いのは、日立工機(18V機で0.16Ah/min)とマキタ(同0.14)です。ボッシュ(0.09)とリョービ(0.07)は少し劣ります。リョービの場合、充電に1時間を要してしまい、思い立ったときに掃除をする、というわけにはいかないかもしれません。
また、日立工機は1Ahあたりの充電速度は速いのですが、5.0Ahと大容量の電池を使っているため、満充電にかかる時間がやや長いです。反面、いちどの動作時間も40分と長く、まとめて掃除したいときには便利です。
以下、電源電圧別に、スペック(仕様)の比較表を作りました。選定の際に、お役立てください。
★仕様比較表:18Vタイプ
電動工具メーカーの充電式クリーナーの、「本命」といえる商品群が、電源電圧18Vのリチウムイオンバッテリーを搭載した機種です。マキタ3機種、日立工機・リョービ・ボッシュが各1機種を展開しています。
メーカー | マキタ | 日立工機 | リョービ | ボッシュ |
型式 | CL180FDRFW CL181FDRFW CL182FDRFW | R18DSAL | BHC-1800 | GAS18V-LI |
価格 | CL180:26,000円 CL181:27,000円 CL182:27,000円 | 27,000円 | 32,000円 | 22,000円 |
吸込仕事率 | 30W | 40W | 60W | 32W |
動作時間 | 20分 | 40分 | 20分 | 27分 |
動作時 消費電力 | 160W | 140W | 220W | 120W |
付属電池 容量 | 電池+充電器付 Li-ion 3.0Ah | 電池+充電器付 Li-ion 5.0Ah | 電池+充電器付 Li-ion 4.0Ah | 電池+充電器付 Li-ion 3.0Ah |
充電時間 | 22分 | 32分 | 60分 | 35分 |
充電速度 | 0.14Ah/min | 0.16Ah/min | 0.07Ah/min | 0.09Ah/min |
ゴミ回収 容量 | CL180:カップ CL181:カップ CL182:紙パック カップ:650ml バッグ:500ml 紙パック:330ml | カップ 600ml | バッグ:500ml 紙パック:330ml | カップ 700ml |
電源 スイッチ | CL180:トリガー CL181:ボタン CL182:ボタン | トリガー | ボタン | ボタン |
吸引力調整 | CL180:1段階 CL181:2段階 CL182:2段階 | 1段階 | 2段階 | 2段階 |
LEDライト | あり | あり | なし | あり |
重量 | 1.4~1.5kg | 1.4kg | 1.5kg | 1.4kg |
付属品 | 床用ノズル 延長管 隙間ノズル | 床用ノズル 延長管 隙間ノズル | 床用ノズル 延長管 隙間ノズル サイクロンユニット | 床用ノズル 延長管 隙間ノズル |
別売品 | 絨毯ブラシDX 絨毯ブラシ 棚ブラシ 丸ブラシ フレキホース | 棚用ブラシ 丸ブラシ フレキホース 傾斜継手 | 絨毯ブラシ 棚用ブラシ 丸ブラシ フレキホース | 丸型ブラシ フレキホース 壁用ホルダ |
※吸込仕事率、動作時間は吸引力最大の値。
※動作時消費電力[W]は、電池容量[Ah]÷動作時間[hr]×電源電圧[V]で計算。
※充電速度は、電池容量[Ah]÷充電時間[min]で計算。
※重量は、電池パック含む。
★仕様比較表:14.4Vタイプ
電池電圧がやや低い、14.4Vタイプもあります。18V同様、マキタ3機種、日立工機・リョービ・ボッシュが各1機種を展開しています。ボッシュのみ、電池・充電器のセットがありません。マキタと日立工機は、18Vに対して、価格や重量はほとんど同じで、吸引力が劣ります。また、リョービは価格が安いですが、電池性能(特に容量=動作時間)が劣ります。
いずれのメーカーを選ぶにせよ、すでに電池を持っている場合を除けば、あえて14.4Vを選択する意義は少なそうです。新規購入であれば、18Vがオススメだと思います。(私はこの事実を知らず、最初に見つけた14.4Vを買ってしまいました。)
メーカー | マキタ | 日立工機 | リョービ | ボッシュ |
型式 | CL140FDRFW CL141FDRFW CL142FDRFW | R14DSAL | BHC-1410 | GAS14.4V-LIH (本体のみ) |
価格 | CL140:23,000円 CL141:26,000円 CL142:26,000円 | 27,000円 | 21,000円 | 6,000円 (本体のみ) |
吸込仕事率 | 25W | 35W | 28W | 29W |
動作時間 | 20分 | 35分 | 11分 | 17分(2.6Ah) |
動作時 消費電力 | 130W | 120W | 120W | 130W |
付属電池 容量 | 電池+充電器付 Li-ion 3.0Ah | 電池+充電器付 Li-ion 5.0Ah | 電池+充電器付 Li-ion 1.5Ah | 電池別売 充電器別売 Li-ion 2.6Ah |
充電時間 | 22分 | 32分 | 30分 | 35分 |
充電速度 | 0.14Ah/min | 0.16Ah/min | 0.05Ah/min | 0.07Ah/min |
ゴミ回収 容量 | CL140:カップ CL141:カップ CL142:紙パック カップ:650ml バッグ:500ml 紙パック:330ml | カップ 600ml | バッグ:500ml 紙パック:330ml | カップ 700ml |
電源 スイッチ | CL140:トリガー CL141:ボタン CL142:ボタン | トリガー | ボタン | ボタン |
吸引力調整 | CL140:1段階 CL141:2段階 CL142:2段階 | 1段階 | 2段階 | 2段階 |
LEDライト | あり | あり | なし | あり |
重量 | 1.4kg | 1.3kg | 1.2kg | 1.3kg |
付属品 | 床用ノズル 延長管 隙間ノズル | 床用ノズル 延長管 隙間ノズル | 床用ノズル 延長管 隙間ノズル | 床用ノズル 延長管 隙間ノズル |
別売品 | 絨毯ブラシDX 絨毯ブラシ 棚ブラシ 丸ブラシ フレキホース | 棚用ブラシ 丸ブラシ フレキホース 傾斜継手 | 絨毯ブラシ 棚用ブラシ 丸ブラシ フレキホース | 丸型ブラシ フレキホース 壁用ホルダ |
※吸込仕事率、動作時間は吸引力最大の値。
※動作時消費電力[W]は、電池容量[Ah]÷動作時間[hr]×電源電圧[V]で計算。
※充電速度は、電池容量[Ah]÷充電時間[min]で計算。
※重量は、電池パック含む。
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